
「研究とビジネスはトレードオフじゃない」博士課程生が語るエンジニア就活論
2025/07/03
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こんにちは。私は、国立大学の情報系大学院の博士課程に在籍して3年目になります。AIエンジニア職を志望して就職活動を行い、幸いにも第一志望としていたエンタメ・ゲーム事業を手掛ける国内IT企業から内定をいただくことができました。
この記事では、元々研究者を目指していた私が、どのような思考を経て企業へのエンジニア就職へとキャリアチェンジし、その過程で何を考え、どう工夫したのか。そして、内定を掴むために重要だと感じた点を、自身の経験に基づいてまとめました。同じ分野を目指す就活生の皆さんにとって、少しでもヒントになれば嬉しく思います。
私の大学院の過ごし方(就職・キャリアの観点から)
大学院に入学した当初、研究職に就くことを目指していました。そのため、修士課程ではとにかく研究実績を積むことを重視し、修士1年の時から国際会議への論文投稿を目標に研究に打ち込んでいました。その結果、在学中に複数の国際会議で論文が採択され、国内学会で発表賞を受賞することもできました。
しかし、博士課程へ進学し、より専門的で難易度の高い研究に取り組む中で、自身のキャリア観に変化が生じました。最先端の研究であっても、それがサービスとして社会実装され、ユーザーの手に届くまでには大きな隔たりがあるという現実を認識したのです。この経験を通じ、私は技術そのものの探求だけでなく、その技術をいかにしてユーザーに届け、ビジネスとして価値を生み出すか、という点に強い興味を持つようになりました。
この興味の変化が、私がキャリアの方向性を研究職から、サービス開発に携わるエンジニア職へと転換するきっかけとなりました。博士課程在学中に、アカデミックな研究と並行して、企業と連携したサービス開発プロジェクトにも参加し、ビジネス視点での開発経験を積みました。そして、博士2年目の終わり頃から、AIエンジニア職に絞って本格的に就職活動を開始しました。
私の就活の進め方
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