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こんにちは。日系大手への内定を獲得した限界大学院生(修士)です。今回の記事では、研究・授業・就職活動・バイトと大忙しな大学院生活の中でどのようにして大手への内定を獲得したのか、私の就職活動の流れを振り返りながらお伝えしていきます。
大学院生・大学院に進学予定の皆さん、思っていたより忙しくて驚いている方も少なくないのではないでしょうか。私もその内の1人でした。忙しい中で就職活動を成功させるには時間効率が大切です。これからの就職活動に不安を感じている人、効率よく就職活動を進めたい人はぜひ参考にしてください。
大学院生は大忙し?
大学院は大変、研究室に籠りっきりなどと耳にすることも多いのではないのでしょうか。実際に大学院生がどのような生活を送っているのか、なぜ大学院生の就職活動は大変と言われるのかを2つの観点からお伝えしようと思います。
①授業、研究、就職活動、バイトとやることがいっぱい
1つ目の観点として大学院生はこなすべきタスクの種類が多いことが挙げられます。参考として私の平日のスケジュールを見ていきましょう。
今振り返ると、自分でもゾッとするようなスケジュールですね。私の研究室ではコアタイムはないものの1日1回は研究室に顔を出す必要があり、欠席をする場合は教授に連絡を入れなければなりませんでした。大学院から再び授業もスタートし、課題やテストも復活しました。
そんな中でも、自分の趣味や交際費、就職活動にかかる費用を稼ぐためにはアルバイトをする必要があります。私は、平日は月5日程度と土日でアルバイトをしていました。このように多忙なスケジュールで、どのように就職活動を両立していたのかについてはのちのセクションで説明していきます。
②研究と就職活動の相性が悪い
2つ目の観点として研究と就職活動の相性が悪いということが挙げられます。ではなぜ、研究と就職活動の相性が悪いのでしょうか。
◆教授が就職活動に対していい印象を持っていない
これは全ての教授に当てはまるわけではありませんが、実体験としてそのような傾向が強いと感じました。教授は学問の道を究めてきた方達が多いです。そのため、就職活動を経験したことのない方もいらっしゃいますし、就職活動を経験したことのある方も今と昔では就職市場も大きく変化しています。そのため、学業が本文である学生が研究を他所に就職活動をしていることに対してよく思わない方が多いのが現実です。
特に、旧帝大や研究に力が入っている大学ほど学生に求められるレベルも高く、大学から企業への推薦も豊富であることから、教授も研究さえしていれば就職することができると考えていることが多いです。しかし、推薦制度では内定が出た場合に辞退できないことに加え、大学と繋がりのある企業へしか推薦がないため、地元の企業が多くなっています。そのため、推薦を使ってもいきたい企業に行けるとは限りません。
◆研究しかしていないと気づけば取り残される
一方で、研究ばかりに力を入れていると就職活動に支障が出てしまいます。学会発表に力を入れている間にエントリー期間が終了している、研究成果はあるけど内定はないなどという状況に陥っている人を何人か見てきました。
説明会などは1日がかりなことも多く、インターンシップに至っては1週間かけて行う場合もあります。また、開催されるのは夏休みの学会シーズンや、冬の卒業論文発表や中間審査の前である企業がほとんどです。どこかで、研究と就職活動を切り替えなければ手遅れになるかもしれません。
以上の①、②が大学院生が大変と言われる所以です。ですが大変なのも就職活動が終わるまで、以降のセクションで紹介する成功の秘訣をもとに早期に就活を終わらせましょう!
就活成功の秘訣
このセクションでは、忙しい中で就活を有利に進め、大手企業に内定するための秘訣を伝授していきます。
秘訣その1:早期の活動開始
まずはこれが最重要です。就職活動をどのように始めたらいいかわからない。まだ選考は始まっていない。そう思う方も多いかもしれませんが、選考が始まってからでは手遅れです。なるべく早く就職活動に取り組みましょう。
◆いつ頃から就職活動を始めるべき??
私が就活を始めたのはM1になる直前、学部4年の3月です。私は日系大手への就職を目標としていたためこの時期でしたが、外資系の企業を目指す方はもっと早くから始めなければならないでしょう。
選考が始まるまでに、自分のやりたいことや人生を振り返った時に強みとなるエピソードを考えておくことで、スムーズに選考を進めることができると思います。
◆優秀ではなくても、早くに動き出すことで成長できる
私自身、就活を始めた当初は慢心もあり酷いものでした。しかし、早期に取り組んでいたことで、本命の大手企業の選考が始まる頃にはESや面接の対策もできており、次の秘訣で紹介するインターンシップへとつなげることができました。インターンシップに参加することができれば早期選考に参加できる場合もあり、結果として早期に就職活動を終えることにつながります。
秘訣その2:インターンシップに積極的に応募
インターンシップへは時間の許す限りエントリーしてください。たくさんエントリーしてください。インターンを制するものは就職活動を制すると言っても過言ではありません。
少しでも興味のある業界、企業であれば迷わずエントリーするべきです。インターンシップ同士の日程が被っていても構いません。なぜここまでしてたくさんエントリーすることを勧めるのか、いきたい企業を絞ってエントリーする方が効率的だと思われる方もいるのではないでしょうか。しかし、それは受かる前提の話ではありませんか?
◆インターンシップの方が落ちやすいので多いくらいでちょうどいい
大手のインターンシップの倍率は本選考より高い場合もあります。本選考よりも受かりにくい場合が多く、企業側からしても早期選考などの優遇はより優秀な学生に与えたいのは当然です。そのため、たくさんエントリーしても実際に受かるのは1,2社ということもザラであり、受かっているだけ素晴らしいと言えるでしょう。私も夏と冬で30社ほどはエントリーしましたが、結局参加したのは6社程度のため、エントリーしてもそのほとんどは落ちると考えておくべきです。
また、最初は興味がなくてもインターンシップに参加することで業界に興味が湧いたり、その逆もありえます。インターンシップに参加して自分の向いている業界や企業をリサーチしておくことで、結果として本選考の際にかかる労力が少なくて済みます。選考に落ちてしまった場合でも、企業研究で得た情報は本選考に活かすことができ、何よりこのESもしくは面接内容では通過できないと知ることができるのは大きな収穫です。本選考の場合やり直しはできません。
◆最悪辞退も可能
幸いにも複数社に合格をいただき、インターンシップ同士で日程が被ってしまったりした場合でも辞退が可能です。そのため、日程が被っていても興味があれば積極的にエントリーするべきだと思います。
辞退する場合に注意しなければならないのは、本選考でもエントリーする可能性を考えておくことです。比較して辞退しようと思う時点で自分の中では第1志望ではないかもしれませんが、就職活動の中で志望順位が上がることはあり得ます。その際に、インターンシップを辞退していると、企業からすれば本選考で通過させてもまた辞退するのではないかと考えるのが普通でしょう。そのため、研究や学校の予定で仕方なく辞退せざるを得なくなってしまったなど、相手からの印象を損ねないように辞退するのがいいと思います。
◆本選考の際の志望動機にリアリティを出すことができる
インターンシップに参加することで得られる情報は他では得られないものです。各部署の詳細な業務内容や現状、今後の目標などを知ることができます。そのため、本選考の際にインターンシップで感じたこと、得た学びから志望動機を作成することで他の志願者に比べてより説得力のあるESを作成することができます。
◆インターンシップ参加者のみの優遇がある場合がある
先ほども少し触れましたが、インターンシップに参加するとほとんどの企業では参加者のみの優遇が用意されています。優遇を公表していなくても、本選考の際に有利になっていることは確かでしょう。私が参加したインターンシップでもほとんどは早期選考や個別面談などの機会が設けられていました。私が内定を獲得した企業もインターンシップ経由であり、うち一社は年内に内定をいただくことができました。
◆内定後のイメージのずれを防げる
インターンシップに参加するメリットとしては、自身が抱いている業界や企業へのイメージと実際のずれを事前に防ぐことができることです。私自身もベンチャー企業のインターンシップに参加した際に、参加前は自分は意欲的だからベンチャー企業が向いているかもしれないと考えていました。
しかし、実際に参加してみると、私が考えていたイメージとは違っており本選考ではエントリーしませんでした。逆に大手を目標にしていた人でも、働いている実感がなかったり歯車の一部のように感じてしまう人もいるようです。そのため、インターンシップに参加することで業界や企業に対してより正確なイメージを持つことができ、複数社内定できた場合に進路の判断材料にもなります。入社した後のイメージとのギャップを少しでも減らすことができます。
秘訣その3:選考フローのマニュアル化
秘訣その2では、インターンシップにエントリーするべき理由をお伝えしました。しかし、インターンシップや本選考でたくさんの企業にエントリーしようと思うと時間的にも体力的にも大変です。そこで、選考フローのマニュアル化が重要になってきます。時間のない人、大学院生などは特にマニュアル化を行うことで、就職活動のタイムパフォーマンスを向上させることができるでしょう。
◆ESに割く時間の削減
企業にエントリーする場合には必ずと言っていいほど提出しなければならないのがESです。加えて、選考のフローの中でも最も時間がかかるのもESです。
◆ESは同じ回答を使いまわそう!
ESではどの企業も同じような質問が聞かれがちです。特に、志望理由やガクチカ、研究内容などは鉄板です。そのため、一回作成したものを保存しておくことをお勧めします。志望理由は自分のエピソードは固定しておいて、なぜその会社じゃなければいけないのかの部分だけを企業に合わせて変えることで、ES作成の時間を削減することができます。ガクチカは2,3種類作成しておいて企業の風土に合わせて提出するものを変えるのがいいでしょう。
各企業ごとで提出したESを保存しておくと、文字数の制限にも対応しやすく面接の前の確認もしやすくなります。時間を削減できる分、必然的にエントリー数を増やすことができ、インターン参加への近道となります。
◆面接もテンプレート!
面接についてもESと同じで共通した質問をされる場合が多いです。面接官は志願者のESを見て事前に深掘りポイントを考えていることも多いので、ESに共通の質問があるということは面接でも同じ質問がされると考えるのが自然です。エピソードを話すのに必要な時間を計測しておくことで、時間を指定された際にどの程度削ればいいかも容易に考えることができます。そうすれば、毎回の面接で過剰な準備をする必要がなく、当日用意していた回答を忘れることも減ると思います。他にも、就活サイトなどを参考に事前に聞かれる質問を調べておくことで時短につながると思います。
一方で、志望動機についてはよく考えておく必要があります。他の質問に比べてボロや勉強不足が出やすい部分になるので、マニュアル化で削減した時間を活用して志望動機だけは作り込むようにしましょう。
秘訣その4 早期選考で内定を獲得する
インターンシップを実施している企業や、IT企業の多くでは早期選考を実施しています。通常、メーカーなどが年明けから選考を開始するのに対して、年内から選考を行い早いところでは年内に内定を出すところもあります。このような早期選考を有効活用することにより、より就職活動を有利に進めましょう。
◆ 早期選考で1 社 内定を獲得しよう
早期選考で内定を獲得することで、その後の就職活動の安心感が大きく異なります。インターンシップ経由で内定を獲得するか、ITやコンサルなどの選考開始時期の早い業種がお勧めです。できればそこ以外受からなくても後悔しないと思えるような企業を選ぶべきですが、まずは内定を取ることが先決です。
2社以上通過した場合は天秤にかけて志望度が低いところはその都度辞退するのがいいと思います。これは、内々定から時間を置くほど辞退するのに気が引けてくることと、企業も学生を囲い込むために内定者イベントなどを開催します。より志望度が高い企業の内々定があるにも関わらず、そのようなイベントに参加するのは時間がもったいないです。
◆本選考で無駄にたくさんの企業を受ける必要がなくなる
早期選考で内定を獲得することで、本選考で本命の企業にのみ全力を注ぐことができます。本選考の開始時期は学部生であれば卒業論文発表、修士であれば修士論文の中間発表前になってきます。そのような時期に、滑り止めの企業に割く労力は時間的にも精神的にもなかなか厳しいものがあります。
また、内定があるという余裕は自然と現れるものです。私自身も1社内定をいただいた後の方が、安心感と自信からその後の選考で今までよりいい結果を残すことができました。そのため、早期選考で内定を獲得することは時間的な余裕を生むだけでなく、本命企業の内定率を上げることにもつながります。
秘訣その5:自分の決断に自信を持つ
就職活動を成功させるにあたって最後に大事なことは自分を信じることです。就職活動を進める中では、あの時はこう言えば良かったのではないだろうか、あの企業にもエントリーしておけば良かったのだろうかなどの後悔が絶えません。ですがその後悔が自分にとってプラスに働くことはありません。反省はするべきかもしれませんが、後悔はせずに前に進むようにしましょう。
◆時には思い切った決断も必要
就職活動を続けていくと、自分が本当にやりたいことはなんだったのか不安になってきます。そんな時に、違う業界を志望している友人などから話を聞くと他の業界も受けた方がいいのだろうかという気持ちになってきます。ですが、しっかりインターンや業界研究で自分が決めた道を信じてください。いろいろなところに手を出しすぎると全てが中途半端になってしまいます。特に就職活動終盤では決断する勇気を持ちましょう。
決断をするためには事前準備が必要不可欠です。説明会やインターンシップなど、企業や業界の情報収集をどれだけ積極的に行なったかがいざという時の判断材料になります。例えば、複数内定を得ているとき、自分がどちらの企業の内定を承諾するかを迷った際に後悔のない決断をすることができます。
◆学業を優先するとき、就活を優先する時の区別をはっきりする
典型的な二兎を追うものは一兎も得ずということです。研究や勉強をしているときは就職活動が不安になるし、就職活動をしているときは研究や勉強の進捗が気になる。その気持ちは非常によくわかります。しかしながら、中途半端にどちらも行うとろくなことにはなりません。
就職活動については明確な締め切りが用意されています。これを基準としてスケジュールの逆算を行い、そのときその時でどちらかに集中する方が、結果としてどちらも充実させることができます。私も研究に追われた生活を送っていましたが、家に帰ったら研究のことを忘れる、逆に研究室では就職活動のことは忘れるなど切り替えを行うことで、就職活動と研究の両立を行うことができました。
◆リフレッシュの時間も大事
もちろんリフレッシュの時間も大切です。忙しく時間の余裕はないかもしれませんがそういう時ほど一度休むべきです。就職活動を早く終わらせたいがために、自分が本当に望んではいないことをこれが本心だと勘違いしてしまうことがあります。それは後から考えると後悔の種になってしまいます。私は、自分の趣味の時間を作ることで一時的にですがストレスを解消していました。
選考の中でもストレスの解消法を聞かれたりとストレス耐性を見るような質問もあります。実際に日頃からストレス解消をしている方が素直に答えれますし、実際にストレス耐性も強くなります。頑張ることも大事ですが、頑張るために頑張らないことも等しく重要です。
まとめ
皆さんここまで長かったかと思いますがいかがでしたでしょうか。今回は私の体験をもとに、忙しい中でも大手への内定を獲得するための秘訣を伝授いたしました。忙しい、何から始めたらいいかわからない、そんな状況かもしれません。しかし、就職活動は人生における自分の芯を見つめ直すいい機会です。効率よく無駄なストレスをできるだけ排除した学生生活を送れるよう頑張っていきましょう。
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