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皆さんこんにちは!外資就活 コラムチームです。
就活を通じて、GDやインターンでファシリテーター(以下、ファシリ)を務める機会が何度かありました。最初のうちは「議論がまとまらない」「時間切れになる」という失敗を繰り返しました。本記事では、その経験から気づいた実践的なコツを2つ紹介します。「ファシリをやったけどうまくいかなかった」「次こそうまくやりたい」という方にぜひ読んでいただけると嬉しいです。
ファシリをやったのに、議論がまとまらなかった経験、ありませんか?
GDやインターンでファシリを務めたことがある方なら、一度はこんな場面を経験したことがあるのではないでしょうか。
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誰かが突然関係のない話を始めて、議論が脱線してしまった
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みんなの話がかみ合わず、気づいたら時間切れになっていた
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結論を出せないまま、なんとなく終わってしまった
「ファシリをやれば評価される」と思って立候補したのに、うまく回せなかった——そんな苦い経験が、次のファシリへの躊躇につながることもあるかと思います。
こうした失敗を振り返ると、多くの場合は 2つの典型的なパターン に集約されます。まずは自分の失敗がどちらに当てはまるかを確認してみてください。
ファシリ失敗の2大パターン
パターンA:議論の「脱線」
議論が進む中で、誰かが「でも、そもそも〇〇じゃないですか?」と別軸の話を始めるケースです。その話自体は面白いかもしれませんが、今の論点とはズレている。そのまま放置すると全員がその話に引っ張られ、時間だけが過ぎて議論が前に進まなくなります。
私自身も、「新規事業のターゲットを決める」という論点で議論していたのに、途中から「そもそもこの市場に参入すべきか」という話が始まり、最終的に時間切れになった経験があります。 ファシリとして軌道修正できなかったことが直接の敗因でした。
パターンB:議論の「粒度バラバラ」
抽象的な意見と具体的なアイデアが混在してしまうケースです。たとえば「ターゲット戦略を考えよう」という話をしているのに、片方は「若者向けにすべき」という抽象的な話をし、もう片方は「渋谷にポップアップを出す」という具体的な話をしている。お互いの話がかみ合わず、議論が平行線のまま終わってしまいます。
あるGDで「新サービスのプロモーション施策を考える」というテーマを扱ったとき、メンバーの一人が「SNSを活用すべき」と抽象的な意見を出した直後に、別のメンバーが「TikTokで踊ってみた動画を投稿する」という非常に具体的な話を始めました。どちらの話も拾おうとして右往左往した結果、議論の軸が定まらないまま時間が過ぎてしまいました。 「今は抽象の話をする場面か、具体の話をする場面か」をファシリが整理して示せていなかったことが原因でした。
ファシリが実践すべき2つのコツ
① 「パーキングロット」で脱線を交通整理する
脱線(パターンA)への対処として最も効果的だったのが、 パーキングロット と呼ばれる手法です。
パーキングロットとは、直訳すると「駐車場」。議論の本筋からは外れているものの、完全に捨てるわけにはいかないアイデアや話題を、一時的に「駐車」しておくための場所のことです。会議やワークショップのファシリテーション手法として広く使われており、「今は扱わないが、後で必ず戻る」という意思表示をチーム全体に示す役割を持ちます。
やり方はシンプルです。共有しているGoogle ドキュメントの端に「あとで戻る話題」というスペースをあらかじめ作っておき、脱線した話題をそこに書き留めます。これにより「その話は捨てたのではなく、後で必ず扱う」ということを全員に示せます。
コツは、議論が始まる前に一言宣言しておくことです。 「このドキュメントの端を『後で話す欄』にしておきます」と最初に共有しておくことで、いざ脱線が起きたときに「じゃあここに書いておきますね」と自然に流せます。脱線が起きてから初めてこの仕組みを説明しようとすると、その説明自体が議論の流れを止めてしまうからです。
ただし、ここで重要なのが 声かけの仕方 です。脱線した発言をただ「後回しにする」だけでは、発言者が「自分の意見を潰された」と感じ、その後の議論の雰囲気が悪くなることがあります。実際に私が使っていた言い回しはこうです。
「その話は〇〇の軸で非常に重要になると思うので、今の論点をクリアにしてからぜひ取り掛かりましょう!」
このひと言には2つの要素が含まれています。
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相手の発言を「否定しない」 :「その話は重要」と一度受け止めることで、発言者のメンツを守ります。否定から入ると、その後その人が発言しなくなるリスクがあります。
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今の優先度を論理的に説明する :なぜ後回しにするかの理由を添えることで、ファシリとしての主導権を自然に取り戻せます。「後回しにしてください」だけでは独断的に聞こえますが、理由をセットで伝えると周囲も納得しやすくなります。
② 「具体⇄抽象の翻訳」で議論の粒度を揃える
粒度バラバラ問題(パターンB)への対処として有効なのが、ファシリが 「議論の通訳者」 になることです。少し上級のテクニックですが、意識するだけで議論の質が大きく変わります。
具体的には、参加者の発言をファシリが「具体⇄抽象」に変換して声に出すことで、全員が「今どのレベルの話をしているか」を共有できるようにします。
具体的な話が出たとき(→抽象に引き上げる):
「〇〇という例を抽象化すると、△△ということですよね」
抽象的な話が出たとき(→具体に落とし込む):
「今の部分を前提条件をもとに具体化すると、〇〇とか想像できそうですよね」
先ほどのGDの失敗例で言えば、「SNSを活用すべき」という抽象的な意見が出た段階で「今の意見を具体化すると、たとえばTikTokやInstagramで認知を取るイメージですかね?」と翻訳しておくだけで、次の発言者が自然に同じ粒度で話し始めます。逆に具体的な施策案が出すぎて発散してきたと感じたら、「ここまで出た施策を抽象化すると、デジタルでの認知獲得という方向性でまとめられそうですね」と引き上げることで、収束に向かわせることができます。
この「翻訳」を声に出してやることがポイントです。 心の中で変換するだけでは参加者に伝わらず、議論の粒度は揃いません。ファシリが発言することで、周りも「今は抽象の話をすべき場面なのか、具体の話をすべき場面なのか」が自然と分かるようになります。
まとめ:ファシリの本質は「交通整理+通訳」
ファシリが上手く回せなかった経験がある方の多くは、「もっと強引にまとめればよかった」「自分のリーダーシップが足りなかった」と反省しがちです。しかし実際は、積極性やカリスマ性の問題ではなく、 技術の問題 であることがほとんどです。
この記事で紹介した2つのコツを改めて整理します。
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コツ①(交通整理) :脱線したらパーキングロットに書き留め、「否定せず受け止めて後回しにする」声かけで主導権を取り戻す
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コツ②(通訳) :議論の粒度が揃っていないときは、ファシリが「具体⇄抽象の翻訳」を声に出して行う
ファシリは「仕切る役」ではありません。議論が脱線したときに軌道を修正する 交通整理 であり、参加者の発言を具体⇄抽象に変換して全員の認識を揃える 通訳 です。この2つの役割を意識するだけで、GDやインターンでのファシリの質は大きく変わります。
どちらのコツも、最初から完璧にこなす必要はありません。まずはパーキングロットの宣言だけ試してみる、あるいは具体的な発言が出たときに一度抽象に引き上げてみる、といった小さな一歩から始めてみてください。実践を重ねるごとに、議論をコントロールする感覚が身についていくはずです。
GDやインターンでのファシリ経験は、社会人になってからも活きるスキルです。就活の選考対策としてだけでなく、長期的な視点でファシリテーションの技術を磨いていきましょう。
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