
【イベントレポート】〈第0回〉Engineer Guildハイレベルハッカソン(2024/09/06)
2024/09/11
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外資就活ドットコムで運営するエンジニア・コミュニティ「Engineer Guild」で、ハッカソンを開催しました。はじめての開催となった今回は、第0回の「ハイレベルハッカソン」と銘打って、開発経験が豊富な方を対象として実施。3つのチームにわかれてプロダクト開発を行っていただきました。
こちらの記事では、ハッカソンの詳細概要と、発表等の様子についてお伝えいたします。
ハッカソンの概要
お題
「大学生が日常生活で困っていること・こんなのあったらいいなあを解決するプロダクト」
上記をメインテーマとして、以下の要素を盛り込んだプロダクトを開発していただくことが主旨となりました。
対象は、学業、食生活、健康管理、コミュニケーション、買い物、タスク管理など、大学生の生活に密着したさまざまな場面における課題です。
チームで協力し、大学生にとって実用的で価値のあるプロダクトを提案し、開発してください。
考慮点
審査に際し、以下の考慮点を事前に周知して、プロダクト開発に取り組んでいただきました。
◆シンプルな使いやすさ: ユーザーインターフェースがシンプルで直感的に操作できることを重視し、テクノロジーに不慣れなユーザーでも使いやすいものを目指す。
◆実現可能性: 限られた期間内でプロトタイプとして動作するものを開発できるかどうか。また、実際に実装可能な技術的な要素を含んでいるか。
◆付加価値: 基本的な機能に加えて、ユーザーにとってさらに便利になる付加機能や、新しい体験を提供する要素を盛り込むこと。
◆チームメンバーの強みを活かす: メンバーそれぞれの専門分野やスキルを最大限に活用し、プロジェクトに貢献する。
開発期間と流れ
8/30(金)~9/6(金)の一週間で行いました。初日にキックオフを行い、開発をチームごとに進めていただき、最終日に発表を行う流れで実施しました。
審査基準
審査基準は以下の5つを重点事項として、事前周知を行いました。
2. 創造性: 独創的なアイデアや新しいアプローチがどれだけ反映されているか。
3. ユーザビリティ: ユーザーが直感的に使えるデザインと機能性を持っているか。
4. 完成度: 提案されたプロダクトの完成度や動作するプロトタイプの品質。
5. プレゼンテーション: チームのプレゼンテーションが、プロダクトの魅力や価値をしっかりと伝えられているかどうか。
賞金
・優勝チーム:20万円
・準優勝チーム:5万円
・参加者全員:3,000円分のAmazonギフトカード
参加者情報
・12人(うち、2人はリモートで参加)
・A、B、Cの3チームを編成(うち、1チームは個人参加者と混合チームを編成)
①チームCの発表
まず、チームCに発表を行っていただきました。
コンセプト
特定の時間・場所に集合するタスクをゲーム化することで、自己の約束を守るための動機付けを行うアプリ。アプリ名は「StuBet」。学生(student)とベット(bet)を掛け合わせた名称。
学生にとって、学業、アルバイト、サークル、就活などほぼすべての日常生活に介在するのが、時間という概念。時間×ギャンブルを題材とし、時間内にゴールにたどりついたら「NICE」、時間内にゴールに辿り着けなかった場合は「OUT」と評価することでゲーム感覚で楽しむことができる。
機能・特徴
集合時間と場所を設定し、タスクを達成できなければ罰則を受ける。他のメンバーとの報酬のやりとりをトラッキングする機能もある。
「明日の1限に遅刻したらラーメン奢りで!」というようなミッションの条件と、場所、時間等の項目を設定。これを受け手が、受ける/拒否するを判断する。
ミッションは、対人のみならず、「9時に1時間筋トレをする」(条件は500円貯金など)自分自身のタスク管理としても設定可能。
ターゲット
遅刻しがちな友人同士や、時間管理を必要とする学生。
審査員からの質問
Q:UXは素晴らしい、サーバーサイドはどんな実装をしたのか?
Q:instagramやLINEと連携すると、URLが発行しやすく広がりそう。そういうことも考えたのか?
②チームBの発表
2番目は、チームBに発表をしてもらいました。
コンセプト
ファミレスのようなカジュアルな雰囲気でオンラインで勉強できるボイスチャット(VC)アプリ。対面だと友人と勉強するつもりがだべってしまったり、麻雀してしまったり、という課題がある。
もくもくと勉強できる環境があれば、勉強がはかどると考えて「もくもくすたでぃー」を考案。
機能・特徴
マイクをオフにできない設計で、環境音をシェアしつつ、わからない点についてはすぐに質問して解決できる。最大の特徴は、低遅延で安定した音声通話が可能な点。
図書館やカフェのような集中できる環境をオンラインで再現することで、孤独感を軽減し、共同学習を促進する。
オンライン自習室や、LINE、Slack、ビデオ会議ツールだと使いづらい部分を使いやすい仕様にし、勉強しやすいツールに仕上げたもの。PC/スマホ対応のウェブアプリなので、PCがなくても使える。
P2Pのストリーミングサービスなので、人数制限がないのが特徴。中央サーバーを介さずに情報交換できるので、耐障害性が高い。
ターゲット
一人で集中して勉強したいが、環境や仲間の存在を求める学生や社会人。
審査員からの質問
Q:同時に喋ると混線する?
A:だれが話してるかはランプ点灯でわかる、音声の分離、ノイズ分離も可能
Q:類似サービスと比較し、使う利点は?
③チームAの発表
最後にチームAに発表してもらいました。チームAは、オンライン参加が2名、オフライン参加が1名のハイブリッドで取り組んでいました。
コンセプト
就活のプロセスを効率化し、学生の負担を軽減するためのAIチャットボット。
学生が就活に使う時間が多く、早期化や、内定までにかかる受験者数の平均など、負担が大きい。
リサーチやESを書く時間を極力圧縮し、学生生活にあてられる時間を増やすことを目指す。その先に、未来のキャリア形成をサポートする。
機能・特徴
MBTI診断を通じて適した企業や業界を提案し、エントリーシートの作成をサポートするコンシェルジュ型機能。その流れで、外資就活ドットコムの企業ページから直接企業に応募が可能。
チャット形式で自分のプロファイルを投稿することで、30秒ほどで診断が可能。
ターゲット
就職活動に時間を取られたくない、効率的に進めたい学生。
審査員からの質問
Q:一発で返すとパーソナライズがそこまでできていないのではないか
A:もとの雛形から自分で整形していくことを想定しているので、完成系を出すことは目指していない
Q:他のサービスと比較して差別化しているポイントがあれば
A:ESをつくるだけではなく、企業の提案を外資就活のDBを活用して行える点
結果発表
Engineer Guildの審査員3人による審査を経て、優勝はチームC、準優勝はチームBとなりました。今回は、優勝賞金として、優勝チームに20万円、準優勝チームに5万円を贈呈させていただきました。
審査員は、「外資就活ドットコム」のプロダクトマネージャー、エンジニアリングマネージャー、マーケティングマネージャーの3人が務めました。
以下、審査員の講評です。
チームA:
・生成AIを活用して作業を効率化し、就活にかかる時間を減らすという視点は良かった。プロンプトの調整による伸びしろを感じる
・チャット形式の利点を活かすために、チャットの一次回答時に選択肢を出す仕様にするなど、生成AIと会話できる体験が設計できていると更に良いと感じた
・生成AIとやりとりする中で回答を修正していくような形にするなど、ブラッシュアップできるようなデザインだと良かった
チームB:
・VCアプリの完成度が高かった
・日頃から通話アプリなどをよく観察して、課題が明確化されていると感じた
・高度な技術構成を用いている部分は良かった。一方、課題解決に対して手段が先行しない形で取り組めていると良いと感じた
チームC:
・ユーザーのニーズをピンポイントで捉えていて、困っている部分がしっかり絞り込まれていた
・課題に対するアプローチにエンタメ要素を組み込んでいて、逆転の発想で解決するというアイデアが素晴らしかった
・面白いアイデアを技術的にしっかり実装されていて使いやすかった
参加者の声
表彰発表の後は、軽食を交えて懇親会を実施しました。参加者の方たちからは、今回のハッカソンについて以下のような感想、コメントがありました。
「ハッカソン自体のハードルは高く感じたが、他の参加者のレベルの高さに刺激を受け、頑張ろうと思った」
「メンバーのスキルの高さに驚いた。大変だったが達成感があり、やり遂げたことに満足している」
「誰かと一緒に開発する楽しさや難しさを実感し、貴重な経験となった1週間だった」
「学生最後の経験として、良い思い出になった」
「戦略的に取り組み、ユーザビリティや配点が高そうな部分に重点を置いた」
「UXやデザインに重点を置いて取り組み、ゲームを楽しみながらの開発が楽しかった」
「課題も多く見つかったが、この経験を活かして今後改善していきたいと思った」
各チーム、総じて非常にハイレベルなプロダクトを開発されており、多いに盛り上がりました。Engineer Guildでは、今後もハッカソンをはじめとしたイベントを実施して参ります。ぜひ、ご参加ください。
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