会員登録すると
このコラムを保存して、いつでも見返せます
こんにちは、外資就活ITチームです。
近年勢いを増して発展し、ますます成長していくことが予想されるIT業界。専門性が身につき、将来性があることから、就活生から人気を集める業界です。
今回は、その中でもAmeba関連事業やインターネット広告事業を中心に、急成長を遂げたIT企業であるサイバーエージェントから内定を獲得したIさんの体験談をお届けします。
サイバーエージェントの選考の体験談、就活の進め方などをご紹介します。選考対策、企業選びの参考にしてみてください。
サイバーエージェント内定者の就活スケジュールとは
就活を始めたきっかけ
——Iさんが就活を始めたきっかけはなんですか。
I:社会を知っておきたかったというのが一番の理由です。私は修士1年の春、博士に進むか就職するか決めていなかったのですが、就職せず博士というのも自分の選択肢を狭めることになるなと思いがありました。
——就活を始めて一番最初にしたことはなんですか。
I:エンカレッジに登録して、メンターの話を聞きました。どんなスケジュールで就活したかなど、メンター自身の就職話を参考にしていました。
——就活を始めたとき、受ける業界は絞っていましたか。
I:その段階では業界や企業は絞っていなかったです。銀行、コンサル、不動産、メーカーなどとりあえず有名で大きな会社に行きたかったので(笑)。自分の専攻分野に拘ることで人生の幅を狭めてしまわずに、もっと面白いことが世の中にあるのではないかと漠然と考えていました。そのため、専攻を生かしつつそれに縛られることなく広くみていましたね。
8社のインターンに参加した中で見つけた”就活の軸”とは
——夏の時点では何社ぐらいのサマーインターンに参加しましたか。
I:8社くらいは参加しました。割と夏のうちは就活にフルベッドするような形でたくさん予定を入れていましたね。
——サマーインターンに参加した結果、企業の選び方や就活の軸に変化はありましたか。
I:それまではとりあえず有名なところがいいなと漠然と考えていましたが、インターンを通した自己分析を経て自己実現、自分の好きなことをできる環境は何か追い求めるようになりました。色々な人と連携を取りながらやっていく仕事がしたいというのは、1つ自分の中で譲れない観点でした。 もちろん仕事となると人と関わることは必須だと思いますが、そその中でも特に色々な人と関わっていく、チームでやるという側面が強い仕事がいいなと思いました。
——そう思ったきっかけを教えてください。
I:たくさんインターンに参加してみて、グループワークの時間が自分は思ったより好きなんだな、と気付いたことです。それまでは研究や勉強で、誰かと打ち合わせをして、それをどうやって実現するかを自分で考えて、1人で手を動かすことが多かったです。就職活動をしてみて、 グループメンバーと協力しながら1つの課題に向かっていく経験をたくさんして、それを通して生まれるより大きな価値を感じたり、グループメンバーの意外な一面を発見したりした時に、強いやりがいを感じました。それに気付けたことで、より人と関わりながら、チームと協力しながらする仕事がいいという目標を譲らずに持っておこうという1つの軸ができたかな、と思っています。
求められる人物像は「素直でいい人」長い選考プロセス
夏インターン参加までの選考フローとは
——いつ頃、どのようなインターンに参加しましたか。
I:エントリーしたのは5月頃です。サイバーエージェントはインターンがいくつかあり、面接やジョブの評価によって案内されるインターンが異なります。私は幸いにもいい評価をいただくことができたので、最長のインターンであるBOXと呼ばれる3daysのインターンに行かせていただきました。
——どのインターンに参加するかによって、その後の選考ステップは変わりますか。
I:大きくは変わらないとも思うのですが、3daysのインターンに行っている方が選考は有利に進むという話を聞いたことがあります。
——どのような経路でインターンに応募しましたか。
I:エージェントや、いわゆるマイナビとかそういったサイトは全然使っていなかったので、自分の気になる企業があればマイページ作って応募して、という感じでした。
——エントリーしてからインターンの参加までの選考フローを教えてください。
I:書類選考・WEBテストは無く、最初にGDがあり、その後集団面接と個人面接が一回ずつあります。それを通過すると、ワンデージョブに参加することができ、その後の個人面接を突破するとインターン参加、という流れです。
サイバーエージェントのGDのポイント
——GDはどのような形式でしたか。
I:そうですね。結構ガッツリ選考がありました。GDはオンライン開催で、テーマは「21世紀を代表する会社の定義」でした。1グループ5〜6人で、チームがかなり多かったのでメンターはいなかったです。GDの前に軽く説明がありました。所要時間は全部で大体一時間くらいでした。FBは特にありません。
——ご自身はGDでどういう立ち回りを心がけていましたか。また、対策はしていましたか。
I:落ちないような立ち回りを心がけていました。GDが選考の終盤にあったら自分のバリューを出さないといけませんが、序盤はふるいにかけられるだけだと考えていたので、悪目立ちしない程度に発言をして通過を狙いました。GD自体のレベルは、初心者も経験者もいるのでバラバラでした。対策は就活支援サイト主催のGD対策セミナーに一回参加して練習しておきました。
採用基準が「素直でいい人」であるというのを聞いたことがあり、俺が俺がというタイプは落ちていました。実際に知り合いは書記も発表もファシリテータも積極的に自分でやった結果落ちていたので、協調性が大事なのだと思います。コンサルティングファームとはその点で求められている立ち回りが違うかもしれません。
——その後の面接の流れを教えてください。
I:GDから1週間程度で結果連絡が来て、7月ごろにオンラインで個人面接と集団面接をやりました。どちらの面接も同じ日に行われ、午前に集団面接があり、通過すると午後の個人面接が受けられます。集団面接は社員1名に対し学生3名で行われ、質問内容は一般的なガクチカとその深掘りで1時間くらいでした。最中は社員の質問に対して一人ずつ答えていく形式です。個人面接は、集団面接に比べ質問の量が増えますが大きく内容に違いは無く、30分ほどでした。結果の連絡は1週間以内でした。
——面接で心がけていたことはなんですか。
I:簡潔に、結論ファーストで話すことです。ガクチカを固めて、一人で面接の壁打ちしておくのがいいと思います。また、やはり「素直でいい人」というのが見られているので変に尖ったりせずに回答することを心がけていました。
——その次のワンデージョブはどういった内容でしたか。
I:サイバーエージェントの採用戦略の施策を班で考える、という内容です。オンラインで行われ、班の数は多くて20班くらい一つの班が7〜8人くらいでした。途中で中間フィードバックがあり、発表が2回ありました。
——Iさんはどのように立ち回っていましたか。
I:ワーク中はいわゆる裏ファシリテータといいますか、議論がそれた時に修正する役割をしていました。いつもはファシリテータをしていましたがチームの人数が多く、ファシリテータをやりたい人が多かったので、逆にファシリじゃない方が評価されると思いました。
——このワンデージョブにあたって、何か対策あるいは事前準備をしていくとしたら、 どういったことが有効でしょうか。
I:メンバーもお題もわからないので、一般的なGDの経験を積み、どんな状況でも臨機応変に対応できる力をつけるのが有効だと思います。また、インターン前の面接は残り一回であり、スキルを見せる最後のチャンスなので、できるところを見せる必要があります。時間も長丁場ですし、周りでもここで落ちた人が多かったです。
サイバーエージェントの面接のポイント
——ワンデージョブの次の面接について教えてください。
I:人事の社員との個人面接で、オンラインで30分〜1時間くらいでした。ガクチカ、自分の強み弱み、就活の軸について深掘りをされました。社員さんは鋭い質問を飛ばしてきますがとても優しく傾聴してくれ、他には
・人生を変えた誰かのアドバイス
・周りからどういう人と言われるか
などの質問がありました。
——質問に関してどう答えましたか。
I:就活の軸に関しては、
・大きなことをチームで成し遂げたい
・誰かの人生に影響を与えたい
ということを答えました。特に、・誰かの人生に影響を与えたいという点に関してはサイバーエージェントは子会社が多くて若いうちから部下を持つことができ、社外ですとABEMAなど世の中的に影響力のあるコンテンツを持っているため、社内外ともに誰かの人生に影響を及ぼすことができるという観点で答えたと思います。
——どんなことを心がけていましたか。
I:「素直でいい人」を極力演じ切ることです。例えば、人を動かした経験について話すときは、組織の先頭に立って引っ張ったというよりは周りに助けられたというニュアンスで話し、謙虚さをアピールしました。また、「素直でいい人」かどうかは面接中の笑顔、話し方にも滲み出るので、そこも意識していました。求められた人物像をしっかりと出し切れた点が評価されたと思います。
夏インターンから内定までの選考フローとは
——インターンはいつ頃、どのような形式でありましたか。
I:10月ごろに40〜50人くらいがAbemaタワーに集まり、対面で行われました。
大きなワークが一個あり、一つの大きなワークの前の小さな課題をDay1でやり、残りの二日間で大きなワークに取り組むというスケジュールでした。
1チーム5、6人で8~9チームくらいでグループワークをする感じです。小さな課題としてはサイバーエージェントの事業のマーケティング戦略について考え、
大きいワークでは、新規事業立案をしました。1チームに一人メンターがフルコミットしてくれます。
——どのような立ち回りをしていましたか。
I:ファシリテータタイプがあんまりいなかったので、議論をリードすることが多かったです。
——どのような部分が見られていたと思いますか。
I:発表よりもワーク、議論の過程が一番大事だと思います。議論の中で「素直でいい人」でいられるかどうか、またプラスアルファで、内定前最後のGDなので、会社に入って業務をこなせるかの能力検査も意味合いもあり、どれだけ議論の中で自分のバリューを出せるかが見られていたのではないでしょうか。
——インターン後のフローについて教えてください。
I:人事面接がもう1回あって、次の役員面接で内定が出ました。多分全員がその人事面接までは行けるのですが、おそらくワーク中に評価を得られなかった場合はそこで落ちるのだと思います。自分はたまたまありがたいことに、人事面接が免除されたので、ワーク中の評価によってルートの分化がありました。
——最終面接はどのような内容でしたか。
I:渋谷本社で対面で20分ほど、役員の方が面接官でアイスブレイクのあと、志望動機や人生の意思決定について聞かれました。逆質問の時間もありました。
——最終で見られていたポイントはどこだと思いますか。
I:志望度の高さかなと思っています。最終でかつ時間も短いので、内定を出して本当にこの人は入ってくれるのかという気持ちの面と、論理的な志望度の高さは結構深堀りされたので、そこを見られてたのではないでしょうか。
——内定はいつ頃でしたか。
I:12月頃です。
サイバーエージェントを目指す学生にアドバイス
——サイバーエージェントの選考を突破するためのアドバイスはありますか。
I:早めから始めておいたほうがいいだとか、論理的なところが見られているようで実は、カルチャーフィットとか、人柄も結構見られているよ、ということですかね。
一貫して1番大事なのは、「素直でいい人」であることかなと思いますし、社員さんもその基準で採用されているので、いい方が非常に多いのです。そのため日頃から素直でいい人でいてくれれば大丈夫なのかなとは個人的に思います。もちろん、素直でいい人であるというのと同時に、就活的な力も大事です。志望度の高さとか、ガクチカの完成度とか、入社してから活躍できるかとか、そういった面もすごく見られてるかなとは思うので、 会社から見て採用したくなるような人はどんな人なのかを自分なりに考えるのが1番いいと思います。サイバーエージェントにおいては選考が長く、お会いする社員さんも多いので、それを見てどんな人が求められているのか考えておくといいかなと思っています。
——どんな学生が向いていると思いますか。
I:若くして経営したい、起業願望がある人におすすめです。サイバーエージェントでは系列の子会社の立ち上げを任される機会が若いうちからあるため、若いうちからどんどんガツガツやって経営経験を積みたい人に向いていると思います。
先輩の体験を踏まえ、本選考へ準備をしよう
いかがでしたか?IT企業の魅力や、選考の雰囲気を掴むことができたでしょうか?
就活を始める時期も、進め方も人それぞれだからこそ、自分に合ったやり方を見つけるための情報収集が重要になります。
あくまで就活におけるゴールは、周りに関係なく自分が納得できる企業の内定を得ることです。
内定というゴールに向けて今の自分がすべきことは何なのかをしっかりと考え、戦略的に行動しましょう。
会員登録すると
このコラムを保存して
いつでも見返せます
マッキンゼー ゴールドマン 三菱商事
P&G アクセンチュア
内定攻略 会員限定公開
トップ企業内定者が利用する外資就活ドットコム
この記事を友達に教える