
AIを駆使して社会変革を実現。アビームの「AIコンサルタント」が語る仕事の魅力
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2024/07/02
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AIというテクノロジーとコンサルティングのプロフェッショナルスキル。この二つの武器を手に、ビジネスと社会の変革を目指してチャレンジングな日々を送るのが、アビームコンサルティングのAIコンサルタントたちだ。宮田裕生氏と中原悠輔氏に、AIコンサルタントとしての仕事の魅力とそれを支える環境について聞いた。
※内容や肩書は2024年7月の記事公開当時のものです。
スピード感を持って結果を求めていく、コンサルタントの魅力
ーー学生時代、中原さんはAI領域の一つである機械学習の研究をしていたそうですね。
中原:学部と大学院で、機械学習を用いた画像処理について研究していました。具体的には「超解像」という技術の研究です。
ーー超解像…難しそうな名前ですが、どのような技術なのでしょうか。
中原:デジタル画像を拡大すると、画素数が不足してぼやけてしまいます。そこで、不足している部分の画素値を機械学習で推測して補完することで、鮮明な画像を表示するという技術です。
ーー今のデジタル社会で役立ちそうな技術ですね。なぜ、そのテーマを選んだのですか。
中原:画像の拡大はスマホでも使う身近な処理ですので、研究の意義が分かりやすかったというのが大きな理由です。技術の発展によって、社会にどのようなメリットがあるのかが明確である点に魅力を感じました。
ーー大学院を修了後、アビームコンサルティングに就職したわけですが、大学院の博士課程に進んで研究者を目指す道や、事業会社に入って開発者になる道もあったのではないかと思います。なぜ、コンサルタントの道を選んだのでしょうか。
中原:研究者と開発者とコンサルタントという三つの職種は「時間軸」の違いが大きいと私は思います。大学に残って研究者になった場合、研究の成果が社会に反映されるまで長い時間がかかります。事業会社だともう少し短いでしょうが、一つの技術が社会的価値を生み出すまで、それなりの時間がかかります。
一方、コンサルタントは比較的短い期間で社会的価値を生み出すことができます。私は結果がすぐに出る方がモチベーションが上がるタイプだったので、コンサルタントを選びました。
宮田:まさに、そういう方はコンサルタントに向いています。スピード感を持ってどんどん結果を求めていく。そういうタイプの方は、コンサルタントの適性があると私は思います。
AIを駆使して、クライアントの課題を発見
ーー「AIコンサルタント」というのは、どのような仕事なのでしょうか。
宮田:一言で言うと、データとAIを利活用して、クライアントの課題を解決する仕事です。
ーー一般的な経営コンサルタントとの違いはどんなところになるのでしょうか。
宮田:経営コンサルタントは定性的な情報を基に物事を進めていきますが、AIコンサルタントは定量的な情報を積極的に活用しながら、コンサルティングを行います。加えて、具体的なソリューションの実装までサポートしていくのが、アビームのAIコンサルタントの特徴です。
ーーAIエンジニアやデータアナリストとの違いは、どのような点でしょうか。
中原:ビジネスの現場では、クライアントの課題の「設定」と「解決」という二つの段階があります。AIエンジニアやデータアナリストは、後者の課題解決の場面でAIを使うことが多いですが、AIコンサルタントの場合、課題設定の段階からAIを活用できるのが強みです。
ーー何か具体的な事例があれば教えてください。
中原:あるプロフットサルクラブの事例があります。AIを活用して、フットサルの試合を見にきた人の感情を分析するプロジェクトを担当しました。
試合の観戦者が、「試合前」「試合中」「ハーフタイム」「試合後」という四つのシーンにおいて、本当に楽しめているかどうかを把握し、課題を見つけようというプロジェクトでした。
このような場合、一般的にはアンケートを実施することが多いですが、それだけでなく、AIを活用して顧客の生体情報から感情を読み取り、課題発見につなげるアプローチを取りました。
ーー生体情報から感情を読み取るというのは、どういうメカニズムですか。
中原:100人ぐらいの観客にモニターとして、脈波を測る装置を着けてもらいます。脈波に基づいて、「興奮度」と「快・不快」という二つの軸で数値を表示します。そして、脈波から2種類の数値に変換するときに、AIが事前に学習したモデルを使って、興奮度や快・不快の数値を導き出します。
そうすると、試合中にレッドカードが出たときに興奮度が高くなるとか、試合が膠着(こうちゃく)状態のときは興奮度が低いままといった観客の感情の動きが、時系列で可視化できます。また、ライトファンとコアファンでは、興奮する場面が違うということも分かります。
ーーとても面白い取り組みですね。
宮田:そうやってAIを活用して得られたデータを基に課題を設定し、その課題を解決するためのソリューションをクライアントと一緒に考えていくのが、AIコンサルタントの役割です。
「リアルパートナー」としてクライアントに向き合う
ーーAIコンサルタントとしてのやりがいを教えてください。
中原:AIとコンサルの両面で、やりがいを感じます。クライアントが目の前の課題について悩んでいるときに解決策を提案して、クライアントに納得してもらい、一緒に解決に向けて動いていく。その結果、社会がより良い方向へ変わっていくというコンサルティングの面も好きですし、その手段としてAIを使うことの楽しさもあります。
ーーまさに、AIとコンサルティングの「二刀流」ですね。何か、仕事を進める上で気を付けていることはありますか。
中原:クライアントの要望は「AIを使いたい」というところから始まる場合が多いですが、課題によっては、AIがソリューションとして最適でないことがあります。その点をしっかりとクライアントに伝えられるかどうか。真のAIコンサルタントであれば、AIを活用してどこまで実現できるのか理解できているはずなので、AIの限界もお伝えしなければいけません。
宮田:そこは、アビームが大切にしている「リアルパートナー」ですね。
ーーリアルパートナーというと。
宮田:コンサルタントはクライアントの変革を実現する「真のパートナー」として、現場に深く入り込み、あるべき姿が実現されるまでやり遂げるという価値観で、社内に浸透しています。
ーーAIコンサルタントの大変な点はどんなところでしょうか。
宮田:クライアントの期待値が非常に大きい点でしょうか。今はAI、特に生成AIへの注目が急激に高まっていて、「AIを使えば何でもできるのではないか」と思い込んでしまっているクライアントも中にはいます。まるで「魔法使い」のように期待されることもある。期待値を適切なところへ設定し、関係者の認識を合わせることが、なかなか難しいことがあります。
中原:もう一つ挙げると、AIは情報のアップデートのスピードが速いので、キャッチアップしていくのが大変だと感じています。クライアントからも「コンサルタントは最新の事例を知っていて当然」と期待されることが多いので、その期待に応えていかなければいけません。
宮田:アビームの中でも、私たちが所属するAI Leapセクターはキャッチアップのスピードが最も求められる部門といっても過言でありません。常に勉強していかなければいけない面はあります。
ーー会社側のサポートはあるのでしょうか。
宮田:「Digital Tech University」という取り組みで、週に1、2回勉強会が開かれています。さまざまな部署の社員が横断的に集まって、お互いに知見を共有する文化があります。
中原:例えば、ChatGPTの活用については、人事領域のプロジェクトもあれば、それ以外もあるので、異なる領域同士で最先端の事例を共有しています。
宮田:プリンシパルやダイレクターといった上級のコンサルタントも含めて、失敗を教訓としてみんなに共有し、学びにしています。時にはランチを食べながら、勉強会の様子をオンラインで聞いて、チャットでコメントし合う。すごくフランクで、いい文化だと思います。
私は10年前に他社から転職してきましたが、アビームのフラットな環境に驚きました。転職する前は、銀行員だったので、コンサルタントの仕事の仕方を一から勉強する必要がありましたが、プリンシパルやダイレクターを含め、入社時期や年齢に関係なく、皆さん丁寧に教えてくれました。
中原:私も入社以来、誰かに質問して嫌な顔をされたことは全くありません。「頼られるのが好き」というか、「質問に答えてあげたい」という人が多い印象です。みんなそれぞれの強みがあるので、お互いに助け合うことが、自分にとってもプラスになると分かっているのだと思います。
ーーそういう環境だと、若手も成長できそうです。
中原:そうですね。成長のためには、チャレンジしやすい環境が重要です。たとえ失敗したとしても、確実にフォローしてくれる体制があるからチャレンジできる、という面もあると思います。
「期待値を超える」マインドを持った人と働きたい
ーーAI Leapセクターの今後の展望については、どのように考えていますか。
宮田:今後はAIに関するコンサルティングを提供するだけでなく、AIを使ったプラットフォームを作ったり、AI関連のサービス・ソリューションを出したりしていきたいと考えています。
これまでのデータ分析やコンサルティングに加えて、AIに関する新規事業の開発やデザイン思考ができるメンバーを採用して、より幅広いニーズに対応できるようにチーム力を強化しているところです。
ーー現在の中原さんの目標を教えてください。
中原:常に意識しているのは「クライアントから指名されるコンサルタント」になることです。現在はアビームコンサルティングという看板があるから活躍できているといえますが、もしその看板が外れても、一人のコンサルタントとしてクライアントから信頼してもらえるように、能力を高めていかなければいけないと考えています。
ーー具体的には、どんな点を強化したいと考えていますか。
中原:AIは、こうしている間にも進化を続けています。最先端の技術をうまく活用することで、今までの常識や期待を超えて、未来に向けた新たな価値をクライアントに提案することができます。先ほど述べた観客の感情分析のように、従来と異なる手法を取り入れて、新しい切り口で課題を可視化する。そうすることによって、DXの機運をどんどん高めていきたいと思っています。
ーー最後に、どのような人と一緒に働きたいか教えてください。
宮田:私が新卒採用面接のときに伝えているのは、「期待値を超える」意識を持ってほしいということです。例えば、大学で教授から与えられた課題に対して、ただ回答するだけでなく、その期待値を超えるようなことに挑戦してみてほしい、と。アルバイトでも同様に「お客さんは何を期待しているのだろう」と真剣に考えて、その一歩先を行く。そういうマインドを持っている方と一緒に働きたいです。
AIコンサルタントという職種は、常に一歩先を走り続けることが求められます。AIの最新の動向をキャッチアップして、リアルなデータを読み解きながら社会に変革をもたらしていく。テクノロジーを駆使した「新しいコンサルタント」として、ここでしかできない価値を創出したいという方に来ていただきたいです。
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