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日系IT企業の中で、最高峰のエンジニアリング組織を持つメルカリ。「メガベンチャー」や「ユニコーン企業」の代表格としても知られている同社は、新卒ソフトウェアエンジニアの採用プロセスに長期インターンシップを組み込んでいる。
この記事では、メルカリの子会社メルコインのハッカソン経由で、メルカリの長期インターンに参加したAさんの体験談を紹介する。
Aさんがインターンで経験したことと、その中で感じたというメルカリの「チャレンジできるカルチャー」の魅力について聞いた。【北川直樹】
1. 開発経験は学部4年から。ハッカソン経由でメルカリのインターンに参加した
2. メルカリのインターンは主体的に挑戦できる環境が魅力
3. 日頃からアウトプットし、チャレンジングな姿勢をつくるのが大事
開発経験は学部4年から。ハッカソン経由でメルカリのインターンに参加した
——プログラミング、ソフトウェア開発の経験を教えてください。
A:学部の2年時に必修の授業でC言語、Java、Pythonの授業を取っていました。ただ、本格的な開発を始めたのは4年になってからです。
周りの人は、大学3年のときからベンチャーで長期インターンしていたり、色々なインターンに参加経験があったりという人も多かったです。私はハッカソンに参加しはじめたのも修士1年からなので、周囲の人と比べると経験は少ない方でした。
——どのようにプログラミングを学習しましたか。
A:学校の授業以外だと、YouTubeでハンズオン形式の動画を見て実際に自分でプログラムを書く、という感じで勉強しました。今もわからないことがあると、同じように勉強することもあります。あとは技術面接の対策で、AtCoderの練習問題を解いていました。競技プログラミングには参加していません。
時間にすると、1日3〜4時間くらいは今もプログラミングや開発をしていて、その中で適宜勉強もしている感じです。
——ソフトウェアエンジニアでの就職はいつ頃意識しましたか。
A:学部4年生のときにブロックチェーンの研究を始めて、そのときにプログラミングの楽しさを知りました。
授業を通して決まったものをつくるというよりは、自分で考えて設計し、コーディングするっていう部分に楽しさを感じて、ソフトウェアエンジニアになることを考えるようになりました。
私は自分が作ったものが人に使われることに喜びを感じるので、エンジニアだとそれが実現できると思ったんです。
——メルカリの長期インターンに参加するまでの経緯を教えてください。
A:12月下旬にあったメルコインのハッカソンに参加していて、それが終わった後に「メルカリのインターンに参加しませんか?」と声をかけてもらったのがきっかけです。
——ハッカソンの参加者全員に声が掛かるわけではないですよね。
A:確実なことはわかりませんが、おそらくハッカソンに参加していた一部の人に声を掛けていたのではないかなと思います。私のチームにはPMとエンジニアが2:3の割合で居たのですが、複数の人に声がかかっていました。
——Aさんがハッカソンで評価されたのはどんな部分だと考えていますか。
A:個人レベルでの評価については詳しくわからないですが、ハッカソンで成績が優秀だったチームの人には、多く声がかかっていたようです。
——長期インターンの選考過程を教えてください。
A:一度だけ面接がありました。それに通って、参加することになりました。
——面接で話したエンジニアはどんな人でしたか。
A:エンジニアリングマネージャーの人でした。メルコインのハッカソンについての話を中心に、1時間程度お話しをしました。面接自体はラフな雰囲気だったと思います。
——面接前の準備で大事にしたことはありますか。
A:自分で作ったものの技術選定や、それをなぜつくったかの理由、自分のチームでの役割などをしっかりと整理しておき、わかりやすく話せるように準備しました。
メルカリのインターンは主体的に挑戦できる環境が魅力
——メルカリの長期インターンについて、内容を教えてください。
A:期間中に1つのプロジェクトにフルコミットでやりきる形で、プロダクトの新機能設計全般をしました。チームにはインターンのメンバーが5人くらいいて、30代後半のエンジニアリングマネージャーがメンターで1人ついてくれました。
具体的には、空のレポジトリから技術選定をはじめに行い、その後はPMが考えた設計に沿って、開発をすすめていきました。
——各エンジニアの担当領域、役割等についてはどのような形態でしたか。
A:エンジニアはバックエンド、フロントエンド、インフラで分かれていて、それぞれの強みにあわせて担当領域を分担しました。
開発手法はスクラムで、PMが切ったチケットを週単位のスプリントで開発していく進め方でした。
——仕事はしやすい環境でしたか。
A:そうですね。特にやりやすかった点は、メンターのエンジニアが裁量を持たせてくれたことです。自分たちで考えながら、各々が主体的に挑戦できる場をつくってくれた感じです。
その上で、方向性がちょっとズレそうな場合などは、軌道修正をしながら正しい方向に導いてくれました。仕事がしやすく、親しみやすくてとても優しい人でした。
インターンの他のメンバーも一緒に仕事しやすい人ばかりでした。この2つは大きかったです。
——他の参加者はどういう人がいましたか。
A:基本は情報系専攻の人が多かったですが、医学系や文系などの人もいて、さまざまなバックグラウンドで優秀な人が集まっているという印象を受けました。
他社の長期インターンを経験している人や、開発経験が豊富な人も多く、ハイレベルな環境でした。
——Aさんはそれまでに長期インターンの参加経験はあったんですか。
A:ないです。早期選考につながる1ヶ月くらいのインターンは夏にいくつか受けたことはあるんですが、選考が通らなかったので結局経験しませんでした。もっと長期に渡るものについては、先輩とかで参加している人もいなかったので、特に参加しようと考えたことはありません。
ハッカソンにはいくつか参加したことはありました。
——当初は長期インターンの参加面で苦労したんですね。
A:はい。長期インターンの書類選考や面接では、それまでに経験したインターンについて話せると良いのだろうなと感じることもありました。メルカリのインターンについては、ハッカソン経由だったこともあって、インターン経験が無い自分にとってはありがたかったです。
メルカリの本選考は、メルカリでの長期インターンを経験していないと選考に乗れないので、その意味でも良い機会でした。
——インターンに参加してみて、メルカリで重視されていると感じたことはありますか。
A:日頃からメルカリが掲げているバリューで上げられている「Go Bold」、「All for One」、「Be a Pro」(*)に対するマッチはかなり見られていると感じました。業務上の意思決定などでこれに立ち返ることが多く、フィードバックをもらう際にもよく言及されます。
また、面接で重視する項目として、メルカリのバリューが非常に重要だと、社員の方から聞いたことがあります。
*:ミッション | 採用情報 株式会社メルカリ
日頃からアウトプットし、チャレンジングな姿勢をつくるのが大事
——インターン後の本選考のフローは、どんな流れなのでしょうか。
A:インターン後の本選考では、基本的には3回面接があります。メンバー、エンジニアのマネージャー、CTOの順で面接があります。インターンを経験している場合は、業務上で関わったことがない人との面接になるようです。
当たり前ですがインターンでの行動が重視されているそうで、そのときにどれだけ主体的に動いているかを評価されるようです。技術力そのものに加えて、カルチャーのマッチとチャレンジングな姿勢についてはしっかり見られると。
——オファー内容の目安を聞いたことはありますか。
A:人によってオファー内容は異なるようです。私が聞いた話だと、ソフトウェアエンジニア職はボトムが大体年収650万、評価が高ければ800万くらいの人もいると聞きました。
私は他の会社から内定をもらいますが、やはりメルカリが一番条件は良いです。
——メルカリを受けるにあたって、心理的な障壁はありませんでしたか。
A:もちろん、エンジニアにとって非常にハイレベルな環境というイメージはありました。ただ、私はハッカソン経由だったので、ハッカソンの応募自体が書類のみというのもあり、そこまで大きな壁は感じなかったです。
——改めて、メルカリに魅力を感じた点を聞かせてください。
A:高い技術力はもちろんですが、新規事業など様々なことにチャレンジできる組織風度、挑戦できる文化が良いなと感じました。また、情報の透明性が高いので、自分でどんどん勉強できるのも魅力です。
このあたりは、メルコインのハッカソンをはじめ、長期インターンでも理解が深まり、より魅力を感じるようになりました。
——就活をこれからはじめる学生に向けて、経験を踏まえて伝えたいことは。
A:日頃からアウトプットをしておくのがとても大事です。実際、自分で作ったプロダクトをデプロイし、面接官の人に触ってもらったりすると、反応が良かった面もありました。なので、GitHubなどにリポジトリをつくって、アウトプットしておくのが良いのではないでしょうか。
また、エンジニアにとってはチーム開発経験がとても大事なので、ハッカソンなどに参加して経験をたくさん積んでおくことをおすすめします。
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