
私がシスコシステムズのコンサルティングエンジニアに内定するまで
2024/01/11
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多くの企業の選考情報がオープンになっている現在ですが、外資IT企業の選考情報はまだブラックボックスに包まれています。そこで実際に外資IT企業に内定された学生に、これまでのプログラミング経験、選考内容、対策方法について寄稿いただきました!今回の寄稿者はシスコシステムズのコンサルティングエンジニアに内定された大学院生です。
自己紹介とこれまでのプログラミング経験
シスコシステムズのコンサルティングエンジニアとして内定をいただいた関西の私大院生です。このコラムでは私のプログラミング経験や、内定をもらうまでのプロセスや対策。また就職活動全般の対策について書いていきます。
まずプログラミング経験ですが、大学に入るまでやったことがなく今後伸びそうだという理由で情報系の学部を選びました。授業で基本的なところから学び、3年生からは研究に伴い必要な知識を身につけていきました。C言語がとっつきにくいのでプログラミングに対して苦手意識がありましたが、Pythonに触れてからは少し和らぎましたね。
学校外での活動としてはハッカソンが就職活動でウケがいいぞっていうことで大学院1年時に研究室のメンバーで参加しました。実際の就職活動の面接でも話すネタの素材となったので参加して良かったと思います。
また独学でHTMLやCSSなどを勉強し、Webサイトを作った経験があります。こちらは何かのためにというよりも、興味本位でやりました。
学部1年:基礎から授業で学習。C言語でプログラミングを学ぶ。
学部2年:実験の授業が始まり、実際に通信をするプログラムを書く。
学部3年:ラズパイを使ってシステムを開発。Pythonをよく扱う。
学部4年~大学院:研究が中心でIoT関連の研究・分析に伴いPythonなどを扱う。
シスコシステムズのクラウドサポートエンジニアの選考について
選考ステップ
私が体験した選考の流れは以下のようになります。人によってはタイミングなどが多少前後するかと思いますのでご参考まで。
応募から内定まで2か月程度とかなりスピーディーでコンパクトです。面接の雰囲気に関してはとても穏やかで、マネージャーも、エンジニアも、人事もみんないい人で好印象でした。
ES
基本的にシンプルな内容で「志望動機」「研究内容」についてコンパクトに記載する他には、個人情報などを書く程度でした。書類の中で技術力だったりコミュニケーション能力をアピールすることはしにくい形式です。
リクルーター面接
リクルーター面接は日本人の30歳前後と思われる方によって、オンラインで行われました。ちなみに他の外資IT企業からの中途入社の方でしたね。
選考要素は特になく、和やかに30分間会話をし、その中で次の面接でどういうことをするのか案内をされました。何か要望があるかと聞かれ、コンサルティングエンジニアの若手にインタビューさせてほしいとお願いし、実際にさせてもらって仕事のイメージを深められたのは、選考を進めるうえで大きかったです。
一次部門面接
エンジニアの方1時間オンラインで面接をされました。「なぜシスコなのか?」「なぜコンサルティングエンジニアなのか?」「どういう人材になりたいのか?」といった基本的な質問が中心の構成です。がっつりエンジニアという職種ではないので、あまり技術力について問われる質問はなかった印象です。
事前にIT技術という枠組み、そしてシスコの中ではどういう製品に興味があるのか調査・整理して臨むことをおすすめします。私自身は製造業の企業のグローバル進出をするためのインフラを構築するインターンシップで、実際にシスコのサービスを使って、実際の業務に参加させて頂いた経験がありました。そこで実際に使って良かった点、課題であると感じた点、その経験がきっかけで志望しているということをお話しすることができて良かったです。
二次部門面接
リーダー職の方と1時間オンラインで面接をされました。「志望動機」「(ToBのビジネスなので)どこで関心を持ったのか、どこで知ったのか」「コンサルティングエンジニアがどんなものなのか」といった質問を聞かれましたね。
最後の質問に関しては、実際に働いている社員と同じような解像度で話すことはできなくても、事前に調べたうえで的外れなことを言わなければ大丈夫だと考えます。
二次部門面接ではより会社理解や志望度が見られると思うので、自分の具体的なエピソードを混ぜながら、志望度の高さをアピールすることを心がけました。
Webテスト
少しWebテストに関しては記憶が定かではないのですが、TG-WEB形式のものだったかと思います。この形式は私がそれまで受けていた企業のWebテストと違うタイプだったため、『これが本当のWebテストだ!』シリーズの参考書を購入して対策しました。
このTG-WEB形式は玉手箱と比べると難易度は易しいですが、その分時間に追われます。しっかり準備したうえで、焦らずに解けるようになるといいでしょう。シスコに限らず、せっかく技術力やコミュニケーション能力があるのにWebテストで落ちてしまうことはあるので、油断しないように準備することが吉です。
最終面接
最終面接もオンラインで行われ、1時間役員の方1名に加えて人事的な方1名に面接をされました。実質1対1と考えて大丈夫です。鋭い質問もありますが、アイスブレイクもしてくださり雰囲気はとてもいいのでご安心ください。
聞かれた質問としては「自己紹介をESで記述していない内容でしてください」「ガクチカについて教えてください」「インターンについて最もやりがいを感じた経験は?」「ケース面接(詳細なお客さんの状況設定があった上で、アプローチの方法を考える)」といったものでした。
ケース面接は5分~10分くらい時間をもらったうえで「X分で説明してください」と言われる形で進行します。事前に職種の仕事内容や製品の内容をホームページなどを読んで勉強すること、OBOG訪問をして仕事の解像度を上げることをオススメします。パニックにならずに、具体的にコンサルティングエンジニアならどう解決するかを回答できるようにしましょう。
また最終面接なので「どうしてシスコでないといけないのか」をしっかり語ることが重要だと考えます。綺麗事だけ話をしていると捉えられるのは嫌なので、実際にサービスを触って感じたことを経験談を交えて話すようにしていました。
就活の選考対策について
ES
ESについては内定者のESを見ることができるサイトを参考にしつつ、自分の言葉で書き上げていました。アドバイスとしては、とにもかくにも人に添削してもらうことです。自分で「これは完璧」と思っていても直される部分が発生するので、必ず誰かに読んでもらいましょう。
面接
面接についてはとにもかくにも経験と練習が重要です。X(旧twitter)で見つけた就活グループの面接練習に参加したり、本番で言葉が飛ばないように想定質問の回答を練習したりしていました。
本番では面接の段階に合わせて推すポイントを変えたり、逆質問の内容を変えることを心掛けました。1次面接の逆質問で情報収集して、2次面接以降の面接で活かしていましたね。
自己分析に関しては、知人にひたすら自分のこれまでの人生や、就職活動のことについて質問及び深掘りをしてもらいました。質問されて初めて気づける根本的な自分の考え方などあるので、とても有効だと考えます。
英語力について
私が受けた企業では面接で英語力を試されたことはないのですが、TOEICのスコアを記入する機会はありました。英語力が面接時に必要なくても、入社後のドキュメントが外資系だと英語がメインであることもあるので読む力はつける意識を持ちましょう。
後輩へのアドバイス
最後に後輩へのアドバイスですが、職種問わず面接は回数をこなすことで上達するので、友人や就活コミュニティを活用して経験値を上げてください。またGDに関してはコツがあるので就活コラムなどで事前に調べて臨むようにしましょう。基本的な進め方を把握しつつ、やってはいけないことをやらないようにしてください。
また開発職を受ける方には改めてハッカソンに出ることをオススメします。実際に制作物ができますし、開発経験を積めることに加えて、意欲を示すことができるのでとても面接官に好印象でした。
理系の方は研究室の研究と就職活動が重なり忙しい日々を送ると思いますが、大学院1年時は就職活動がその後の人生に大きく影響を与えるので、そちらに全力を注いだ方がいいです。研究室によって状況は異なるかとは思いますが、少し研究については肩の力を抜いて臨みましょう。
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