会員登録すると
このコラムを保存して、いつでも見返せます
業界志望なら必須の知識、コンサルとシンクタンクの違い
25卒の皆様こんにちは。外資就活 コンサルチームです。
コンサルティングファームとシンクタンクは、いずれも就活生から高い人気を誇る業界です。
共通点の多さから同一の業界として扱われがちな両者ですが、就活の現場ではしばしば 「なぜシンクタンク(コンサル)じゃなくて、うちの会社なの?」と、それぞれの違いをしっかり理解できているかどうかを問われる 事があります。
本記事では、シンクタンクとコンサルの違いについて、ビジネスモデルから併願のポイントまで様々な切り口から解説していきます。
・コンサル・シンクタンクの企業ページで企業研究を進め、毎日更新される募集情報をチェックできる(限定募集情報や特別なイベントも多数あります)
・インターンや本選考ごとに、先輩就活生のES・選考体験記を読み、最新の情報で具体的な選考対策ができる
・就活に役立つ選考情報コラムのほか、5年先・10年先のキャリアプランニングに役立つ記事など、あらゆる局面で役立つコラムを多数掲載
シンクタンクとは
シンクタンクとは 社会問題や経済問題について調査・研究を行い、政府に対する政策の立案・提言活動ならびにビジネスによる解決策を提供する機関 です。都市計画、インフラ、教育・福祉、環境問題、科学技術など、取り扱うテーマはファームによって多岐にわたります。
シンクタンクの起源は、19世紀後半のイギリスにて社会改革を目指す知識人が結成した「フェビアン協会」、20世紀初期に「公共政策問題について国家レベルの分析を行う初の民間機関」として創設されたブルッキングス研究所などであると言われています。また国内においては、1965年に「Stanford Research Institute(SRI)」をモデルに設立された「旧野村総合研究所」が日本初の民間シンクタンクであるとされています。
シンクタンクの代表的な企業ランキング
順位 | 企業名 |
---|---|
1 | 三菱総合研究所 |
2 | 三菱UFJリサーチ&コンサルティング |
3 | 日本総合研究所 |
4 | みずほリサーチ&テクノロジーズ |
5 | 大和総研 |
6 | NTTデータ経営研究所 |
7 | 富士通総研 |
※外資就活ドットコム内「企業フォロー数」ランキングより作成
コンサルとシンクタンクの違いとは
違い1:ビジネスモデル
シンクタンクは公官庁から公示を受けた案件について入札を行い、一番安い金額を提示した企業が案件を受注します。報酬は案件ごとの単体報酬となります。
一方、コンサルは民間企業のクライアントとの商談により契約期間を決め、案件に応じて適切な能力を持つコンサルタントをアサインする事に対して報酬を得ます。
シンクタンクは「情報」、コンサルは「人」を商材としている 点に、両者の大きな違いがあると言えます。
違い2:コンサルティングテーマ
シンクタンクの案件は特定の政策における領域の部門担当者から依頼される場合が多いため、ある程度テーマの定義が明確にされており、「〇〇のための〇〇に関する調査」というものが多くなります。また、公的施策・非営利を前提としているため、レポートは原則情報公開されます。
一方、コンサルでは「企業の構造改革」や「M&A戦略」など抽象度の高い内容が多く、どのような戦略を推進するかをクライアントと議論しながら決めていく必要があります。
クライアントの情報についても原則非公開になっており、プロジェクトも「A社の組織改革プロジェクト」「中長期事業計画の策定」「B社買収にむけた事業デューデリジェンス」等、概要のみの説明が主となります。
違い3:求められるスキル
シンクタンクに求められるスキル
シンクタンクの案件は政策に直結するため、非常に大規模かつ長期的なプロジェクトとなる傾向があります。そのため、「長期的な視座をもって粘り強く仕事に打ち込めるか」「企業のカルチャーに合っているか」が選考でも重視されます。
また、シンクタンクはテーマが具体的なぶん非常に細かい研究・調査が求められるため、政策領域への専門性も必要となります。そのため理系・大学院生で、既に高い専門性を有している学生を多く採用している傾向があります。
コンサルに求められるスキル
コンサルは一般的にドライなイメージを持たれがちですが、事業会社以上に泥臭い人間関係の構築が必要となる場面が多々あります。
基本的に少人数のチームでプロジェクトを推進していくため、ただ単にロジカルシンキングやプレゼンテーションができるだけではなく、いかに上位層から「一緒に仕事をし続けたい」と思ってもらうか、クライアントのよきディスカッションパートナーとなれるかが非常に重要となります。
コンサルとシンクタンクは「同じ企業」?
ほとんどのシンクタンクはメインビジネスである「中央省庁の調査案件」を行う傍ら、もう一つの主力ビジネスとして「コンサルティング部門」を社内に有し、民間企業のクライアントに対するコンサルティングサービスを提供しています。「官公庁向けの案件から得られる収益よりも、民間企業のIT・経営コンサルティング事業から得られる収益の方が大きい」という企業もあります。
また、逆に官公庁が本来シンクタンクに依頼するような調査案件を民間のコンサルティングファームに依頼するケースもしばしばあります。最近ではデジタル人材プラットフォーム構築の一環であるデータ駆動型社会に係る基盤整備をボストンコンサルティンググループ(BCG)に依頼しています。
参考:プレゼン1つで6000万円!?コンサル・シンクタンクの調査資料20選
シンクタンクとコンサル、新卒で入るならどちらを選ぶべきか
「外資就活相談室」より、コンサルとシンクタンクを併願する就活生へのヒントになりそうな回答をピックアップしました。
適性で選ぶ
一般的な言い方としては、 シンクタンクの方が研究色が強いので、必然的に研究者気質というか、個人ゲームを好む人が集まる傾向があります。 他方、ビジネスへの関心に関しては当然、コンサルティングファームの方が強いでしょう。コンサルティングファームの公共セクターを目指さない限り、基本的には企業を相手取っていくわけですから。
その意味では、大規模に色々関わっていきたい人は戦コン志望だと多い感じがします(私の関わった限りですが)。シンクタンクの場合は政策立案が目的なので規模感は負けていませんが、基本的には研究したいリサーチしたいという人が集まるので。
まとめれば、傾向的に 穏やかめで探究力強めはシンクタンク 、 ビジネス方面への関心が強くて熱量のあるタイプはコンサルティングファーム でしょうか。ただしあくまで大雑把な傾向でしょうし、コンサルティングファームの方は人の流動性が高すぎ&人が多すぎというのもあり、性格面で考えるのは結局ムダであると思います。面接やOB・OG訪問で体感していくのが一番マシでしょう。
質問全文を読む
待遇で選ぶ
かなり迷いましたが、① 新卒から数年間はさほど手取り額は変わらない し、業界外と比べるとそれなりに高給 ②業界全体で給与水準が上がっているので、シンクタンクでも競争力を維持するために給与水準の改善が見込まれる ③多少給与が違ってもやりたいことを優先したい、という3点からシンクタンクを選びました。
質問全文を読む
自分の強みを生かせるかで選ぶ
シンクタンクの面接では、コンサルとの違いを問われたことがあります。しかしこれに対する回答は私の場合とても単純で、 「政府相手に専門的な技能を用いてコンサルティングを行える のはシンクタンクだから」ということになります。コンサルティングファームは基本的に企業を相手に分析や提案を行うところであり、いわゆる公共セクターでも企業活動に関する分析を行うのみです。
他方でシンクタンクは官公庁や自治体をクライアントとし、資源利用や教育システム、保険制度など規模が大きく専門的に研究が必要な内容を扱います。 私自身の研究も環境系であり明らかにシンクタンク領域での活用が見込まれる ものでしたので、そこは悩まずに答えられました。
質問全文を読む
「外資就活ドットコム」で更に詳しいシンクタンクの就活情報をチェック
「外資就活ドットコム」は外資・日系双方の選考対策に役立つ就職活動サイトです。
・コンサル・シンクタンクの企業ページで企業研究を進め、毎日更新される募集情報をチェックできる(限定募集情報や特別なイベントも多数あります)
・インターンや本選考ごとに、先輩就活生のES・選考体験記を読み、最新の情報で具体的な選考対策ができる
・就活に役立つ選考情報コラムのほか、5年先・10年先のキャリアプランニングに役立つ記事など、あらゆる局面で役立つコラムを多数掲載
※先輩就活生のES・選考体験記を読むためには、以下のボタンから無料会員登録をする必要があります
新規会員登録はこちら
会員登録すると
このコラムを保存して
いつでも見返せます
マッキンゼー ゴールドマン 三菱商事
P&G アクセンチュア
内定攻略 会員限定公開
トップ企業内定者が利用する外資就活ドットコム
この記事を友達に教える