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目次
電通に内定する3つのポイント
こんにちは、外資就活マスコミ・広告チームです。
今回は広告代理店業界の中でも常に首位を走り続ける電通に内定するための選考対策について、以下の3点と詳細な選考ごとの対策からお伝えします。
・事業理解・OB訪問人数で示す電通への熱意
・「人を楽しませることのできる」高いコミュニケーション力
・忙しさについていけるストレス耐性
※ 本コラムの情報は外資就活会員限定コンテンツ「選考体験記」から抽出しています。
事業理解・OB訪問人数で示す電通への熱意
選考を突破するには事業理解やOB訪問人数で示す電通への熱意が必要です。
内定者の多くが「選考過程では電通への熱意を見られていた」と話しており、熱意が重要な選考基準となっていると考えられるからです。
熱意をアピールするためには
(1)広告代理店の役割と実情、業界内での電通の立ち位置を理解する
(2) OB訪問を行う
といった方法が考えられます。
(1)広告代理店の役割と実情、業界内での電通の立ち位置を理解する
電通や博報堂をはじめとする広告代理店には多くの学生が応募します。
憧れだけで受けている「ミーハー」層も多いため、実際の業務内容を把握した上で電通でなければいけない理由をアピールすることにより、「本気度」を示すことができます。
(2) OB訪問を行う
時間と労力を費やしてOB訪問を行ったという事実を示すことで熱意を伝えることができます。面接でも、高い頻度でOB訪問の有無とその人数について聞かれています。
とはいえ例年OB訪問をせずに内定を獲得する学生も多数いるため、必須ではないでしょう。
「人を楽しませられる」高いコミュニケーション力
また、「人を楽しませられる」高いコミュニケーション力も必要とされます。
内定者の多くが選考過程で「面白い人間か」「人を楽しませることができるか」「堂々と振る舞えるか」「電通にいそうか」が重視されていたと語っており、これらを判断する基準がコミュニケーション力だと考えられるからです。
電通では新卒の学生を採用する際、営業としてやっていけそうかを重視していると言われています。
営業配属になった場合、若手でもクライアントの年配者と対等に渡り合わなければならないため、どんな状況でも堂々と振る舞えるかが見られていると考えられます。
また、広告代理店はプレゼン力が利益を左右すると言っても過言ではないため、ささいなことでも面白く見せ、相手を楽しませることができることが社員の共通点となっているようです。
コミュニケーション力をアピールするため、面接では
(1)端的に
(2)言葉選びに気を付けて
(3)普通のことを面白く
話しましょう。
(1)端的に
相手が退屈していないかに注意を払い、手短にテンポよく会話を進めるだけでもコミュニケーション力をアピールすることができます。
(2)言葉選びに気を付けて
常にユニークな言葉選びをする必要はありませんが、どこかで借りてきたようなありきたりな言葉ばかり使うと、「つまらない」と思われてしまう確率が一気に上がってしまいます。
(3)普通のことを面白く
変わったエピソードが面白いのは当たり前のことです。エピソードが普通であっても相手を楽しませる伝え方をすることが、コミュニケーション力のアピールになります。
忙しさについていけるストレス耐性
さらに、忙しさについていけるストレス耐性のアピールも必要です。
面接で「仕事は忙しいが大丈夫か?」といった質問を受けた学生が多く、ストレス耐性のある人を採用したいという意図があると推測できるからです。
ストレス耐性をアピールするためには、大変な環境でも頑張り抜くことができたエピソードが有効です。
課外活動やアルバイト、留学などの経験を伝えることで、自身の精神力や体力をアピールしましょう。
選考フロー
エントリーシート(ES)・筆記試験→1次面接→2次面接→3次面接・グループディスカッション(GD)→4次面接→内定
選考フローは上記の通りです。23卒の選考では,大きな選考フローの変更はありませんでした。また、コンテストなどへの参加から早期選考に呼ばれたり、人によっては途中のステップが免除されることもあるようです。以下で詳しく解説したいと思います。
ES:「読ませる」内容を書く
・時期:
2022月3月下旬
・設問内容:
(1)これまでに取り組んできたことが合計100%となるように要素を分解してください。(各15文字以内)
(2)現在のあなたを形成している、人生の3大エピソードを教えてください。(400文字以内)
(3)あなたの周りにある「もっとこうなると素敵だな。」と思う、社会の伸びしろを教えてください。(400文字以内)
(4)自分で自分を抑えられないほどあなたを夢中にさせているものについて、その魅力を自由に語ってください。(400文字以内)
(5)学業・クラブ・サークル以外の課外活動がある方はご記入ください。(アルバイト・インターンシップなども含む)(400文字以内)
・結果通知方法:
締切から1週間後に,Webテストの結果とセットで連絡
「読ませる」内容を書く
電通のESでは、「読ませる」内容を書くことを意識しましょう。
電通はコミュニケーションで利益を上げる広告代理店であり、受験者にもコミュニケーション力の高さを求めているからです。
具体的には、面接官に「面白い」「面接でもっと話を聞いてみたい」と思わせることが大切です。
そのために
(1)印象に残るエピソードを、(2)シンプルにわかりやすく、(3)自分の言葉で 盛り込みましょう。
(1)印象に残るエピソードを
電通には例年非常に多くの学生がエントリーします。できるだけ他の学生と被らない、面接官の興味をひくエピソードを選びましょう。
(2)シンプルにわかりやすく
面接官は面接開始後に初めてエントリーシートを読むこともあるため、ボリュームが多い、わかりにくい内容は読み飛ばされてしまう可能性があります。内容はできるだけシンプルにまとめましょう。
(3)自分の言葉で
短時間で相手を惹きつけるには、「短く、それでいて強い言葉」を使うことが重要です。言葉選びには時間をかけ、自分らしい、自分が最もしっくりくる表現を探し当てましょう。
エピソードに一貫性を持たせる
さらに、ESではそれぞれのエピソードに一貫性を持たせることに気を付けましょう。
設問を通して、受験者が「どんな人なのか」を知ることがESを課す大きな目的だからです。
エピソードの方向性がバラバラだと、「いろいろ書いてあったけれどよくわからない」ということになりかねません。
設問が多いため「あれもこれも書きたい」と思ってしまいがちですが、まず面接で残したいイメージを考え、そのためにどのエピソードを選ぶべきか逆算し取捨選択しましょう。
・広告の会社であるため、とにかくまず読んでもらうことを意識した。そのため、最初で目を引くように書いた。
・文字数が少ないので端的に、わかりやすく伝えたいことを伝えることに配慮した。
・自分なりの解釈や論理などを入れ、自分の言葉で面白く伝わるように書いた。
・字数が短いので、ESに全部盛り込むのではなく面接でES以上の話を提供できるようにした。
・全体として一貫性があるようにつながりを意識して書いた。
・話すことを前提に、それぞれのエピソードで何を伝えるのかを決めてから執筆した。
筆記試験:最低限の対策を
・時期:3月
・試験形式:SPI(能力検査(言語・非言語)、構造的把握力検査)
・時間:能力検査(言語・非言語)35分、 構造的把握力検査20分
・試験会場:テストセンター
・合格ボーダー:8割前後か
・結果通知方法:ES通過と同時にメールとマイページで連絡
最低限の対策を
電通の筆記試験では特別な対策をする必要はありませんが、他社同様、最低限の対策は行っておきましょう。
選考はES重視と言われておりボーダーは高くないと予想されるものの、早慶レベルでもこの段階で不通過となる学生がいるためです。
・電通はテストセンターで落ちることはほぼないと聞いていたが、不安だった。
・参考書の内容を一通り解けるようにしてから受験した。
・ここ数年でボーダーが上がったと聞いていたので参考書で対策した。早慶上智レベルでも落ちている人がいたので自信がない人は対策をおすすめする。
1次面接:基本的なコミュニケーション力のチェック
・時期:4月
・社員、学生の人数:学生1人:社員2人
・時間:30分
・内容:
(質問内容)
・自己紹介
・学生時代に力を入れたこと
・夢中にさせてたまらないものについて、魅力を教えてください。
・OB訪問はしましたか?
・夢中にさせてたまらないものについて、魅力を教えてください。
・みんなの個性を引き出してやり遂げた成功体験を教えてください?
・挫折経験を教えてください?
・最後に一言どうぞ
など
基本的なコミュニケーション力のチェック
1次面接では、質問の意図を素早く理解し、自分の考えを簡潔に分かりやすく伝えることができるかといった基本的なコミュニケーション力がチェックされます。
面接官を飽きさせないよう、相手の反応を見ながら臨機応変に会話を進めることが大切です。
・熱量と職種への理解度が示せたことで、通過できたと思う。
・自分のこれまでの行動とその時の気持ち・考えをしっかり深堀りしているかどうかが重要だと思う。
・きちんと広告業界の役割、実情を理解しているかどうかだと思う。
・志望動機を話す際にOB訪問でこう伺ったなど、自分の行動によって取ってきた情報を話せるとかなり評価が高いと思う。
2次面接:部長クラスによる「本気度」のチェック
・時期:5月
・社員、学生の人数:学生1人:社員2人
・時間:30分
・内容:
(質問内容)
1次面接とほぼ同様。
ただし、1次面接よりも電通への志望動機やストレス耐性に関する質問に比重が置かれている。
・結果通知方法:5月上旬にメールとマイページで通知
部長クラスによる「本気度」のチェック
基本的な質問に加えて、電通への志望度の高さやストレス耐性に関する質問を通して電通に対する「本気度」が問われます。
電通でやりたいことをしっかり準備するなど、熱意を伝え切る準備をして臨みましょう。
・1次面接よりも電通でやりたいことを明確に語る必要があると感じた。
・学生時代に力を入れたことでは、始めた理由など一般的な質問を始め、人をまとめる際に苦労したこと、自分が工夫したことなども聞かれた。
・非常に和やか。ESに沿ったベーシックな質問に加えて、ストレス耐性と電通の志望度の高さが見られていた。
・意外と質問は普通で、変わったことをしていた経験が良いかと言われればそうでもないと感じた。それよりも、過程をいかに具体的に面白く話すかがポイントだと思う。
3次面接:実質的な最終面接
・時期:5月
・社員、学生の人数:学生1人:社員2人
・時間:45分
・内容:
(質問内容)
1次面接、2次面接とほぼ同様
ただし2次面接よりも、電通の志望動機やキャリアプランが重点的に深掘りされる
・結果通知方法:GDと合わせて3~4日後に電話で通知
実質的な最終面接
電通の4次面接は「あくまでも意思確認の顔合わせの場であって選考ではない」と言われているため、3次面接が実質的な最終面接となります。
基本的な能力などについては、ある程度2次面接までで評価されていると考えられます。
そのため3次面接では電通で働く覚悟、電通で働きたいという熱意をアピールしましょう。
・少し硬い雰囲気だが、それを壊せばとても楽しい面接になる。
・電通に対する熱意や、キャリアプランややりたいことを具体性を持って伝えられた。
・出来るだけ自分の長所(根性)と、本当に電通に行きたいという気持ちを印象づけられるように、感情を込めて話した。
GD:90分もの長丁場のGD
・時期:5月
・社員、学生の人数:学生6人:社員2人
・時間:90~120分
・内容:
面接官が喜ぶようなプレゼントを考え、プレゼンしなさい。
・結果通知方法:3次面接と合わせて3~4日後に電話で通知
チームの意見を掛け合わせる姿勢を持とう
GD中は、チームメンバーの意見をかけ合わせる姿勢を持ちましょう。
電通をはじめ、広告会社ではチームでアイデアを出すことが多いです。そのため、「A」と「B」というアイデアが出た場合、どちらが良いかを決めるのではなく、そこから「C」というアイデアに昇華させることが求められます。これを踏まえると、1人で良いアイデアを出そうとするのではなく、チームメンバーの意見の良いところをかけ合わせる姿勢を見せることが電通のGD選考でも重要だと言えるでしょう。
・自分も含め、GDに受かった人は「チームの意見をまとめる」動きをしていたように思います。
・電通の選考で、他人との関わり方を見られる選考はGDだけなので、協調性やチームプレーをしようとする姿勢は見せた方が良いと思います。
4次面接:役員による意思確認の場
・時期:6月
・社員、学生の人数:学生1人:社員1人
・時間:5~25分
・内容:
(質問内容)
・自己紹介
・内定通知
など
・結果通知方法:当日その場で直接通知
役員による意思確認の場
4次面接は役員との顔合わせと意思確認の機会であり、実質的な選考はすでに3次面接で終了しています。
そのため、面接開始後の最初の数分間さえ普段通りに礼儀を持って振る舞えば問題ないので、そのタイミングは特に集中するようにしましょう。
よほどのことがない限り全員が通過しますが、最後まで気を抜かずに臨みましょう。
・終始和やか、面接というよりも意思確認の顔合わせ。
・面接というよりは意思確認だと認識していたので、緊張せず、とにかく笑顔で人懐っこさを出すように意識した。
・選考の意味合いはほとんどなく、ほぼ意思確認と顔合わせのための最終面接だった。
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