有機化学・有機合成を研究している理系学生の就職先をご紹介!化学メーカーだけじゃない!

有機化学・有機合成を研究している理系学生の就職先をご紹介!化学メーカーだけじゃない!

2025/04/09

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有機化学(有機合成化学)の研究室に所属することを検討しており、具体的な就職先企業や就職難易度について知っておきたい理系学生の方も多いと思います。

ここでは、大学で有機化学(有機合成化学)を研究している学生の主な就職先企業と仕事内容について解説しています。

有機化学者がどんな分野で活躍しているのかを知り、自身の進路を決めるための判断材料としてご活用ください。

有機化学とは?

有機化学とは、 炭素を中心として水素、酸素、窒素、硫黄などから構成される有機化合物の製法・構造・性質・用途などについて研究する学問 のことです。

例えば食品(デンプン、タンパク質、脂肪)や高分子化合物(プラスチックス、合成繊維、合成ゴム)、燃料(天然ガス、ガソリン)、薬品など身近なところで使われているものに加え、我々の体を構成するタンパク質やDNAも有機化合物です。対して、構成元素に炭素を含まない金属などを無機化合物といいます。

有機化学の研究について分かりやすくいうと、主に以下のことを行います。

・有機化合物をどうやって作るのか(有機合成化学)
・有機化合物はどんな元素でできているのか(分子構造解析)
・有機化合物にはどんな性質があるのか
・有機化合物にはどのような用途があるのか

その中でも有機合成化学は、有機化合物の新規な合成方法を研究する学問で、有機化学の主軸となる分野です。近年、有機合成技術には十分な知識と経験が必要であることから、そのスキルを持った人材が企業や公的研究機関から、多く求められるようになっています。

有機化学を研究している学生の就職先

「有機化学を研究している学生の就職先は化学メーカー?」と思われる人も多いかもしれませんが、有機化学についての専門的な知識は化学メーカーのみならず幅広い業界で活かすことができます。

ここでは、有機化学を学んだ学生の主な就職先をご紹介します。

化学メーカー

有機化学を学んだ学生の就職先として多いのが化学メーカーです。実際の採用でも化学系学科の学生をメインで募集している企業が多く、有機化学の知識を最大限に活かすことのできる魅力的な業界であるといえます。

また、化学業界の市場規模は非常に大きく(一例として、国内最大手の三菱ケミカルの売上高は約4兆円(2020-2021年))、それに比例して企業の事業規模も大きいのが特徴です。

化学メーカーは、原料の調達から開発までを自社で一貫して行う 「総合化学メーカー」 、製品を作るときに必要となる材料を作る 「誘導品メーカー」 、総合化学メーカーや誘導品メーカーから購入した材料を使って電子材料を作る 「電子材料メーカー」 の3つに分類され、それぞれの代表的な企業は以下の通りです。

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