
自分が理想とする社会を、自分の手で作りあげる。その熱量が私たちを突き動かす
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2022/12/06
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スタートアップの支援とイノベーションの創出をミッションに掲げるデロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社(以下、DTVS)。デロイト トーマツ グループの一員として積極的なコンサルティングビジネスを展開し、業界でも屈指の成長を遂げている。人材拡充にも意欲的で、とくに新卒採用に力を注ぐ。
新卒1期生として活躍する森智司氏と梅村里奈氏、そして会社をけん引する斎藤祐馬代表の3人に、同社のやりがい、求める人材像、そして会社と自身の将来像について語ってもらった。
※内容や肩書は2022年12月の記事公開当時のものです。
日本の宇宙産業をビジネス面から支えたい
――森さんと梅村さんは入社2年目の新卒1期生ということですが、DTVSに入社を決めた理由からお聞かせください。
森:私はもともと宇宙や航空機が好きで、大学では航空宇宙工学を専攻していました。大学院時代は音速の5倍以上で飛ぶ航空機の形状をAIで設計する研究をしていたのですが、たまたま起業家育成のアントレプレナーシップ講座を受けて、そこでスタートアップに興味を持ったんですね。
講座を通じて起業家の方とお話をしたりビジネスプランコンテストに出たりして、スタートアップの面白さを知りました。そしてこの仕組みは、自分が専攻している航空宇宙分野にこそ必要だと痛感したんです。院生の仲間はアカデミックな世界に残って研究者になるか民間企業の研究職に就くのが一般的で、私自身もそう考えていたのですが、これからはビジネスの面から宇宙産業を支える必要性があると思い、自分がその役割を担おうと決めました。
――宇宙産業をビジネス面からサポートする必要性とは、どういった意味合いですか?
森:ビジネスの観点が重要だと最初に実感したのは、イーロン・マスクがスペースXを設立して宇宙ビジネスに乗り出すと発表した時ですね。もう日本はかなわない、アメリカの一強になると危機感を覚えました。実際、その後スペースXがどんどん新技術を開発して、アメリカの宇宙産業を根底から変革しています。
その一方で、日本の宇宙産業は昔ながらの大企業が独占していて、なかなか変化が生まれないし、競争力も高まらない。そこをなんとかしたいと思って、自分の就活の軸にしました。DTVSに入社を決めたのは、スタートアップ支援に力を入れていることと、ここであれば日本の宇宙産業のイノベーションに貢献できると思ったからです。
――ありがとうございます。梅村さんはいかがでしょうか。
梅村:私は父が会社を経営していたこともあって小さい頃からビジネスに触れる機会が多く、おそらくその影響もあって大学3年生の時に友人と会社を設立しました。
当時は新型コロナウイルスの流行前でインバウンドがすごく盛り上がっていて、加えて東京オリンピックもやって来る。一方、ホテルや民泊では客室清掃の人材が全く足りておらず、私たちはそこに着目して清掃のスキルシェアサービスを立ち上げました。ただ、運悪くコロナ禍になり、会社をこのまま続けるか畳むかをメンバーと話し合ったのですが、他のメンバーが就職を選ぶことになったので、最後は代表だった私も就職することを決めました。
DTVSを志望したのは、自分自身で起業した経験があったからです。当時、先輩起業家やベンチャーキャピタルを始めとしてたくさんの方々にお世話になり、相談にも乗ってもらいました。結果的に事業は失敗しましたが、支えてもらったことで頑張れたという思いがあり、今度は私がスタートアップの皆さんを応援する立場になりたいと考えたんです。
ただ、私は起業していたので大学4年生まで全く就職活動をしておらず、気付いた時には21卒の採用はもうほとんど終わっていました。当時お世話になっていた投資家の方にお願いして斎藤さんに会わせてもらったのですが、裏ルートからは入れられないと言われて(笑)。改めて22卒の採用を受けて、運良く内定を頂いたという経緯です。
自分では1年待ってから入社するつもりだったのですが、会社の方から「それなら繰り上げて入社すればいいよ」と言ってもらい、森さんと同じ1期生としてスタートを切ることになりました。
斎藤:22卒で受け直して、実際に受かるのがすごいですよね。
――本当ですね。梅村さんはいずれまた起業も考えているのでしょうか?
梅村:はい。学生時代の自分はまだ視野が狭かったという反省もあって、もう少し広く社会を見たいと思って就職の道を選びましたが、将来的にはアメリカでの起業を目標としています。ただ、今の一つ一つの仕事がその道につながっていくと思うので、まずは目の前のプロジェクトにしっかり向き合うつもりです。
今の社会と理想の社会とのズレを補正する
――DTVSは新卒採用に力を入れていますが、斎藤社長は採用の際にどういった部分を重視していますか?
斎藤:やはり森さんと梅村さんがそうであるように、スタートアップの起業家を支援したいというマインドがあるかどうか、そこがベースですね。加えて、自分がやりたいことがクリアかどうかも見ています。我々の仕事って、今の社会と自分が“こうしたい社会”とのズレをビジネスで補正していくことなので、それが見えているかどうかは非常に重要です。
あとは、泥臭くやり続けられること。プライドが高くて学べない人はちょっと厳しいですね。イノベーションの世界って、失敗してももう一度チャレンジする粘り強さが大切なんです。学生時代に事業に失敗した梅村さんもそうだし、森さんにもそういった部分がありますよね?
――そうなんですか?エリート街道を歩まれたように思っていました。
森:実は高校3年生の時に大病をして入退院を繰り返しまして、大学入学の段階ですでに23歳だったんです。それぐらいの年齢だと、年下の同級生とのコミュニケーションに抵抗を感じる人も多いと思うのですが、自分はあえて積極的に声をかけようと決めて、輪の中に入っていきました。今思えばそのおかげで泥臭さが身に付けられましたし、あの経験がなければ現在の自分もなかったように感じます。
――お二人にとっての“こうしたい社会”も聞かせていただけますか。
森:日本の場合、自動車もそうなんですが、私がやってきた航空宇宙も大企業が独占していてスタートアップがなかなか世に出られません。もちろん大企業も素晴らしいものを作っているのですが、海外と比較すると新しいものが生まれるスパンが全く違う。このままだと日本全体がダメになるし、私はもの作りが好きなので、どんどん製造業にイノベーションが起きる社会を作っていきたいですね。
梅村:私はアメリカと韓国で暮らしていたこともあって、日本のスタートアップは内向きだと感じていました。日本の会社は上場してから世界に出ていこうとするケースが多いのですが、それでは遅いと個人的には思います。先週もアメリカに出張しましたが、現地の投資家から中国や韓国の学生との意識の差を指摘されました。日本の起業家はもっと最初からグローバルを目指すべきだという思いを胸に、創業時からグローバル目線を持てるようサポートしたいと考えています。
国際カンファレンス開催に向け、海外を飛び回る日々
――梅村さんの海外出張のお話も出ましたが、現在のお仕事内容を教えてください。
梅村:今関わっているプロジェクトは大きく2つあって、1つは来年(2023年)2月に東京都が主催するイノベーションカンファレンスの企画運営です。1万人規模の大型イベントで、国内外の投資家、スタートアップ、大企業を集め、「シティテック」をテーマに都市課題の解決を目指します。私は海外の投資家やスタートアップの誘致業務を担当していて、今はそのために海外をあちこち飛び回っているところです。
もう1つは入社以来携わっている、スタートアップを対象としたピッチとメンタリングイベントの運営です。これは毎週4社のスタートアップ企業を招き、投資家や大企業の担当者の前でプレゼンをしてもらうイベントで、ビジネス上の相談をすることもできます。私自身も事業を運営している時にいろんな悩みがあって、こうした場で相談して救われたという経験があるので、個人的にも思い入れを持って関わっています。
――森さんはどんなお仕事を担当していますか。
森:私は現在3つのプロジェクトに関わっていて、1つは宇宙アクセラレーションプログラムの企画運営です。これはベンチャー企業と宇宙関連事業を手がけたい大企業をマッチングして新しいビジネスを生み出そうというもので、ゼロから企画を立ち上げ、ちょうど今月から走り出したところです。
2つ目は、DTVSのシリコンバレーオフィスのメンバーと連携し、国内のクライアントに対してアメリカのモビリティーやインシュアテックについてのトレンドや市場動向の情報提供を行っています。
3つ目は、東京都が主催する高校生向けの起業家支援プロジェクトの企画運営です。起業に関心のある高校生にビジネスプランを提出してもらい、審査を通った学生にはDTVSのコンサルタントがついて事業を立ち上げるところまで伴走します。
――実際に起業した高校生もいるんですか?
森:そうですね。1人すごい子がいて、構想から1年足らずでフィリピンに店舗を設立しています。今は実証実験を回しながら、販売手法と人材育成についてのデータ集めをしている段階です。現在3年生なのですが、とても高校生とは思えない。私もメンターの1人として関わらせてもらっているのですが、若いだけに伸びしろがすごくて、関わっていて純粋に楽しいですね。
多様な意見をくみ取るコミュニケーション力が向上
――DTVSに入社して自分が成長したと感じるのはどんなところですか?
森:私は理系出身で、研究室の限られたメンバーと阿吽(あうん)の呼吸が通じる世界にいたので、入社当初はクライアントの意図をうまくくみ取れなかったり、コミュニケーションの部分で至らない点が多かったように思います。でも、この仕事は1つのプロジェクトに多くの人が関わるので、短時間でいろんな相手の意図をくみ取ることが重要です。そこは意識して磨いてきたつもりだし、必要なマインドとスキルは身に付いてきたと感じます。
梅村:いろいろありますが、一番はと聞かれれば私も森さんと似ているかもしれません。もともと人と話すのは好きだったのですが、DTVSでは経営者、官僚、大企業の方々など本当にいろんな人と仕事をするので、コミュニケーションに高いレベルが求められます。彼らが何を考え、どう意思決定するか、それぞれプロセスも違うのですが、経験を積んだことで相手に合わせたコミュニケーションができるようになったと思います。
――斎藤社長から見て、お二人の強みは何でしょうか。
斎藤:梅村さんはやはり起業を経験しているので、起業家に欠かせない「こういう社会を実現したい」というマインド、ビジョン力と言ってもいいと思いますが、そこは非常に強いですね。
あとは周りを巻き込んでいく力。彼女とはフランスやアメリカに一緒に出張していますが、投資家のイベントにいきなり飛び込んで、大物たちとすぐに仲良くなってしまう。私からざっくり「こういうことを達成してね」と言えば、あとは自分で組み立ててやってしまうのはすごいですよね。
森さんは最初の現場から堂々としているというか、新人に見えない印象でしたね。それはおそらく思考が深いから。いろいろ乗り越えてきた中で多角的にものを見る力を養ってきたのだと思います。
粘り強さもありますよね。既存事業と違って新規事業は確率論なんですよ。失敗を前提として、それをプロセスとして組み込んでおかないと絶対に成功までたどり着けない。だからタフさ、粘り強さが必要で、彼には間違いなくそれがある。
――逆にこれから期待することはありますか?
斎藤:2人とも自分のことはもうできると思いますし、これから後輩がどんどん入ってくるので、後輩を引っ張るリーダーとしても活躍してほしい。マネジメント的な部分も身に付けていってもらえればと思います。
――入社2年目でもそこまで求められるのですね。
斎藤:2人と同世代の起業家で、すでにたくさんのメンバーを率いて、何十億も集めている人もいますからね。目線がサラリーマンだと年次は関係あるかもしれませんが、そうした起業家を比較対象にしてほしいし、視座は高く持った方がいいですから。
梅村:たしかに、常にスタートアップの経営層や大企業のイノベーションを引っ張っている方たちと仕事をしているので、DTVSにいると自然と視座が高くなると感じます。
――最後にどんな人と一緒に働きたいか、また、就活生へのメッセージをお願いします。
森:やはりスタートアップ、イノベーションの会社なので挑戦者が好き、または自分が挑戦者だという人と一緒に働きたいですね。そういう人にとっては日本有数、世界でもトップクラスの環境が用意されていると思います。
就職活動については、ファーストキャリアはすごく大事なので、いろんな意見を聞きながら活動するべきだと思いますが、最後は自分次第です。自問自答して心からやりたいと思える仕事なのか、そこを突きつめて考えてもらえれば、おのずといい結果になるのではないでしょうか。
梅村:グローバルな目線を持って、自分自身で実行していける人と働けたらうれしいですね。コンサルは論理的に考えることが重要なのですが、私は直感も大事にしていて、この会社はなんとなくワクワクするとか、そういう気持ちも大切にしながらぜひ納得のいく就活をしていただければと思います。
斎藤:何度か申し上げていますが、やはり社会を変えたい、良くしていきたいというマインドを持った人に来ていただきたい。DTVSはこれから一気に成長していくフェーズなので、チャレンジをしたい人にとってはぴったりの環境だと思います。
あとは何より、こういう会社なので挑戦心を持った人がたくさん集まってきています。新卒同期の仲間は団結するし、その仲間が5年後10年後、DTVSを卒業した人を含めて、さまざまな分野で頭角をあらわすはずです。その仲間のネットワークは人生の大きな強みになると思います。
人生の登るべき山が早く見つかれば、そのぶん早く頂上にたどり着けます。それが就活の段階で見つかれば良いのですが、たとえ見つからなくてもDTVSには人生の目的が明確になっているメンバーが数多くいるので、そういう中で揉まれ、影響されることで自分の目標が定まってくることもあるでしょう。進路に迷っているという方も、ぜひ当社に関心を持っていただければありがたいですね。



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