【花王へ就職するには】花王は理系の新卒採用が多い？採用人数・大学・難易度・就職対策

企業・製品ともに知名度が高い花王。そんな国内大手化学メーカーの花王への就職を志望している人も多いと思います。

花王は研究職採用メインで理系の院卒採用が多いイメージを持たれている企業ですが、学部卒や文系だと就職は難しいのでしょうか？ここでは、花王の採用実績や就職難易度、花王へ就職するための対策について解説していきます。

花王ってどんな会社？事業内容と採用情報

花王は、「ハイジーン&リビングケア」「ヘルス&ビューティケア」「ライフケア」「化粧品」の4つの事業分野を展開している国内大手の化学メーカーです。消費者目線での商品開発やテレビ広告を通した積極的なマーケティング活動により、その製品は高い支持を集めています。
具体的には、洗濯用洗剤「Attack（アタック）」やトイレ用洗剤「トイレクイックル」、手洗い用洗剤「キュキュット」、消臭剤「リセッシュ」、洗顔料「ビオレ（Biore）」などが代表的な製品です。

花王では、花王グループの企業活動の拠りどころとなる「花王ウェイ」という企業理念を掲げているのも特徴です。「豊かな共生世界の実現」という使命を果たすために、「ビジョン」「基本となる価値観」「行動原則」を明文化しています。

出典：花王「事業分野」

花王の採用情報

大手化学メーカーである花王では、例年50~100人程度を採用しています。2021年は122人、2022年は58人、2023年は82人、2024年度は91名と採用人数が年によってかなり差があるようです。男女比は、3年間の平均だと3:2ですが、23年の採用では1:1という実績になっています。

花王の募集要領を見てみると、新卒採用の場合、「研究職」「生産技術職」「ビジネスプロセスエンジニア」「事務職」の職種を募集しています。研究職と生産技術職では化学系・生物系・機械系・電気系・情報系の分野の研究開発を担い、事務職ではマーケティング・営業・購買・経理・法務などを担います。

ビジネスプロセスエンジニアは聞きなれない職種でイメージしづらいかもしれませんが、ITソリューション提案や情報セキュリティ管理など情報システム系の仕事です。
また、「研究職」「生産技術職」は理系限定、「ビジネスプロセスエンジニア」は理系推奨、「事務職」は文系・理系問わずとなっており、理系募集の割合が高い傾向にあります。

出典：就職四季報2024年版
花王 2026年度　新卒採用サイト

花王の2024年採用実績のある大学

出典：サンデー毎日 2023/9/3号

上記データは、花王で実際に採用した大学を採用人数の多い順にランキング形式でまとめたものです（2023年3月卒業生版）。他にも東京大学や名古屋大学などもランクインしており、上位校の採用が多い傾向です。

学歴フィルターがあるかどうかは誰も分からない情報ですが、応募人数が多い中で優秀な人材を採用しようとした結果だと思われます。

理系・文系の採用割合

先ほど、花王の募集要領では理系募集の割合が高い傾向にあると解説しましたが、実際の採用においては理系・文系の割合はどうなっているのでしょうか？

出典：就職四季報2024年版

直近3年の花王の採用人数を見てみると、圧倒的に理系（院卒）の採用人数が多いです。やはり、より専門的な知識・技術を必要とする研究職での採用が多いと推測できます。

また、大卒で比較してみると理系より文系の採用人数の方が多い傾向にあります。文系の場合、大学院で得た専門知識を活かすというよりは、入社後の実務を通して、知識と経験を積ませて育てていくという方針が強いように感じます。

花王の就職難易度

就職四季報などのデータを見ても花王の採用倍率は公表されていないですが、東洋経済オンラインの「最新版｢入社が難しい有名企業｣ランキング200社」のデータでは入社が難しい有名企業として86位にランクインしています。

花王の代表的製品をご紹介しましたが、企業・製品ともに知名度が高く花王への就職を目指す学生が多いことから、採用倍率が高くなっていると推測されます。

また先ほどの採用大学のデータにもあった通り、上位校の学生を採用する傾向が強く、理系の院卒採用が圧倒的に多いことからも花王の採用難易度は高いといえます。

仮に採用実績のある大学に在籍しているからといって、油断するのは危険です。以降で解説する就職対策を参考にしながら、しっかり準備をして臨むようにしましょう。

出典：東洋経済オンライン「最新版｢入社が難しい有名企業｣ランキング200社」

花王から内定をもらうための対策

花王の企業理念「花王ウェイ」の理解など、花王から内定をもらうための対策を解説します。その他にも、選考におけるポイントを解説していますので参考にしてください。

企業理念「花王ウェイ」を理解し、理念に則った仕事ができることをアピール

記事冒頭でも解説しましたが、花王は「花王ウェイ」という企業理念を掲げており、この理念をとても大切にしています。

使命：豊かな共生世界の実現
ビジョン：人をよく理解し期待の先行く企業に
基本となる価値観：正道を歩む、よきモノづくり、絶えざる革新
行動原則：共生視点、現場起点、個の尊重と力の結集、果敢に挑む

出典：花王「花王ウェイ（企業理念）」

企業理念というのは、社員のモチベーションを高め、顧客や社会からの共感を得ることが期待される重要な行動指針です。経営者や社員が方向性に迷ったときの拠り所にもなります。
ですので、花王に就職したいのであれば、この「花王ウェイ」に則った仕事ができることをアピールするようにしましょう。また、入社後に「考え方が合わないな」「思ってたのと違うな」とならないよう、花王ウェイをしっかり読み込み理解しておくようにしましょう。

外資就活ドットコムでは、花王へ応募した人のエントリーシート・体験記を掲載していますが、内定をもらった人の多くはこの花王ウェイを意識したエントリーシート作りを行っています。

外資就活ドットコムで無料会員登録を行っていただくと、以下のページで花王へ応募した人のエントリーシート・体験記の詳細を見ることができます。

花王のES・体験記・企業研究を見てみる

同業他社と比較しても花王を志望する理由を明確にしておく

花王に限らずどの企業の選考においても、同業他社と比較してその企業を志望する理由を求められます。これはその業界の研究をしっかり行っているか、志望の本気度を確認するためです。

花王の場合、ライオンやユニ・チャームが同業他社としてよく挙げられます。
各企業の主な強みは以下の通りです。

・花王→国内トップシェア、高い研究開発力
・ライオン→オーラルケア分野に強い
・ユニ・チャーム→多くの市場でトップシェア

これらの強みと、各企業のHPや決算資料などの情報を交えながら、同業他社と比較しても花王を志望する理由を明確にしましょう。

【理系学生】研究・技術職の選考では習得スキルのアピールが重要

これまで解説してきた通り、花王は研究メインの企業であり、研究・技術職の採用に力を入れています。ですので、大学での研究で習得したスキルが、他の花王志望者と差別化できる大きなアピールポイントとなります。

以下のポイントを意識しながら、採用担当者に伝わりやすい表現でアピールするようにしましょう。

研究・技術職で内定もしくは最終面接まで進んだ人のES・体験記を見てみる

【文系学生】事務職の選考では自己分析が重要

事務職の選考では、他企業でもよくあるような以下の内容を問われることが多いようです。

ただし、年度によっては上記より多くの設問が設定されることもあるので、しっかり自己分析を行い、設問への回答が被らないよう自己アピールの引き出しをたくさん準備しておきましょう。

また、研究・技術職の選考と同様、事務職の選考においても花王ウェイをどう体現できるのかをアピールすることが重要です。花王に対する想いを語れるよう、花王ウェイの理解、企業研究、同業他社分析を行うようにしましょう。

事務系・総合職で内定もしくは最終面接まで進んだ人のES・体験記を見てみる

ここまで、花王の採用実績や就職難易度、花王へ就職するための選考対策について解説してきました。花王は就職志望者が多く、就職難易度も高いですが、しっかりと選考対策をすれば道は開けてくるでしょう。

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