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sponsored by ローランド・ベルガー
早くから責任ある仕事を担いたいと考える学生に人気な、外資系の戦略コンサルティングファーム。中でもローランド・ベルガーは、「戦略案件にフォーカスした少数精鋭」を特徴に掲げていることもあり、若手の裁量が大きいことで知られる。
今回、そんな同社で活躍する社員3人にインタビューをした。彼・彼女らの言葉から伝わってくるのが、成長意欲の高い若手が高難度の業務に挑み、また年次や職位にとらわれずに意見をぶつけ合う「ローランド・ベルガーならでは」のカルチャーだ。特に、新卒4年目の藤後順己さんによる入社直後のエピソードからは、「できそうなことは、まずやらせてみる」という同社らしさがにじみ出る。
※内容や肩書は2022年10月の記事公開当時のものです。
フラットかつ建設的な議論のスタイルが、人を引きつける
――藤後さんは新卒でローランド・ベルガーに入社したそうですね。
藤後:はい。もともと建築家志望だったのですが、わけあってその夢は諦めて、大学3年生になってから就職活動を始めました。自己分析をする中で建築家になりたかった理由も考えたところ、若くして社会的インパクトの大きい仕事に携われる点に引かれていた、という結論に至り、就職先を探す中で興味を持ったのが戦略コンサルです。
いくつか内定を得た中で、ローランド・ベルガーを選びました。
――決め手は何でしたか。
藤後:本音で話してくれたことです。多くのコンサルティングファームはポジティブな内容ばかりを伝えてくる感じでしたが、ローランド・ベルガーは違いました。良い面も悪い面も、包み隠さず話してくれたんです。もともと、入社先は“人”で決めようと思っていたので、そうやってフランクに話せる人が多そうなところが魅力的に映りました。
――北脇さんは、元医師というコンサルタントとしては変わった経歴を持っています。入社のきっかけは何だったのですか。
北脇:医学を学んだあと大学病院で勤務していたのですが、医療の世界には解決が難しい組織課題が数多くありました。問題意識と同時に、どうすることもできない自分にもどかしさも感じ、課題を外から解決する方法を学びたい、と思うようになったんです。それができそうな場として、戦略ファームに興味を抱いていたところ、縁があってローランド・ベルガーの選考を受けることになりました。
入社の決め手の一つは、パートナーによる面接です。カジュアル面談などで社内の雰囲気は聞いていたのですが、パートナーのフランクさには驚きました。コンサルティングファームのパートナーは、雲の上の人みたいな存在かと思っていたので……。これほどフラットな人間関係が出来上がっているならいい会社に違いない、と思い入社を決めました。
先日、本社のあるドイツでグローバルのトレーニングに参加した際、この文化のルーツをあらためて認識しました。職位に関係なく活発な議論が行われていて、パートナーに対するコンサルタントの歯に衣(きぬ)着せぬ物言いに、びっくりしてしまったくらいです。ドイツにはダイレクトに意見を交換し合う文化があって、日本法人もそれに影響されているのだと感じました。
――速水さんは、前職もコンサルタントだと聞いています。
速水:そうですね。新卒で総合系ファームに入社して、主に金融業界を担当していましたが、より幅広い業界の経験を得たいと思うようになり、いろいろな企業の話を聞くうちにローランド・ベルガーにたどり着きました。
ローランド・ベルガーを選んだのは、働きやすそうな環境だと感じたからです。個人的な見解ですが、この会社には「NoではなくWhy」という文化があるんです。入社前の選考の段階から、それを感じました。
――具体的に教えてください。
速水:例えばケース面接でこちらが的外れなことを言ったとき、否定から入らず「なぜだろう?」と返してくれたんです。その問いを起点に、建設的な議論をすることができました。
北脇が触れたように、欧州発の多様性と協調を重んじる文化が根付いているからかもしれませんね。さまざまな意見を出し合うことが大事にされています。
入社数カ月で挑んだ難関タスク……。「できそうなことは、まずやらせてみる」カルチャーが成長を促す
――速水さんのような他のコンサルティングファームからくる人は、どんな転職理由が多いのでしょうか。
速水:「多様な業界やテーマに触れる機会を得たい」と考えて入ってくる人は結構います。他に多いのは、「若いうちに圧倒的に成長したい」という理由でローランド・ベルガーを選ぶパターンですね。
――若手の成長という面で、他のファームとローランド・ベルガーの違いとは。
速水:最近は、じっくり無理なく若手を育てるファームが多いと思います。特に大きなファームになればなるほど育成体制が整っているせいか、年次によって任せられる仕事は暗黙のうちに決まっているのではないでしょうか。
一方ローランド・ベルガーでは、そういった上限が良くも悪くもなくて、新人を含めて「全員が主役」という考え方なんです。なので、「できそうなことは、まずやらせてみる」といったスタンスの上司が多いですね。
任せる際に経験年数はさほど考慮されず、他ファームなら1年後、2年後に担当するような仕事が若手に回ってくることが多いと思います。
――藤後さんもそのような経験をしましたか。
藤後:はい。新卒入社して最初のプロジェクトで任された消費者分析が、それにあたると思います。当時は入社して3カ月だったので分からなかったのですが、そのプロジェクト内ではとても重要な役割でした。
――大変だったのではないかと想像します。
藤後:そうですね。分析業務は未経験で、それにまだコンサルタントとしての基礎も身についていない状態だったので、まさに二重苦でした。今思い返しても、最も苦しかったプロジェクトの一つですね。
――どのように乗り越えたのでしょうか。
藤後:周囲のメンバーに助けられることが多かったですね。この会社には、困っている人に周囲が自然と力を貸す文化があります。
一方でオーナーシップが重視されていて、できることはなるべく自力でやり切る大切さも教えられました。入社して3年半ほどですが、すでにマネージャー相当の業務も任せてもらえるのは、この経験のおかげだと思います。
もう一つ成長につながったエピソードを挙げるとすれば、その少し後に、あるプロジェクトの報告書で最も重要なスライドの作成を任されたことです。プロジェクトの要点を1枚に集約するスライドで、報告書の“顔”ともいえる位置づけでした。
――大役ですね。
藤後:ええ。任されると聞いたときは、びっくりしました。
過去の報告書を参考にしたりマネージャーから助言を得たりしながら、2日くらいかけて作成しました。普通、スライド1枚作るのにそんなにかけるなんて、あり得ないですよね。すごく忙しいプロジェクトでしたし……。にもかかわらず時間をもらえて、結果として自分のアイデアがほぼそのまま採用されました。その資料によってクライアントとの議論も活性化しましたし、とてもうれしかったですね。
多様なバックグラウンドのメンバーが協力。フィットするのは「自由を愛する人」
――若手の裁量が大きいことは基本的にいいことではありつつ、その分リスクもあるのではないかと思ってしまいます。
速水:確かに、想定以上に難航してサポートが必要になってしまうときはあります。そういうときにマネジメント側ですべて引き取ってしまうと、本人の中で失敗の記憶として残る可能性があるので、そうならないよう注意が必要です。なので、最終的にどのくらいまでサポートするかなどは、事前に考えてから任せるようにしています。
――藤後さんと北脇さんは、任される側として工夫していることはありますか。
藤後:仕事の難度が高い分、進め方の効率性を意識しています。何に労力を費やすべきかなど、周囲からのフィードバックなどを踏まえて常に改善するようにしています。おかげで、以前よりかなり楽に仕事ができるようになりました。
北脇:私の場合は、社内のコミュニケーションですね。グローバルファームなので、社内のいたるところに有用な情報が隠れています。それを最大限生かすため、できるだけ多くの社員と関わるようにしています。バックグラウンドなどが多様な、個性ある人たちが集まっていますしね。
ナレッジマネジメントの仕組みはあるものの、より詳細な内容について誰に聞くべきかを判断したり、暗黙知になっている部分を共有してもらったりするには、人との直接的なつながりが大切だと感じています。
――北脇さんが言うように、一人一人が個性的で、多様なバックグラウンドを持つメンバーがいるのはローランド・ベルガーの特徴かもしれませんね。
藤後:成長意欲が高いという点では共通していますが、バックグラウンドや長期的なキャリア観は、本当に人それぞれですね。多様性があるのは、採用でバックグラウンドや志望動機をより柔軟に捉えているからかもしれません。
北脇:採用ではバックグラウンドや志望動機よりも、カルチャーにフィットするかを重視している印象です。そのカルチャーが何かというと、先ほど話に出たフラットに意見をぶつけ合うことや、一人一人が自律的に動くことだと思っています。
平たくいうと、かなり自由な環境です。この自由度を愛せる人なら、フィットするのではないでしょうか。
常に学ぶことが求められるので、知的好奇心が大事
――主にカルチャー面で、ローランド・ベルガーの特徴を聞いてきました。ビジネス上の強みや特徴については、どう捉えていますか。
速水:戦略案件にフォーカスしていて、また「さまざまな業界やテーマに触れることがコンサルタントとしての幅を広げる」という思想もあるので、若手に特定の業界だけを担当させることは、本人の強い希望がない限りありません。所属するコンサルタントの多くが、いろいろな業界の案件にかかわっています。なので、クライアントに対しては多様な視点を提供できるんです。
小規模ファームならではの強みですね。意外な企業とのコラボレーションなど、型にはまらない提案ができていると思います。
北脇:裁量が大きく一人一人が自律的に動くカルチャーは、そのまま強みになっていると感じます。ジュニアメンバーもクライアントとの1対1の議論などを多く経験して、鍛えられていますから。それによって、クライアントに寄り添うコンサルティングが実現しているのではないでしょうか。
――学生に伝えたいことはありますか。
藤後:コンサルタントは常に学びつづけることが求められる職業なので、世の中のさまざまなことに対して興味や関心を絶やさないことがとても重要だと思います。知的好奇心や成長の意欲が強い人に、ぜひ来てほしいですね。
北脇:一般的に成長というと個人の成長に焦点が当たりますが、組織の成長も意識する人だと、なおいいと思います。日本法人はまだまだ伸び盛りなので、「自分が成長させる」くらいの気概を持っている人は大歓迎です。
速水:コンサルタントは、向き不向きを自分自身で判断するのが難しい職種です。「コンサルはハードルが高い……」と思っている人でも、意外とものすごく適正があるということもあるんです。なので、安易にセルフジャッジして諦めたりせず、興味があれば臆せず選考を受けてもらえるとうれしいですね。
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