外資より豊富かつ多様な案件が若手を鍛える。「従来のやり方にとらわれない」、そのカルチャーが生む新常識
2021/06/24
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SMBCグループの一員でありながら、旧四大証券の流れをくむ独立性も併せ持つSMBC日興証券。そこには、日系大手証券会社特有の案件数の豊富さと、M&Aおよび資金調達のオリジネーション(案件の発掘)からエグゼキューション(案件の執行)まで一貫して携われる風土がある。さまざまなバックグラウンドを持つ人材がいる中で、若手が大きく成長できる環境があった。
同社で働く社員は、何を目指して入社し、どのような成長を実感しているのか。4人の若手社員に聞いた。
数多くの案件をこなしながら、社会人としての基盤を鍛えられると感じた
――徳持さん、明渡さん、陳さんは、新卒社員として入社しています。他業界や他社とも比較したと思いますが、なぜ、金融業界、さらにはSMBC日興証券を選んだのでしょうか。
徳持:私は投資銀行のM&A業務がやりたくて、この業界に入りました。きっかけは、M&Aアドバイザリー業務をやっている知り合いから話を聞いて面白そうだと思ったこと。社会人としてバリバリ働きながら成長していきたいという思いもあったので、そういった点も投資銀行業界が自分に合っていると思いました。
数ある投資銀行の中で当社を選んだのは、数多くのエグゼキューションをこなしながら、経験を積んでいけると感じたから。最終的に2社で迷いました。
もう1社は、その会社のカラーに染まれるかということが問われた一方で、当社は社風に沿わなければいけないといった雰囲気がなく、むしろさまざまな人たちがいて、ありのままの自分を受け入れてもらえそうだと感じました。
そこが自分に合いそうだと思って選びましたが、入社してもそのイメージは変わっていません。
明渡:日本企業の経営方針を決めるプロセスをサポートすることで、企業を元気にしていきたいという思いがあったことから、投資銀行業務に興味を持ちました。外資の会社と当社で迷っていたのですが、日本市場では日本企業の方がプレゼンスは高く、外資に比べて案件数が多いこと、当社は研修制度が整っていると思ったことなどから、入社を決めました。
研修制度は充実していて、財務モデリングの研修や、今はコロナ禍で実際には行けていませんが、海外支社で経験が積める海外トレーニング制度などがあります。また部署への配属後は、先輩が丁寧に教える風土が根付いていることを実感しています。
明渡氏
――お二人に共通しているのは、案件数の豊富さと、多様性を感じる風土が入社の決め手になったということですね。陳さんはどうですか。
陳:私は二人とは少し違って、正直何をやりたいのかが分からない中で就職活動をしていました。そこで業界や職種を限定せず、さまざまな就職フェアや説明会に行きましたが、どれも面白そうで決められないというのが結論でした。
それなら、社会人として走り出したばかりの20代は、あくまでも足腰を鍛える時間だと割り切って、自分のことをいかに鍛えられるかという観点で働く場所を決めようと考え、投資銀行に絞りました。
その中で当社を選んだのは、先の二人が言うように、案件数の多さと社風です。また、面接の中で「やりたいことが分からない」と正直に面接官に話したところ、「別に良いのでは。もちろん当社で長く活躍してほしいけれど、何ならうちを踏み台にしてもらっても構わない。当社で育った優秀な人材が、世の中に散らばることもまた当社にとってプラスになると思う」と言われたことが印象的で、考え方が柔軟な点にも魅力を感じました。
実際に入社してみても、堅すぎず程よく柔軟な雰囲気の中で、社員の皆さんは丁寧に仕事をしていて、ほぼ事前のイメージの通りでした。だから、快適に働くことができています。
――牛島さんは中途入社ですが、転職理由と転職先を選んだ理由を教えてください。
牛島:前職では、入社時からしばらくデットファイナンス(債券発行による資金調達)を担当し、その後異動でエクイティファイナンス(株式関連商品による資金調達)を担当しましたが、デット分野に伝統的に強い会社であり、エクイティファイナンスにおいては銀行との関係性の強い顧客の案件を執行することもありました。
若いうちであれば、エグゼキューションがたくさんできるのは良いと思うのですが、年次が上がれば、案件をいかに取ってこられるかに評価の軸が移ります。そう思ったときに、案件獲得の経験が積める所で仕事がしたいと思い、当社への転職を決めました。
当社は、純粋に証券会社としての提案力の高さで勝負して案件を獲得しており、私の積みたい経験を踏まえると、その環境がとても合っていると感じました。また、働いている人たちのレベルも高く、さまざまな案件を経験している点も、一緒に働きたいと思った理由です。
面接ではシニアバンカー全員と会い、話をしました。先ほど徳持さんからさまざまな人たちがいるという話がありましたが、全員が専門性もキャラクターも本当にバラバラで、IPO(新規株式公開)分野での経験が豊富な人もいれば、REIT(不動産投資信託)業界でのファイナンスを長年やってきたという人、真面目そうな人もいれば、フランクで明るい人もいました。でも、話しづらいと思う人はいなかったことが印象に残っています。
陳:多種多様な人たちがいるからこそ、人間関係に惑わされず、快適に働けるのではないかと感じています。社員一人一人の経験が多岐にわたるため、仕事のお手本になる人たちが社内にたくさんいます。さまざまなバックグラウンドを持つメンバーに、経験に基づいた専門的な話を聞けるのは当社の良いところだと思っています。
陳氏
従来のやり方にとらわれず、状況に応じて最良の方針が取れる柔軟さがある
――SMBC日興証券ならではの特徴は何でしょうか。
徳持:M&Aの領域であれば、本当に幅広い種類の案件が経験できるところですね。外資では国内支店のネットワークがないためにできないような案件も、当社ならインフラがあるからできる。海外にも拠点があるので、そこと協働して世界中から買い手を探し、日本の会社を売るということも経験しました。
明渡:それに、外資系の企業は日系ほどマンパワーがないので、どうしても大型案件にだけフォーカスしなければなりませんが、日系であれば案件の大小に関係なく経験を積むことができます。
若いうちはそうすることで得られるものがあると思いますし、私も実際に多いときは5件の案件を並行して進めるなど、当社ならではの貴重な経験を積んでいると感じます。
牛島:転職して感じるのは、従来のやり方にとらわれず、状況に応じて最良の執行方針を考えようとするカルチャーがあることです。
例えば、コロナ禍の今はマーケットの相場の変動が激しいのですが、その影響を踏まえてオファリングのストラクチャー(案件の設計)上の工夫については、他部署を巻き込んで、先回りして検討し、顧客提案するなど、ゼロベースで物事を考える風土があると思います。
陳:私は営業して案件を獲得するカバレッジの部署にいますが、M&Aのチームやキャピタルマーケットのチームとの垣根が、良い意味で低く、最後のプロセスまで役割を持って伴走できるというのが、当社の強みだと思います。
会社の制度や手法として部署間の垣根を超えて連携するという風土がありますし、一人一人の感覚としても、変に縦割りの意識にとらわれない雰囲気があると感じています。
徳持:そうですよね。一つの案件に対して、だいたい2~3部署が関わるので、そもそも部署間という意識はあまりなく、当然のように協業している感覚です。
徳持氏
昇格によって求められることが変わる。だからこそ「考える力」が鍛えられる
――日々のプロジェクトの中で、どのような苦労がありましたか。
明渡:私は入社2年目でまだまだスキルが足りていないのですが、お客さまと連携を取りながら進めていく業務では、お客さまとの信頼感が醸成されていく過程を学ぶことができ、バンカーとしての成長を感じています。
徳持:信頼という視点では、私のようなジュニアは、エグゼキューションの中でお客さまの窓口を担当することが多いです。大事な問い合わせはシニアに直接行きがちなので、重要な問い合わせもジュニア宛てにしてもらえるよう、いかに信頼関係を築くかということに苦労しています。
お客さまに信頼していただくために、アドバイスや個人の意見を聞かれたら責任を持って答えられるようにしています。そして、上司に聞かなければ分からないようなことでもスピード感をもって答えられるよう、事前にありそうな質問を想定して準備することを心掛けています。
陳:昨年、アナリストからアソシエイトに昇格し、タスクをこなすことにフォーカスしていればよかったアナリスト時代とは、違う視点を持つ必要があると感じています。全体のプロジェクトがつつがなく進むように、スケジュールやお客さまとのやりとりなど、上下左右に注意を払いながら業務を進めていくことが、慣れないうちは大変です。
だからこそ鍛えられる部分も多く、例えばバリュエーションやキャピタルマーケットに詳しくなるという専門性はもちろん、一人の人間として考える力が鍛えられていることを感じています。
牛島:一見無理なリクエストを受けたときでも、ゼロベースで突き詰めて最適解を考えるようにしています。社内には法律や制度、情報開示などの専門家がいるので、そういった人たちの知恵も借りながら、ベストな提案、案件執行ができるように心掛けています。
牛島氏
仕事につながるモチベーションさえあれば、特別なスキルは必要ない
――どんなマインドやスキルを持った人がSMBC日興証券に向いていると思いますか。
徳持:私は、この仕事に特別なスキルが必要だとは思っていません。それよりも、成長意欲など、仕事につながるモチベーションが何かしらある人が良いと思っています。
陳:私も徳持さんに賛成です。その上で個人に求めたいのは、言われたことをそのままやるのではなく、そのタスクが何のためにあって、達成するために何が必要なのかを自分で考えて取り組んでいけること。
例えば、業界のリサーチというタスクがあるのなら、こう掘り下げればお客さまに面白いご提案ができるのではないか、良い情報提供ができるのではないかという課題設定を自ら行い、上司や先輩にも自分の考えを盛り込んで報告しながら進めていける人が、この業界に向いていると思います。
牛島:私は、それが間違っていようとなかろうと、思ったことを何でも言ってくれる人の方が、自分が当たり前として意識していないことも立ち止まって考えるきっかけになりますし、議論しながら進めることができるのでありがたいですね。
――今後のキャリアプランや目標はどのように考えていますか。
徳持:まずはM&Aのプロフェッショナルとして、ハイレベルなアドバイスができるようになりたいですね。その先は、他のフィールドも視野に入れながら、そのときに考えていきたいと思っています。
明渡:まだ手を動かすことに一生懸命になってしまっているので、案件を少しでも自分でドライブできるようになりたいです。カバレッジ業務ができるようになったら、海外トレーニング制度への挑戦もしてみたいと思っています。
牛島:私はこの先もキャピタルマーケットで経験を積みながら、自分の代表作と言える実績を作っていきたいと考えています。
陳:まずはM&Aやファイナンスで案件の実績を積み、足元を固めたいですね。中長期的にはここで得た知見を生かし、当社が日本だけではなく、グローバルでもプレゼンスが高まるような仕事に携わっていきたいです。
写真左から徳持氏、牛島氏、明渡氏、陳氏
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