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マイクロソフトのサマーインターンシップをご存じだろうか。2カ月もの期間、正社員と同等の権限を持って実務を遂行するプログラム。単なる座学やディスカッションでは得られない濃密な時間を過ごすことで、スキルも視座も圧倒的な成長を遂げられるという。今回は、2018年の参加者2人と19年の参加者1人、計3人にその内容やインターンを通じて得られた学びについて話を聞いた。
発言の主語は「私」ではなく「マイクロソフト」
――皆さんが参加したサマーインターンの内容について教えてください。
Ryohei:まずお伝えしたいのは、一般的な日本のインターンシップとはまったく違うということです。それぞれの部署に配属されて、2カ月間ほぼ社員と同じ責任と裁量を持って実際の仕事に取り組みます。数日間学生が集まって座学とワークをおこなうような内容ではありません。
たとえば私はSurface事業本部でマーケティングを担当させてもらったのですが、最初におこなったのは6,000人規模のイベントで本部長が使用する講演スライドの作成。もちろん1人で作り上げたわけではなく、多くの人に指導やチェックをしてもらった後にリリースしました。でも、参加者の方は誰も学生が作ったとは思っていないでしょうね。他社のインターンでは絶対に経験できないことだと思います。
それだけ私たちのことを信頼して任せてもらえるのは、本当にすごい。インターン生としてではなく社員の一員として対等に接してくださったので、非常に濃い2カ月間になりました。
Mio:社員に近いというのは本当にその通りで、社員と同等の権限が与えられます。私が参加した部署は、カスタマーサービス&サポート。技術職の志望者は皆ここに配属になるのですが、マイクロソフト製品を購入されたお客さまに対し、テクノロジーのスペシャリストとして最大限サポートする仕事です。
私も実際に「こういうトラブルが起きたので直してほしい」とか「この製品を使ってこんな実装をしたいんだけどどうすればいいか教えてほしい」といった問い合わせに対し、電話やメールでお答えしました。もちろん、知識量も経験もまったく足りない状態からのスタートでした。製品の基礎知識から最新情報までキャッチアップしながら、少しでも先輩たちに追い付けるよう全力を尽くしたつもりです。
プレッシャーを感じたのは、私の発言の主語が「Mio」ではなく「マイクロソフト」になってしまうこと。世界的な信頼のある企業を代表してアウトプットしなければならないので、気を抜いた対応は許されません。しっかり調べて自分なりに自信のある回答を作った上で、自分より圧倒的に知識量の豊富な先輩たちに見てもらう。そうやって初めて、会社を背負う責任を果たすことができると考えていました。
Yuka:私の担当は技術営業職、クライアントに寄り添って課題解決に導くことがミッションです。実際にやったことは大きく3つあるのですが、まずはAIに関するレポートの発表。大学院では制御工学という分野で機械学習によるコントローラーの高精度化を研究しているので、AIに関する知見は元々持っていました。
ただ、インターンに参加して感じたのが、研究機関のAIとマイクロソフトのAIではやや方向性が異なるということ。そこでこの違いについて分析・整理して、お客さまとの打ち合わせなどでアイスブレーク的に話題を振っていただけるよう社内で発表することにしたのです。
自ら手を挙げ、発信する人だけが、大きな成長を遂げられる
――指示された仕事ではなく、自ら提案したということですか?
Yuka:そうですね。マイクロソフトのインターンでは多くの人がやっていることだと思います。残り2つの仕事についても私から提案した内容です。2つ目は、あるセキュリティー製品の日本語デモ資料の制作。私自身の製品知識が圧倒的に足りていないと感じて常に勉強していたのですが、その中で日本語のデモがないことに気が付いたんです。マイクロソフトとしてもキーとなるアイテムなのに資料がないのは良くないだろうと思って、制作することを決めました。
デモ環境の構築、デモシナリオの考案、デモクリップ、動画も複数本作成し、それらをパワーポイントにまとめて誰でも使える状態に。インターンが終わってからも社員の人から「あの資料使ったよ」という声をもらって、そういった部分でもやりがいを感じています。
そして3つ目が自分としては最も誇れる部分なのですが、作った資料を使って自分でもお客さまに説明したいと思い、マネジャーに相談して計7社に同行させていただきました。「この内容ならあの人にプレゼンすれば刺さると思うよ」と社内のキーマンとなるような人を教えてくださったお客さまもいて、少しは貢献できたのかなと感じています。マイクロソフトのインターンはお給料も出ますから、その分しっかり成果を残したいですよね。
Ryohei:自ら動いて仕事を作りにいくのは本当に大切です。私もSurfaceのプロモーションビデオと使用方法の説明動画を制作したのですが、当初はプロモーションビデオを作る予定はありませんでした。私たちは製品知識が足りない分、ユーザー目線で意見を出すことができる。こういった動画があったほうが響くのではないでしょうかと提案したところ、それを受け入れてくれたんです。上司が予算を取ってくれて、動き出すことができました。
Mio:Yukaに近いのですが、私もUSからリリースされた最新情報を日本語に訳してブログで公開することを提案しています。バンコクに留学していたこともあり英語は得意だったので、それを生かしたいと思って。まだ日本語で公開されていない技術に関する記事を数本和訳して、オンラインで公開させていただきました。
Ryohei:その記事読んだよ。
Mio:ありがとう。あとはインターン生同士でお互い担当している製品や技術を紹介しあう勉強会を開催していたので、そこで発表する解説資料を作ったこともあります。それがたまたま、社員の人から「これいいじゃん」と言ってもらえて、1年後にはマイクロソフト公式のYouTube動画になりました。
――非常に高度なことをやっていると感じますが、インターン期間中の教育環境はどうなっているのでしょうか?
Yuka:1人に1人ずつメンターがついてくれます。部署によってはメンター2人体制のところもあるみたいですね。上司にあたるマネジャーもいますし、分からないことや悩みごとがあればいつでも相談できる環境です。自分がこうしたいと発信すればサポートは惜しまない会社なので、1対1で毎日話をさせてほしいと言えば対応してくれますし、私は1週間に1回でいいですと伝えればそうしてくれる。個人の希望に合わせてしっかり応えてもらえます。
私も最初は自分がどこで貢献できるかも分からなかったので、何ができるかを相談したり、デモを作ると決まってからは技術力や製品知識の学び方を教えていただいたり。エンジニアの人を紹介してもらって、専門的な話をお聞きしたこともあります。メンターさんとは今でも仲良くさせてもらっていて、インターンの最終日にはたくさんのプレゼントと花束もいただきました。
Mio:それ、もう退職のような待遇だね(笑)。
Yuka:本当に温かくていい人ばかりで、心から感謝しています。
Mio:メンターに関しては私も同じ印象です。その他、各部署に配属される前の最初の1週間で、人事主催のラーニングウイークがあるのですが、そこでマイクロソフトがグローバルで何を目指しているのか、その上で日本マイクロソフトの役割は何かを学ぶんですね。それによって、私の感覚の中でそれまではただのロゴだったマイクロソフトが、信念を持った組織なんだと捉えられるようになりました。
インターンの同期はそれぞれ別のチームに配属されるので、この期間で絆が深まったのもありがたかったですね。そのおかげで、部署が分かれても1つの目的に向かって走ることができたのではないでしょうか。
Ryohei:ラーニングウイークは楽しめるアクティビティもあるんですよ。社長や人事執行役員など様々な人がきてくれて自由に質問できる日もありました。非常にフランクな時間で、マイクロソフトのインクルーシブな雰囲気を感じることができたと思います。
この場所で学んだことは、必ず人生の糧になる
――インターンの同期にはどんなタイプの方が多かったと感じますか?
Ryohei:参加動機は皆それぞれなのですが、個人的に思ったのは好きなことや得意なことが明確な人が多いのかなと。
Yuka:分かります。
Mio:自分をちゃんと知っている人、と言ってもいいかもしれません。自分の得意分野や苦手なことを把握していて、「これをやりたいです」と意思表示できる人。
Yuka:必ずどこか尊敬できるところがあるんですよね。尖っているのとはちょっと違うんですが、抜きん出ているところというか、絶対に1つは自慢できる武器がある。先ほども言った通りマイクロソフトのインターンはお給料が出るのですが、お金が目当てという人は1人もいませんでした。社会に出た時に自分の強みや特徴が通用するかどうか、受け取る給料に見合うだけの成果を上げられるかどうかのチャレンジを楽しんでいる感じでしたね。
――参加して得られた気づきや成長できたポイントを教えてください。
Mio:学校と企業では求められる能力がかなり違うということです。もちろんこれまで身につけてきた知識や思考能力で役立つ部分もありますが、アウトプットがまったく違う。特にカスタマーサービスは限られた時間の中で最良のアウトプットを出す必要があります。100点にならないことがあったとしても、期限までに絶対に80点までは到達しなければなりません。
今何をやるべきかを瞬時に判断したり、自分にはできない部分を周りにヘルプするための人脈を築いておいたり。求められるものが非常に多いし、そもそも性質が違います。私たちの給料はお客さまがマイクロソフトに支払っているサポート費用から出ているわけですから、なんとしても応える責任があるわけです。
Yuka:まさにそう思います。マネジャーからも、「クオリティーが80になることがあっても期日に間に合わないことはあってはいけない」と強く言われました。当たり前かもしれませんが、研究とはまた違うんだなと身にしみて感じましたね。
もう1つ得られたのが、グロースマインドセット。マイクロソフトのカルチャーなのですが、本当に浸透しているんです。新しいことへの挑戦をいとわないし、疑問に思ったことをそのままにしない。 これまでは挑戦するのをちゅうちょしたり手を挙げるのが恥ずかしいと思っていた場面でも、一歩踏み出せるようになりました。
Ryohei:知識量もマインドも、大きく成長できたと私も感じています。マイクロソフトってOfficeやWindowsのイメージが強いと思いますが、実際にはそれらはほんの一部でしかない。様々なサービスをクラウドで提供することで、社会のインフラを担っていると気づいたことも大きかったですね。
一つ一つの製品を個別に使っているお客さまは少なくて、複数のサービスを一元的に提供することで企業の進化をサポートしている。そう実感したことで、マイクロソフトだけでなく他の企業を見る目も変わったと思います。表面的なイメージではなく深く知りたいという探求心を持てるようになりました。
――どんな人にこのインターンへの参加をお勧めしたいですか?
Yuka:インターン生という枠組みにとらわれずに、会社や社会全体に貢献したいと考えている人にはすごくいいのではないでしょうか。あとは、私自身もそうであったように、挑戦することをためらっている人はぜひ来てほしい。たとえ失敗したとしてもそこから学べばいいだけですし、一歩踏み出すことの大切さを実感できると思います。
Mio:技術者としての視点で言うと、情報工学を学んだ人は将来の選択肢が研究か開発かという2つしかないことにずっと疑問を感じていました。もちろん技術力は生かしたいですが、英語力や対人能力も磨きたいですし、お客さまに直接価値を提供したいというパッションもある。そういうモヤモヤを感じている人には、マイクロソフトのサポートエンジニアという仕事はお勧めです。
技術者とカスタマーのちょうど中間点に立つ職種。ここ最近注目度も上がっています。良くも悪くも向き不向きがある職種なので、自分に合うと思う人が来れば最高のインターン経験ができるのではないでしょうか。
Ryohei:成長したい人、人とは違うインターンを経験したい人には、絶対にお勧めです。圧倒的な信頼をベースに、普通の会社ではインターン生にはやらせてくれないようなことも許可してくれるし、サポートしてくれる体制もそろっている。自分の知らなかった強みも見えてきましたし、逆にどういう勉強が必要かということにも気づくことができました。成長という面では非常に期待できるインターンだと思います。
※日本マイクロソフト品川本社オフィス:2020年の月9ドラマをはじめ、複数のドラマでも撮影ロケに使用されています。
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