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【10問10答】シグマクシス/コンサルタント/入社4年目/宮田湧太

〈Profile〉
宮田湧太(みやた・ゆうた)
株式会社シグマクシス コンサルタント マネージャー。
早稲田大学商学部卒業後、2016年にシグマクシスに入社し、ヒューリスティックシェルパ(※1)に所属。エネルギー業、保険業、航空・運輸業、製造業、官公庁など多岐にわたる業界に向け、戦略策定、新規事業開発、デジタルマーケティング、組織改革などをテーマとしたコンサルティング経験を積む。特にフードテック領域で幅広い知見を有し、現在はコンサルティング業務と並行して、「アグリゲーション(※2)」「大企業×ベンチャー企業」を個人のテーマとし、「スマートキッチン・サミット・ジャパン」などのプログラムの企画・運営を通じて食・料理領域での産業創造のエコシステム形成にも取り組む。2019年7月よりマネージャー。
※1 シェルパ:事業部を意味する
※2 アグリゲーション:シグマクシスのビジネスバリューの一つであり、「あらゆるヒト、モノ、コトを自在に組み合わせ、新しい価値を生み出す」ことを指す。

 

Q.1 所属部門の紹介をお願いします。担当業務、職制/職階と各役職の職務内容はどのようなものでしょうか。

私が所属しているのはヒューリスティックシェルパの中の、マルチサイドプラットフォームという組織です。

英語ばかりのやや難しい名前で、初めて聞いて説明なしに業務内容がピンとくる方はなかなかいらっしゃいませんね(笑)。「ヒューリスティック」というのはアルゴリズムの対義語で、解き方、プロセスに決まった定型がなく、都度トライしながら最適解を模索していく、というような意味合いです。

「マルチサイドプラットフォーム」というのもまた難しいのですが、私の中では良いサービスが生まれるための一つの仕組みと理解しています。共通する世界観やサービス像の下、大企業とベンチャー、都市と地方など、多様なプレーヤーのコラボレーションが促進される基盤のようなものでしょうか。

職制/職階と職務内容はおそらく他のファームと大きな差異はなく、コンサルタント(2階級)、アシスタントマネージャー、マネージャー、プリンシパル、ディレクター、常務執行役員となっています。常務執行役員クラスでシェルパ(約70~100名程度の規模の事業部)全体のマネジメント、ディレクターでチーム全体のマネジメント、マネージャーで1プロジェクト全体のマネジメントというイメージが目安かと思います。

Q.2 部門やチームのカルチャーをひと言で表現するとどのようなものでしょうか。

私のチームを一言で表現するなら、「自由闊達」でしょうか。

コンサルティングでは、もちろんお客様が抱えている課題を解決するのが仕事なのですが、我々のチームでは、メンバー個々人、チーム全体として「世の中の生活をこうしたい」「こんなサービスがあると良い」というある種の未来像をそれぞれ描いており、それをお客様に提案することも多いです。

特に食・料理×テクノロジーに特化したグローバルカンファレンスである「スマートキッチン・サミット・ジャパン」も主催しているので、フードテック領域についてはメンバーがそれぞれ自身の興味関心を出発点に、自由に各テーマの理解を深めています。

また、プロジェクトチームも小規模で組成することが多いため、若手であってもより広い役割を与えられることが多いです。従って自由度は相当高いですが、自分で決めなければいけないこと、やり抜かなければいけないことも多く、より高いパフォーマンスを求められるのも事実です。


 

Q.3 ご所属の部門やチームについて、同業他社と比べて優れていると考えられる点をできるだけ具体的に教えてください。

他のファームでの業務経験がなく比較はできませんが、チームメンバーの熱量の高さとグローバルネットワークの強さは他社にも引けを取らないのではないでしょうか。

先にも述べたように我々はフードテック領域に特化したビジネスカンファレンス主催者でもあり、その目的は真に生活者が豊かになるサービスを生む産業の創出です。産業創出を行うためには、論理的なビジネス分析はもちろんのこと、どのような生活を自分自身の生きる環境に実現させたいか、強い意志を求められます。

この熱量、目指す世界観は決して日本独自のものではありませんし、世界に学び、共に活動して初めて実現するものだと思っています。こうしてビジョンを抱いて国内外問わずさまざまなプレーヤーと議論し、共に活動していくことで、ここ数年で一気に同じ志を持つ仲間が増えてきました。

通常であればプロジェクト成功事例や業界独自の分析ノウハウなどは日系より外資系ファームの方がより豊富に保有していることが多いですが、我々のチームではいままさに世界の第一線で新しい体験を創り出そうとしている起業家、エコシステムビルダー、アカデミアなど、イノベーターたちとのネットワークにとても恵まれています。

Q.4 ご所属の部門やチーム(もしくは会社全体)について、入社前の期待値を最も大きく上回ったこと、上回ることができていないことをそれぞれ教えてください。

入社前の期待値を上回らなかったことは特には思いつかないです(言わされているわけではないですよ)。期待を上回ることは多々ありますが、圧倒的な裁量の広さとコンサルティングを超えた成長を会社として目指している、ということが大きいでしょうか。

コンサルティングという職種は相対するお客様も部課長クラス以上であることが多く、なかなか若手メンバーが直接コミュニケーションすることが適わないケースも多々あります。そんな中、新卒1年目から一人でお客様先に出向いて議論を行う、3年目にしてプロジェクト全体のマネジメントを担うなど、早くからとても広い裁量を持ちながら濃い経験を積むことができました。

2点目は、JV設立(かつ自社でのマジョリティ出資)、自社サービスの運営など、コンサルティングという形態にとらわれない社会への価値創造を模索している点です。

今後、コンサルティングに閉じたアプローチでは解けない課題が増えていくと思われます。組織の拡大期において足元のビジネスモデルを超える方向に会社のかじ取りができているのは、今私が「スマートキッチン・サミット・ジャパン」の企画に注力していることも含めて、入社前の想像をはるかに超えるものでした。

Q.5 ご担当されている業務に求められるスキルセットとマインドセットを教えてください。

上司・部下問わず、他のメンバーが全員いなくなってもプロジェクトを一人でやり抜くとてつもなくレベルの高いプロフェッショナルスキルと、自分に全ての裁量が与えられていると自分自身を錯覚させ、勘違いする壮大な鈍感力です。

もう少し補足しますと、プロジェクトに入る以上、「誰かに指示された」「本に書いてあるから」などという根拠は一切通用せず、徹底的にやり抜いた先に絶対に正しいと自信を持って言える自らの思考のみが正とされます。そしてコンサルタントという職業は現場に出れば若手・シニアの区別などなく、お客様からすれば皆同じシグマクシスのコンサルタントであるという意味では、必要とされるレベルは皆同じです。

こうしたハイパフォーマンスを発揮する際に障害になるのは「まだ自分は○○だから」という自己認識です。新卒であれ何であれ、「今自分が全ての裁量を握っていて、あらゆる意思決定を委ねられている」と心の底から錯覚する、「上司の気持ちになる」などという平易な言葉をはるかに超えた、盛大な勘違いをする鈍感なマインドが求められます。


 

Q.6 入社してからご自身が最も成長したと思うことを理由とあわせて教えてください。

入社当初は今以上にできないことだらけだったのでその中から最も成長したことを一つだけ選ぶのはなかなか難しいですが、強いて挙げるとするならば自分自身が持っている仮説、思考プロセス、世の中で見聞きする情報について、「絶対に正しい」「もしかしたら間違っているのかもしれない」という二つの相反する思想を自分の中で同時に持てるようになってきたことだと思います。

当然、お客様に対しては絶対に正しいと自信を持って思えることを提供しなければいけないのですが、「絶対に正しい」と思ってしまうと、更に良くする着眼点、切り口が見えなくなってしまうということも事実です。

入社前は何とかして正しいと言える根拠を集めようと考えがちで、柔軟性のないロジックばかり積み上げてしまっていましたが、最近この二つの思考をうまく切り替えながら使えるようになってきた気がします。

Q.7 所属する部門やチームの人の育て方で、特徴的だと思うことはありますか。

「実力主義」「放牧主義」「個性とのフィット」の三つでしょうか。

実力がありさえすれば、年次や役職に関係なく、どこまででも高いレベルの仕事が任されます。さらに恐ろしい(笑)ことに、高い自由度で、自ら意思決定することを求められます。

冗談半分に「放牧主義」などと社内では言われたりもしますが、自分が食べたいエサは自分で探し、好きなように消化し、勝手に伸びるという、すくすくと成長できる環境が用意されています。そして、意外かもしれませんが「個性とのフィット」を重視するというのも私のチームの育成の特徴かなと思います。

よく「コンサルティングファームでは若手にはプロジェクトを選ぶ権利はない」などという噂が飛び交ったりもしているようですが、我々のチームではプロジェクトのアサイン前に若手メンバーの興味関心、キャリアの方向性、上司・部下との相性などを十分考慮してアサインメントを決めていきます。

Q.8 所属部門の仕事について学生からどのような人が向いているか、もしくは不向きかを問われたら何と答えますか。

我々のチームに向いているのは、論理による説得ではなく、論理というコミュニケーションを大いに活用してコラボレーションができる(求めようとする)人、生活者の一般感覚を強く想像できる人、自分の弱みに対してオープンであり、現在地把握と成長のための自己の課題を自分で解決できる人だと思います。

反対に、「論理は相手を説得するものだ」と思っており、相手が諦めるまで自分の主張を続けようとする人、プライドが高く傷つくことが怖い人、「できない自分」が受け入れられず弱みを仲間に開示できない人には全くもって向いていません。


 

Q.9 あなたが今後1年以内に仕事で成し遂げたいことを最大三つまで、その理由とあわせて教えてください。

「食・料理」をテーマにし、カンファレンス開催を通じて多様なプレーヤーのコラボレーションを生み出し、産業創造を目指していますが、より具体的な仕組みを作りたいと思っています。

過去の活動から、日本には本当に素晴らしいアイデアや技術を持って活動されている個人・企業がたくさん存在しているということがよく分かりました。一方で「イノベーションが世界から遅れている」と言われるゆえんは、その一つ一つがきちんと噛み合っていないからではないかと実感することが多々ありました。

それは事業フェーズ、組織、個々人のバックグラウンド、さまざまな要因で生まれる微かな方向性の違いが積み重なることに起因している気がします。特にベンチャー企業と大企業の関係性にフォーカスしながら、素晴らしいアイデア同士、技術同士、人同士をうまく結びつけるパワーを持った活動体を実装し、生活者の生活を豊かにするサービスを世に送り出していきたいと思っています。

Q.10 就職活動中の学生に、人生の先輩としてメッセージをお願いします。

就職活動でも仕事の上でも、「当たり前」と思っていることを一度嘘だと疑ってみることが大事だと思います。

当たり前に逆らうというのはとても勇気の要ることですが、「世の中の多くがそう思っている」「決まっているから」「著名な人が言うことは正しいはず」「変わったことをすると面倒くさいと思われそう」といった常識にとらわれた考えを一度スパッと消してみて、自分が何をしたいのか、何をするべきかだけを考えてみてください。そこに自分の経験を足して判断していけば、どんな結果になっても後悔はないはずです。

進路を決めるときは、どうしても決まった正解があると思い込みがちですが、自分の人生の正解は、自ら創るものです。

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