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こんにちは。総合商社を中心に就活し、複数の業界の企業から内定を獲得した者です。今回は伊藤忠丸紅鉄鋼の企業研究についてのコラムを寄稿します。総合商社を志望する学生の一部には伊藤忠丸紅鉄鋼を併願する人もいるでしょう。私もその一人でした。しかしそういった場合、総合商社の対策が膨大でこちらの情報収集にかけられる工数が少ないことと想像します。本記事はそのような学生に対して、この記事一つで企業理解を促進させられるものだと信じています。3記事に分けて詳細に説明していきますので、志望者の方はぜひしっかり読み込んで学習にいかしてください。
②・③はこちらから!
第1章:伊藤忠丸紅鉄鋼の企業概要と業界での立ち位置
1-1:設立背景と戦略的意図
伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社は、日本を代表する総合商社である伊藤忠商事と丸紅が、それぞれの鉄鋼事業部門を統合して設立した鉄鋼専門商社です。この統合は単なるコスト削減を目的としたものではなく、極めて戦略的な意図を持った企業再編でした。
設立の戦略的背景
- 業界の構造変化への対応
- 中国をはじめとする新興国メーカーの台頭により、価格競争が激化
- 単純な鉄鋼トレーディングだけでは収益性の確保が困難になった
- 付加価値サービスの提供が競争優位の源泉となった
- グローバル化への対応力強化
- 鉄鋼需要の重心が新興国にシフト
- 海外での事業展開には大規模な投資と専門知識が必要
- 二社の海外ネットワークを統合することで、より効率的な展開が可能
- 顧客ニーズの複雑化・高度化
- 製造業の海外展開に伴い、グローバルな供給体制が必要
- Just In Time配送、在庫管理、加工サービスなど多様な要求
- 単なる「モノ売り」から「ソリューション提供」への転換が必要
企業の基本情報と規模感
- 資本金 : 数百億円規模(親会社2社が50%ずつ出資)
- 従業員数 : 単体約1,000名、連結1万人超
- 本社所在地 : 東京都中央区
- 設立年 : 2001年(統合以降の歴史は20年以上)
- 年間売上高 : 数兆円規模(鉄鋼専門商社としては国内最大級)
1-2:事業モデルの独自性
伊藤忠丸紅鉄鋼の事業モデルは、従来の鉄鋼商社の枠を超えた「統合型ソリューションプロバイダー」としての性格を持ちます。
事業の三本柱
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