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sponsored by みずほフィナンシャルグループ
専門性を持った高度なプロフェッショナル人材を採用・育成する、みずほフィナンシャルグループのGCF(Global Corporate Finance)コース。ここでは設定したキャリアゴールに向かって、グローバルなキャリア形成ができるという。「新しいビジネスや産業を作りたい」と語る若きバンカーのストーリーから、グローバルに活躍できる人材が成長するための仕組みを探っていく。
留学中にハリウッドで固まったグローバル志向
――学生時代には、どのような思いで就職活動を行っていたのでしょう。
坪井:決して金融一本に絞っていたわけではありませんが、若い頃から、“これは自分の武器だぞ”といえるものが持てるような業界や会社を志望していました。具体的には、3つの軸で考えていました。
1つ目は、グローバルな環境で仕事ができるかどうか。海外赴任のチャンスがあるか、マーケットがグローバルか、サービスをグローバルに提供できるどうかを見ていました。
2つ目は、自分のやりたいことができる環境かどうかです。やりたいことができて、かつハイレベルな環境を求めていました。
3つ目は、新しいビジネスや産業を作りたいという目標が叶うかどうか。学生時代に留学をしていたのですが、ハリウッドでエンターテインメント産業の大きさを実感しました。さらにラスベガスにも行って日本にはないカジノ産業があるのを見て、ひとつのビジネスだけではなく、産業全体を作ることに関わっていきたいという思いが芽生えました。
――みずほフィナンシャルグループに入社して、ご自身が求めていたものは見つかりましたか。
坪井:これは、GCFコースの特徴でもありますが、入社時に自分のやりたいことや携わりたい業界の希望を聞いてもらえました。GCFとは、Global Corporate Financeの略で、営業やトレーダー、ストラクチャリング、金融商品を設計するなどいくつかのコースがあり、自分のキャリアを入社時に明確にして、10年間にわたってじっくり取り組むというものです。
当時はGCFのようなコースがある会社は他になかったと思います。海外で働ける会社はもちろんありましたが、キャリアを自分である程度コントロールできる環境は独自のものといえます。
私はエンターテインメントやインターネットの業界で仕事がしたいということと、M&Aや日本企業の海外進出などをやっていきたいという希望を伝え、それが叶う部署に配属してもらいました。就職活動時の2つ目の軸につながりますが、自分がやりたいことをやりながら、身につけたいスキル、積み上げたいキャリアをある程度コントロールして作っていくことができます。
それが可能なのは、総合金融グループとしてビジネスが広範に及んでいるので、やろうと思えばなんでもできる環境と、希望を聞き入れてもらえる懐の深さがあるからです。もちろん、やりたいことに取り組む前提条件として、結果を出すこととそのための努力をすることが求められます。
――若手のビジネスパーソンは会社からポジションや役割を与えられて、キャリアを積んでいくのが一般的だと思いますが、坪井さんはどのようにして理想のキャリアを構築できる環境を獲得したのでしょうか。
坪井:最初に配属されたのは、みずほ銀行のインターネットやエンターテインメントなどの業界の大企業を担当する部署でした。そこで、インターネットの業界を作っていきたい、エンタメビジネスの領域を広げたい、産業を作りたいということを上司には発信していきました。
発信するということは、同時に何ができるのかが問われます。既存の業務にも必要なスキルを身につけるための修行だと思って取り組んでいました。自分のしたいことだけ言うのはただのわがまま。やるべきことはやりつつ希望を伝えていました。
「若さゆえの他人とは異なる着眼点」で独自に動いた
――自らが選択し、掴み取った部署で、どのような経験をして、次のステップに結びつけてきたのでしょうか。
坪井:大企業を担当する部署に入りましたが、最初はできることも限られているので、上司の手伝いをしながら銀行業務の基礎を学びました。その中で大型買収ファイナンスやPFI(民間資金を活用した社会資本整備)等、エキサイティングな案件に関わることができました。
ただ、それだけやっていても自分が進みたい道には行けないので、新しいビジネスを作ることに取り組むことにしました。スタートアップ企業、新興企業を開拓し、出資やビジネスを獲得するために飛び込みをやっていました。
――それは上司の指示でやっていたのでしょうか。
坪井:自主的にやっていました。
当時、フェイスブックやツイッターなどの大型上場が話題になっておりました。日本でも、上場したりグローバルに出ていくベンチャー企業が増えていくと同時に、テンセントやアリババなどの中国企業、アメリカ企業が日本のマーケットに入ってきていました。
そのような外資系企業や、今までみずほが取引していなかったお客様で、10年後に間違いなく業界のトップになるところを自分のネットワークを使って獲得するということをやっていましたね。自分が若いからこそ他の銀行員よりも外のネットワークがあり、違う着眼点を持てたのだと思います。
――自ら仕事を切り拓いていく風土があったということでしょうか。
坪井:リーマンショックや東日本大震災に際しての大規模システム障害もあり、銀行には今のままではいけないという雰囲気がありました。私自身は新しいビジネスや産業を作りたいという思いがあり、IR(統合型リゾート)に興味を持っていました。当時は今と比べると議論が未成熟でしたが、ラスベガスを見て面白いと思っていたので、日本でもきちんとした産業になれば税収も雇用も生まれるとみて、独自に動いていました。
一方で最初から明確な成果が生まれるわけではないので、周囲からは「遊んでいるの?」と見られていたかもしれません。口座の獲得といったささやかな結果は出るものの、当時はまだ自分のできることも少なかったですし、業界としても立ち上がっていませんでした。そもそも、みずほも社をあげてまで取り組んでいなかったので、難しさは感じていました。それでも愚直にトライし続けることに意義があると思っていました。
「海外に行かせてほしい」 上司に何度もプッシュして3年目に実現
――海外赴任も経験されていますが、それも自らが志願して獲得していったチャンスのひとつだったのでしょうか。
坪井:海外赴任のチャンスもGCFコースの特徴のひとつといえます。私は産業を大きくしたい、大企業のお客様を相手にすることを極めるためにこのコースを選択しました。当然その中で、海外赴任の機会もありますし、日本国内においてもグローバルマーケットで仕事をする機会を得ることができます。
海外に行かせてほしいということを、何度も上司にプッシュしていたこともあり、入社3年目にみずほがシンガポールで立ち上げたプライベートエクイティファンドにトレーニーとして行かせていただくことになりました。
海外志向の根底には、近しい年齢の人たちに負けないようにしなければいけないという思いもあります。もっと言えば、海外に留学していた人や現地の人がしていることに注意を向けています。みずほの中の尺度ではなく、世界でどれだけできるかを意識しています。
――実際にグローバルな環境で働いて実感したことはありますか。
坪井:ASEAN地域の企業へ投資を行うファンドでは、外国人社員が多く、英語の環境で苦戦しました。ファンドの管理や投資サポート等をしていましたが、なかなかパフォーマンスを発揮できないこともあり、日本を出るとシビアな世界が広がっていると痛感しました。
投資のことなどを勉強させていただいて改めて思ったのは、自分はエンターテインメントやインターネットの業界に興味があるということ。金融そのものというよりは、インターネット・エンターテインメント業界への関心が強く、そのビジネスのエキスパートになりたいと再認識しました。その中でも一番興味があったIRの産業育成支援をやりたいと思い、日本に帰ってきました。
激しい競争に食らいつき、「産業を作っている」実感と自信を得た
――夢や目標、キャリア形成が初めから一貫していますね。
坪井:変わっていないですね。その後はみずほ証券投資銀行部門で、大手インターネット・エンターテイメント企業、スタートアップ企業の資金調達やM&A等を通じたお客様の事業展開支援を行っておりました。
ここではカバレッジバンカーとしてエクイティファイナンス(IPO・グローバルオファリング、CB)やデットファイナンス(社債、ハイブリッドファイナンス)、M&A、などの案件を多数経験することができ、ある程度一人前にできる素地を作れました。
外資系のグローバルな投資銀行とも競争しながら、案件を拝命し、お客様をサポートしていく仕事はチャレンジングです。日本を代表する大企業で競争が激しい中、自分が食らいついていけたことの経験は大きかったです。また、金融機関として、スタートアップ企業のために資金調達しやすい環境やM&Aの機会を作っていく中で、産業を作っている実感を持てました。
投資銀行業務と平行して、みずほフィナンシャルグループの横断プロジェクトとしてIRビジネスの推進を行っておりました。具体的にはIR運営会社のお客様に対しての提案活動や、日本で今後IRができる際のコンソーシアム組成等の仕事に取り組んでおりました。
銀行在籍時も、シンガポールに行った時も準備を進めてきたのですが、ようやく日本でもIRに関する環境が整ってきました。そして現在、銀行に再度戻りIRビジネス推進に深く関われることは自分自身にとってもチャンスだと感じています。
国を変えるような経験をしながら、自分の力も増していける
――みずほフィナンシャルグループのような大手の中で、自らが選択しながらキャリアを構築できる意義を、どのように感じていますか?
坪井:自分自身でキャリアをコントロールしようとすると、一般的には起業や転職を選ぶことが多いと思います。しかしGCFコースではみずほの中でキャリアを選択、構築していけます。みずほの100年の歴史やメガバンクとしての信用の積み重ねがあるからこそのフィールドが広がっています。
例えばカジノに興味があるからといって“坪井カジノ”を作っても、怪しすぎて話になりませんが、みずほという看板を背負えばできることが広がります。1兆円のファイナンスをする機会や経営にある程度関与すること、今後の日本の成長の柱の1つになるかもしれない企業に関わっていくこと。国を変えるような経験をしながら、自身の力を増していけるみずほというフィールドは面白いですね。
――31歳になった今、どのようなキャリアをみずほで築いていきたいですか。そのキャリアを築くのに、みずほが最適な理由を教えてください。
坪井:今の部署はコーポレートインスティテューショナル業務部という、みずほにおける大企業・金融・公共法人ビジネスの企画・営業推進を行っている部署です。経営戦略を考えたり、みずほの新しいビジネスモデルを作っています。マネジメント層と一緒に仕事を進めていける部署なので、経営についても学ぶ機会に恵まれています。
私自身、みずほの今後の収益の柱となるようなビジネスを作ることを目指しています。具体的にはIRやカジノ、インバウンドビジネスです。今後、国が成長戦略として捉えている部分を民間としてどうサポートしていけるか。そして、それをいかにみずほの収益にしていくか。
他には、証券時代に注力していたスタートアップ企業のビジネスをより拡大して、日本の活力を上げていきたいと思っています。
そういったことを追求していくと、自ずとキャリアが見えてくると思います。例えばIRについても金融機関としてサポートするのみならず、自分自身が運営会社に出向し事業者としてやっていくかもしれない。更には、そこで得た成功体験が次につながっていくかもしれない。
常に自分自身が貢献できそうな場所に行きたいと主張し続けたいです。また、みずほはその希望に応えるだけの仕組みと度量が備わっている企業と感じております。
「日本の産業に貢献したい」という強い想い
――経営層とも仕事をしている坪井さんは、みずほのどういった部分に可能性を感じていますか。
坪井:共通しているのは日本やアジアの産業発展に貢献するというマインドを持っていることです。そこが出発点。そこから外れなければ、しっかり意見を聞いてもらえる土壌があります。
一方、テクノロジーの発達等による金融機関を取り巻く環境の変化により、過去のやり方が通用しなくなりつつあります。その中で、新たなビジネスモデルの確立により、お客様・社会と価値を共創し、経済・産業・社会の持続的な発展に貢献していけるように役員以下、日々試行錯誤を重ねております。
――キャリアゴールは見えているのでしょうか。
坪井:今の時代、みずほにずっといなくてはいけないという時代ではありません。例えば楽天の三木谷会長もみずほ銀行の出身者ですし、国会議員として活躍されている方もいます。個人的には最終的にハリウッドにてエンターテイメントビジネスで勝負したいと思っています。それをみずほのハリウッド支店でできれば素敵ですね。
――学生へのメッセージをお願いします。
坪井:日本の産業に貢献したいという想いの強い人が集まり、大きな仕事ができるのがみずほの魅力です。新一万円札の肖像にもなる渋沢栄一さんに始まり、日本の産業発展に貢献するというDNAが受け継がれています。
民間の立場で日本やアジアの発展に貢献していきたいという人が集まっています。そういった環境に身を置きたい人にはとても面白い場所だと思います。
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