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sponsored by ローランド・ベルガー
ヨーロッパを中心に強い存在感を発揮する戦略コンサルティングファーム「ローランド・ベルガー」。戦略コンサルの一般的なイメージから、その社風を「ドライな人間関係で個人主義。ギスギスしている」と想像している人も少なくないようです。
しかし今回、ローランド・ベルガーの実態を探ってみると、それは完全に誤りと言ってもいいくらい真逆のイメージを抱きました。中途入社のプロジェクトマネージャーと、新卒4年目と2年目のコンサルタントの計3人に、それぞれの立場から見えるローランド・ベルガーについて語ってもらいました。
制度と風土の両輪で、若手の成長を後押しする
――ローランド・ベルガーでは、若手の育成に非常に力を入れていると聞きました。具体的にはどのような制度があるのでしょうか?
野村:コンサルタントに必要なスキルや知識を徹底的に身につけること、そしてスキルだけに偏ることなく一人のプロフェッショナルとして信頼される人間性を磨き続けること。この2点を念頭に置いて、多くのトレーニングプログラムを用意しています。
社内にはさまざまな強みや知見を持ったプロフェッショナルがいますから、彼らの能力をシェアする機会を月に2、3回設けたり、ヨーロッパで当社独自のメソッドを体系的に学ぶ機会が与えられたり。もちろん語学研修やMBA留学支援などのサポートプログラムも豊富です。
コンサルティングという業種は人材レベルがサービスクオリティに直結しますから、育成に妥協することはないですね。
齋藤:それらのプログラムも豊富ですが、私自身は、先輩方が親身になって支えてくださることが大きかったです。まず、入社して最初の3カ月は1人のプロジェクトマネージャーかシニアコンサルタントと一緒に仕事をしながら、コンサルとしての基礎を学ぶことができます。
スター・ウォーズから名前をとって「ジェダイ・マスター制度」と呼んでいるのですが、私にとってのジェダイ・マスター(指導係)に当たるのが野村です。3カ月のOJT期間が終わっても、定期的に食事に連れて行ってくれたりしますし、何か壁にぶつかった時にはいつも相談に乗ってもらっています。また、私より年代が上で、広い視野を持っている外部の方と交流する機会を設けてもらったこともあります。
坂井:もう一つあるのがメンター制度で、長期的に若手の成長をサポートしてくれる仕組みです。私のメンターは野村です。例えばプロジェクトが始まる前に開始面談に同席してくれます。これまで私がどのようなプロジェクトをやってきて、どういった強みがあって、一方で現在の課題は何なのか。ずっと見てきたメンターの視点で、プロジェクトメンバーと事前に共有してもらえるので、とてもやりやすいですね。
野村:ジュニアのうちはある程度スキルマトリックスを平均的に強化していく方針なので、なるべく凸凹がない状態に仕上げていく。その上でシニアになった時にその人独自の専門性や強みを伸ばしていくという育成戦略です。
早い方なら3年目ぐらいでシニアコンサルタントになりますが、そのタイミングで自分の興味関心に合わせてインダストリーやテーマを決めていく流れですね。
――そこまで若手の育成に注力している理由を教えてください。
野村:なるべく早く成長して、自らの力でクライアントに喜んでもらうやりがいを実感してほしいという思いがベースです。言葉を選ばずに言うと、昔のコンサル業界は働けるだけ働くという環境でした。量をこなしながら、どこかのタイミングで質に転化するという考え方ですね。
ただ現在は働き方改革も推進していますし、やみくもに量をこなすという環境ではなくなっています。だからこそ、今まで以上に社員全員が助け合いながら、なるべく早く転換点を迎えられるようトレーニング体制を強化しているのです。
齋藤:私が入社した頃にはすでに働き方改革は進んでいましたが、入社後もさらに残業時間は減り続けています。
正しいことを言う人が正しい。年次や経験は関係ない
――それだけ皆さんの働く時間を減らしていくと、ビジネスに影響は出ないのでしょうか?
野村:外部リソースやデジタルツールの積極活用による業務効率の改善を通じて、我々コンサルタントが本来取組むべき付加価値の高い業務によりフォーカスできるようにしています。
加えて、コミュニケーションの密度も大切にしています。パートナーやプリンシパルは、メンバーと密にコミュニケートすることで情報の即時共有を図る。逆にメンバー側も現場で見つけた洞察をタイムリーに報告して、議論しながらすり合わせていく。そのおかげで無駄な作業や手戻りが減少し、会社全体として効率化が図れていると実感しています。
齋藤:たしかに、上司や先輩に物を言いにくいと感じたことは無いですね。どれだけ忙しくても話をしに行けば聞いてくれる環境です。
野村:ジュニアとパートナーの距離感が近いファームだと思います。
齋藤:実は今日、パートナーと2人でビリヤードに行くんですよ。メンターとかではないんですが、先日一緒にプロジェクトに入らせていただいた時にそういう話になって。お互い声をかけやすい風土はありがたいですね。
野村:ベースにあるのは、正しいことを言う人が正しいという考え方です。ジュニアでもミドルでもシニアでも、正しいことを言った人が評価されるという土壌があります。あとは組織の規模が比較的小さく、上下の距離感が近いことも特徴ですね。ちょっと困ったことがあればパートナーの部屋に行って、時間をくださいと言えます。
坂井:もちろん指示をいただいて進めていくこともありますが、まったくトップダウンというイメージはありません。逆にマネージャーの方から「こう考えたんだけど違和感ないかな」と意見を聞かれたりもして。そういうところから活発な議論が始まっていきます。
相手の現状に思いを馳せる想像力。的確に課題を打ち抜く提案力
――入社してからこれまでを振り返って、ご自身が成長したと感じる部分と、逆に課題だと認識しているところを教えてください。
坂井:クライアントと直接対峙しながら議論を詰めていくところは、自分なりに成長できたなと感じています。元々臆さない性格なので、コミュニケーションスキルは生かしたいと伝えていました。プレゼンを最初から最後まで担当する機会もあり、着実に前進できていると思います。
課題は、さらに上位の役割が担えるようになることです。これまではタスクが明確な仕事が多かったですが、もっと手前の、新事業を創るに当たって何から始めましょうかといった段階からサポートできるようになりたいです。
齋藤:論点をしっかり整理することや、より伝わりやすい資料の作成、クライアントと1人で議論して着地点を探ること。先ほど野村が申し上げたように、ここまでは全体的にバランス良く成長させてもらったと思います。
課題は自分自身の引き出しの数ですね。例えば、Aという業界で成果の出ている取り組みの本質をつかみ、それを業界Bに応用できるように再構築して提案する。そのためにはさまざまな業界で起きていることを知っておく必要があります。多くの経験に基づいた数多くの引き出しや、それを基に新たなアイデアを生む発想力。この辺りはまだまだだと感じています。
――お二人の成長を間近で見てきた野村さんの見解はいかがでしょうか。
野村:坂井は、コンサルスキルやビジネスセンスについては、まだ入社1年ですし欠けているわけではなく磨いている最中ですね。ここを鍛えるには、自らチャレンジし続けることと、想像力を持つことが重要です。
クライアントが本当に解決しなければいけない課題は何なのか。今置かれているポジションやこれまでの経緯を総合的に鑑みながら課題を特定し、打ち手を考えていく。これを実現するには相手に対する想像力が非常に重要です。単純にロジックがソリッドなだけではなく、相手の立場や心情を含めて想像し、サポートできるようになることが求められます。
齋藤はコンサルタントとして成熟しつつあると思います。今後さらなる成長を遂げるには、仮説ベースで提案を仕掛けることにチャレンジしていくのがいいのではないでしょうか。もちろん最初にある程度議論を重ねるフェーズは必要ですが、最終的に解かなければいけない課題はどこかを仮定して提案していく。
そのために必要なのは、一つは坂井と同じ想像力と、もう一つは「こういう経営課題を有している企業はこんな組織上や戦略上の課題を抱えているんじゃないか」と肌感覚で感じ取れるようになること。そしてそれに対する解決策の選択肢を、彼自身が言ったようにいかに引き出しにしまっておけるか。これは一つ一つの案件に真摯に向き合い続けることで、身につく力だと思います。
――逆に、お二人から見た野村さんはどのような方ですか?
坂井:野村の面倒見の良さは社内でも有名ですね。すごくよく見てくれていて、私が悩んでいることやここを伸ばしたいという思いも把握してくれています。
野村:先日、育休をいただいていたのでその間は空いてしまいましたが、それ以外は少なくとも週に1回はメンティーに状況をヒアリングしに行くよう心がけていました。担当している3人ともそれぞれタイプが違うので、なるべく個々人に合った形で話しかけに行くように工夫していますね。
齋藤:私は一緒にプロジェクトをやった経験から、クライアント基点でしっかり価値を出すというところにコミットする姿勢を尊敬しています。コンサルタントとして当然と言えばそうですが、マネージャーというポジションでクライアントに向き合ってやり切る力。そこは本当に見習いたいと思います。
あとは坂井の言った通りメンバーへのケアもすごいですね。仕事で壁にぶつかるとネガティブな気持ちになってしまうものだと思うのですが、野村はそうした感情のブレが全くと言っていいほどないんです。下についている我々としては非常に安心感がありますね。
野村:私自身は、齋藤が言った1つ目のことを最も重視しています。プロジェクトメンバーにもよく言うのですが、とにかくクライアント基点で考えよう、と。それを実現できたとして、お客さんはうれしいのかということですね。
うちに入社してくれる方は基本的に頭のいい人が多いので、理詰めで考えて正しい戦略を考えることは得意なんです。ただ、それがクライアントの心情的にやりたいことかどうかということも、実は同じぐらい大切で。どれほどすばらしい戦略でも実行されなければ意味がありませんからね。効果があって、なおかつ相手が動くソリューションを提案することが大切です。
成長? 誰のため、何のためか。まずはそこを考えてほしい
――他のコンサルティングファームと比較して、ローランド・ベルガーならではの特徴はどんなところでしょうか。
坂井:同じタイミングで別の戦略ファームに入社した友人と話して感じるのは、圧倒的に若手に任せてもらえる裁量が大きいことですね。やりたいと言ったらできる限りくんでくれる組織です。
私はこの1年すべてグローバル案件に携わってきたのですが、それは入社前から伝えていた希望の通りでした。留学経験もあり、さまざまな国や価値観の人たちと一緒に何かを進めることに楽しさを見出していたためです。昨年の秋にはクライアント5人と私1人でヨーロッパに滞在し、現地の産業について研究してきました。
齋藤:希望はかなり言いやすい環境です。私は先日まで1年くらいかけて現場で一緒に施策をモニタリングしていくプロジェクトにアサインされていたので、もっと色々な経験を積むために、次は短期のプロジェクトを担当したいと申し出ました。自動車の次は消費財をやりたいというようにインダストリーの希望を出す人も多いですね。可能な限り考慮してくれます。
野村:そこは大きな特長ですね。ジュニアのメンバーであっても希望は通りますし、坂井の言ったように大きな責任を伴って仕事を任される。クライアントに直接赴いて議論して、アウトプットを提示するところまで担当します。
もちろん何かあった時のバックアッププランはこちらも考えていますし、すべて放置するわけではなく、マイルストーンを設定しながらタスクに落とし込んで進めていきます。担当する個々人の持つ能力の少し上のミッションを、常に追いかけてもらう。一人一人の成長と会社としての品質の担保を、両輪で実現するための施策です。
**――最後に、これから入社してくる若手への期待を聞かせてください。**
野村:私は、ここに強い思いを持っています。コンサルティングファームというと、まずご自身の成長の場として捉える方が多いですよね。もちろんそれも大切なことですが、ぜひ一度考えてもらいたいのは、コンサルという仕事を通じて社会や世の中にどういう価値を提供したいのかということです。
最初は多少ぼやっとしているビジョンでも構いません。自分なりの考えがないと、どこかで成長が鈍化した時にモチベーションを保ちづらいと思うんです。でも、その先に自分は世の中をこうしていきたいというパッションがあれば、一時的に自分の成長が止まったとしても継続的に努力して、もう一度成長カーブに乗っていくことができます。
コンサルタントは業界をまたいで世の中を良くしていける仕事なので、それを自覚した上で自分は何を実現したいのかを考えていただけるとうれしいですね。
齋藤:私自身、就職活動の頃は困っている人の助けになりたいという気持ちを強く持っていました。ローランド・ベルガーの先輩社員に話を聞いた際、クライアント企業を変えるというコミットの強さに魅力を感じて入社しています。
そういう意味でも、野村も言ったように企業を変革するとか、世の中をもっと良くするという思いに共感してくださる方と一緒に働いていきたいですね。そのために上下の隔てなく密にコミュニケーションできる環境が整っていますし、親和性を感じるところがあればぜひ会いに来てください。
坂井:私は将来的に国際協力の分野とビジネスを掛け合わせてソーシャルビジネスを立ち上げることが目標です。そのためにまずは経営を学ぼうと当社に入社したのですが、最初はもちろん不安もありました。自分より優秀な人もいるでしょうし、ちゃんとやっていけるんだろうかと。
でも今は、ローランド・ベルガーは多様性を受け入れる柔軟性を持った会社ですし、自分次第で大きな可能性が拡がっていくと実感しています。だからもし、「興味はあるけど難しいかも」といった想像による不安で諦めていることがあるとすれば、それは本当にもったいないと思います。
少しでもチャレンジしたいという思いがあるなら、一歩乗り越えてきてほしい。自分がまだ知らない世界にこそ、チャンスはたくさんあるはずです。うちは比較的小規模な組織でコミュニケーションも取りやすい。サポート体制も充実していますから、ぜひ私たちと一緒に成長していきましょう。
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