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ブル高が就職活動で知った相槌の真実

〈筆者プロフィール〉
ブル高
シンプルなアホです。
首都圏の企業で働き始めました。面白いと思ったテーマは何でも書いていきます。
・ツイッター→@tiojobtzp
・note→https://note.mu/burudora
・ブログ→http://tio-jobtzp.hatenablog.com/


 

こんにちは。ブル高です。

今回は僕が相槌の真実を知った日のコラムを書かせていただきました。

気になっている方がいれば、よろしくお願いします。
 
 
桜がスッカリ散り散らかした4月下旬の新宿駅でイカしたスーツに合わせたスニーカーを履いている成人男性を見つけたなら、「スーツにスニーカーはおかしいですよ」とそっと声をかけてあげるべきだ。

そうすれば成人男性はいそいそとくたびれたスニーカーを脱ぎ捨て、他のスニーカーに履き替えるだろう。

「あ、こいつやばいな」と狂気を感じても、いたし方ないが、そこはドン引かずにそっと「就職活動には革靴が鉄板である」という事を教えてやってほしい。

清純な子どもが、コウノトリによって新生児が運ばれてくる事を信じているように、

成人男性は、就職活動という物を一切理解していないのだ。

その証拠に、成人男性-いや、僕は未だにネクタイが上手く結べない。
 
 
昨年、僕は完全にノリだけで就職活動をしていた。

3月。就職活動解禁。とりあえず就活サイトMとRの違いについて調べる。

3月下旬。ネクタイが上手く結べない。

4月上旬。ネクタイを結ぶことに成功する。あと、バイトを探すノリで会社に応募する。ネクタイが結べない。

4月中旬。初面接でバッキバキに落とされる。腹いせに多少意地悪をして帰る。ネクタイをトイレに置き忘れる。

そうして―。
 
 
4月下旬-相槌の真実を知る。
 
 

素晴らしい会社説明会の内容に激しく頷く

その日、僕は慣れないスーツに身を包みながら、某社のセミナーにて鬼の形相で着席していた。なお、ネクタイはやっぱり結べなかったのでボタンでぱっちんと付けるタイプにしていた。

すさまじい速さでノートを取る。要旨はまったく捉えていない。とりあえず人事のいうことを速記しているだけだ。

「と、いうわけで弊社の特徴としましてはビジネスの過程で関わるステークホルダーの多さとなりまして―。また会社の雰囲気として若手の風通しもよく~」
 
 
人事が会社についての説明を開始する。
 
 
「わかる」

こっくりと僕は頷く。

うんうん、わかるわかる。

ステークホルダーな、それほんまメッチャわかる。

僕も若い時よくステークホルダーしたわ~ホンマソレ of the ステークホルダ~

風通しな。それ重要。空気こもると風邪ひきやすいし、一酸化炭素中毒とか危ないしな。

わかるわ~換気重要だわ~さすが御社だわ~
 
 
ひたすらに首を縦にふる。

会社の人が謎の言語を吐く。僕は1ミリもわかっていない。

周りの就活生は人事の話す内容をわかっているのか?

コクリコクリと首を動かしている。

どうやらわかっているようだ。

「あかん。1ミリもわからん上に興味がない。」

トピックはビジョンや会社理念についての話へとシフトしていく。

日々YouTubeしか見ない僕に、社会に役立てる大層な目標があるだろうか?

社会的な目標?キャリアプラン?ない。そんなものはない。

共感の相槌を打とうにも、ノリで就活をしている僕には共感できる内容がなかった。

昨日もYouTubeのコメント欄で小学生と激論を交わし、論破するのに大忙しだったのだ。

正直、わかってもいないのに首を振ることをバカらしいと思った。

しかし周りにあわせてノリで首を上下させる。

先ほどから人事のしゃべりの句読点で首を上下させる事に必死になっている。
 
 
「弊社は」コクリ「創業から今年で150年を迎えまして」コクリ

「明治時代に」コクリ「また業務の特徴としまして」コクリ

「でして」コクリ「です」コクリ「っす」コクリ

「えっと」コクリ「ゲホゲホっ」コクリ「yo」コクリ「hey」コクリ

リズミカルな会社説明をする人事担当者の正体は?

相槌を打つのに必死になっていると―
 
 
次第に人事の説明のスピードが加速していく。
 
 
リズミカルな会社説明の言葉の弾丸が会場に拡散されていく。
 
 
「弊社」「ヘイシャ」 「Hey!シャ!」「Hey,shut up」
 
 
すごい。すごい早さだ。あれだけ早く言葉にして噛まないのだろうか。
 
 
就活生も僕も相槌をいれるのに必死だ。
 
 
首をぶんぶんと上下に振り、会場のBPMはヒートアップしていく。
 
 
倍速。さらに倍速。上下する首。言葉の連鎖。
 
 
すごい。意味がわからない。しかし相槌だ。相槌を打たなければ。
 
 
そうして、必死に説明に対して首を振っていると徐々に気づき始める。
 
 
人事のこの流れるようなしゃべりのフロウー
 
 
この、スピード感-これは、もしかして―彼は―
 
 
 
Eminemだ。
 
 
 
加速する人事のしゃべりの連鎖によって会場にグルーヴ感が生まれ出す。
 
 
倍速。さらに倍速。韻の連鎖。流れるフロウー。
 
 
さまざまな説明会やセミナーで就活生が首を上下に振っている理由、これがわからなかった。
 
 
しかし、今理解する。
 
 
あの会場の独特の空気と首の上下運動。あれはグルーヴによる観客の盛り上がりだったのだ。
 
 
そうして特に説明の早いこの人事ー
 
 
理解する。頭でなく音で。
 
 
流れるようなリズムに心を寄せ、バイブスをカチあげて
 
 
首を振る中で確信した。
 
 
彼こそがJapanese Eminemだ。
 
 

なぜ就活で革靴を履く必要があるのか?

会場のBPMもといAIZUTI(相槌 )per minutes、いや、APMは既に200を超えている。

そのとき、会場はまばゆいばかりのスポットライトに包まれる。会場のグルーヴとバイブスはとうに天辺を越えている。
 
 
「それじゃあ、イカした社員を紹介するぜ!」
 
 
ターンテーブルとオーバーサイズのパーカー、キャップを斜めに被った社員が登場する。

会場は管理部の事務作業によって鍛えられた繊細なターンテーブルの扱いによって耳をつんざくスクラッチに包まれる。
 
 
「みなさん KON NI CHI WA!」
 
 
営業部の登場だ。日々の営業によって鍛えられた圧倒的な声量による言葉のリズムは鼓膜をダイレクトに突き刺す。
 
 
「それでは1次面接を開始しますッ!Are you ready!?」
 
 
鳴り止まない歓声、揺れるオフィスビルの窓、春のジャンボリー。ネクタイをぶんぶんとタオルのように回し縦ノリで応える。
 
 
ツタタタタタタタッ…チャッ
 
 
隣の就活生は革靴で小気味の良いリズムを刻む。

なるほど…この音は革靴でしか出ない。

就活で革靴が使われる理由を理解する。

就活の正装となっている革靴とネクタイはこの為にあったのだ。

人事の生み出すリズムは次第に複雑になり、上手く相槌の打てない者から屈強な男達に抱えられ退室させられていく。落選だ。

試されるとき、ありのままで勝負するしかない

もう既に面接は始まっている。

やっと、僕は理解した。これこそが就活生が相槌を打つ理由なのだ。

巷では、相槌を打つ就活生たちを嘲笑する声が耳に入りもする。

しかし、嘲笑されようとも人間は試されるとき、ありのままで勝負するしかないのだ。

今日もどこかで、就活生たちはスーツに身を包み、街を闊歩している。

心臓が生命の鼓動を心拍で刻むように、彼らは自らの生命の脈動を相槌で示しているのだった。

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