外資・日系トップ企業を目指す学生のための就職活動サイト「外資就活ドットコム」

【お知らせ】 現在Internet Explorerにおいて、一部機能が正常に表示されない不具合が発生しております。
ご利用中の皆様にはご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。現在復旧に向けて対応中でございます。
※他ブラウザ、アプリにおいては正常に表示されております。

「M&Aで社会が変わる」-シティグループ証券の投資銀行部門のトップが語るM&Aアドバイザリーの魅力とは

M&Aアドバイザーと企業は、1案件だけの関係にとどまるわけではない。企業から信頼を得て、企業が計画するM&Aに何度も関わる人もいる。シティグループ証券の常務執行役員 投資銀行統括本部 共同統括本部長の把田太郎マネジングディレクターも、そのようなバンカーの一人だ。把田氏にM&Aアドバイザリーの魅力を語ってもらった。

企業の収益性や成長性のストーリーを作る

「今まで詳細までは知らなかったが、素晴らしい会社ですね」。企業の経営陣が、国内外の投資家を訪問する「ロードショー」で、把田氏は、ある海外投資家から、この企業の評価をこのように聞いた。この企業とは、飲料メーカーのヤクルト本社(以下、ヤクルト)。把田氏は、株式や債券などを世界中の投資家に販売する「グローバル・オファリング」を実行するため、ヤクルトの経営陣と共に海外の投資家を訪問していた。

ヤクルトの筆頭株主である世界的飲料メーカー、ダノンが保有するヤクルト株を売り出すグローバル・オファリングで、金額にして約1,400億円。シティグループ証券はその全体の取りまとめを行うグローバルコーディネーターを務め、把田氏はそのリーダーだった。

「M&Aを仕掛ける側になってみたい」思い強く

把田氏は慶應義塾大学経済学部卒業後、三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。国内2カ店で融資業務を担当した後、行内の経営学修士(MBA)留学の公募試験に合格。本部の国際審査部で海外案件審査を担当後、ロンドンビジネススクールに2年間留学。MBAを取得後は、同行のロンドン支店に着任。主に非日系企業向けのM&A向けファイナンスを担当していた。

そこで、目の当たりにしたのは、90年代後半の日本ではまだ殆ど無かったファンドや経営陣による企業買収(MBO)や、借入金を使った大型の企業買収(LBO)が頻繁に行われ、産業構造が大胆に変わり続けるロンドンの状況だった。経済紙「フィナンシャルタイムズ」では、連日、企業買収のニュースが取り上げられる。

「自分でこのような案件を組成して、仕掛ける側になってみたい」。把田氏の中で、こんな思いが強くなっていった。ロンドンから帰国後、日興ソロモン・スミス・バーニー証券(現シティグループ証券)に移った。

株式市場が低迷する中、最適解へ導く

株式の売り出しと一般的にイメージするM&Aは、異なる経済活動のように思える。だが、「投資銀行としては、車の両輪の行為」(把田氏)だ。A社株を保有するB社が、A社株をC社へ売却すれば、M&Aとなり、A社株を市場で不特定多数の投資家に販売すれば株式売り出しとなる。「どちらがベストなソリューションかは、その時の当事者の意向や状況で決まってくる」(把田氏)という。シティグループ証券をはじめ、グローバルな投資銀行では、これらを統合して、総合的なアドバイザリー業務をする体制を整備していることを見ても、いかに密接に関わっているかがわかる。

ヤクルトとダノンの関係は、時間と状況とともに変化してきた。ダノンは2000年にヤクルト株を5%取得。03年には、出資比率を20%まで引き上げているが、13年には、20%の株式を保有したまま、事業提携契約を解消している。この時も、把田氏は、ヤクルト側のアドバイザーを務めた。「互いの合意点がなかなか見出せない状況にあった」(把田氏)ため、提携を解消したという。

今回のグローバル・オファリングは、ダノンが保有するヤクルト株の売り出しであるため、諸条件は概ねダノンの意向により決定される。一方、ヤクルト側にも理想の株主構成がある。どんな投資家に株を持ってほしいかという考えもある。筆頭株主が株式を売り出すとなれば、影響は小さくない。

18年2月当時、株式市場がやや低迷し、グローバル・オファリングを実施するのに、必ずしもよい状況とは言えなかった。だが、各当事者の考え、市場環境などを勘案すると、猶予があるわけではない。「ダノン側のパリのアドバイザーや資本市場本部とも連携して、どの解決方法が最適かを探っていった。最終的には、この形でやるしかない、と合意した」(把田氏)。ダノンは最大で発行済みの15%分を売却、ヤクルトは、ダノンによる株式売却の影響を抑えるため、自社株買いを実施することになった。

こういったエクイティファイナンス案件は、依頼があってから、準備には通常だと2~3か月必要とされる。準備を経て「収益性や成長性といったストーリーを作っていくのが我々の役割の一つ」(把田氏)という。

いかにして長期の信頼を得るか

「きちんとした仕事をすると、継続して仕事をいただけるようになる」と把田氏は力を込めて話す。把田氏は、ファミリーマートの親会社である伊藤忠商事を2000年代前半から訪問し、2002年の雪印乳業への出資や雪印アクセスの買収では伊藤忠商事のアドバイザーを務め、成功に導いた。また、その後も継続的に様々な案件の検討を行っていた。
15年、伊藤忠が出資するファミリーマートと、ユニーグループ・ホールディングスの経営統合におけるアドバイザリーもそのような案件の一つだったのではないか、と把田氏は考えている。

社会の仕組みや業界構造の変革に果敢に挑み続ける

「アドバイザーとして誇りに思っていることがある」という。M&Aの当事者の一方のアドバイザーをしていたが、対峙するもう一方の企業から「今度は、弊社のアドバイザーをやってほしい」と頼まれた。手強かったため、自社の側にいてもらわないと困るからだ。また、ある買収案件では、買収を目指す複数の企業からアドバイザーをやってほしいという依頼があり、「あなたがアドバイザーとなる企業が勝つと思う」と言われた。

買収を目指す企業が複数の場合、条件などで優劣が出てくる。どのような買い手候補企業であっても、「勝つために必要な条件を伝え、条件を実施する覚悟を問うこともある」。
クライアントは、名だたる企業が多く、担当者の業界知識も豊富だ。そんな中で評価されるのは「全体を俯瞰して見たときに、何がベストかを考え続けて、お客様に提供できたからだろう」と把田氏は話す。

会社の舵取りを担う経営者にとって、信頼に値するアドバイザーは、不可欠な存在だ。クライアントの経営者が会社を移っても、関係が続き、相談を受けることもあるという。「経営者も完全ではない。彼らには無い視点を提供することで、初めて信頼を得ることができるのではないか」という。

ある一つのM&Aをきっかけに、企業の業界内の勢力図、業界構造、さらには社会の仕組みすら変わる可能性もある。把田氏は、2007年に百貨店の松坂屋と大丸が経営統合し、J-フロントリテイリングが誕生した際、松坂屋側のアドバイザーを務めた。百貨店の経営統合は、業界が生き残っていくために必要な流れだった。消費行動の変化や人口減少など業界にとってマイナスの流れを止めることは難しい。であれば、この流れに対応する仕組みが必要だ。「仕組み構築を促していくM&Aアドバイザーは産業構造上、重要な役割だと思う」。実際に、この案件の発表後、三越と伊勢丹、阪急百貨店と阪神百貨店が統合を発表することになった。

把田氏の一週間は、世界中のシニアバンカーとのミーティングで始まる。グループの知見を共有して、課題解決の速度を上げるために大いに役立っているという。銀行からシティグループ証券に転職したとき、一つのM&A案件に関わる担当人数が少なく、責任の重さを感じたと同時に「案件の大きさに驚いた」という。「大きなことをやりたい人にとって、グローバルなプラットフォームをもつシティグループは間違いなく最適な職場であると思う」と把田氏は言う。

マッキンゼー ゴールドマン 三菱商事
P&G アクセンチュア
内定攻略 会員限定公開

トップ企業内定者が利用する外資就活ドットコム

もっと記事を読む

マッキンゼー BCG ベイン・アンド・カンパニー アクセンチュア 等の内定攻略記事会員限定に公開しています

このページを閲覧した人が見ているページ

募集情報

{{r.GsRecruitingItemType.name}} {{r.GsRecruitingItem.target_year | targetYearLabel}} {{label.short_name}}

{{r.GsRecruitingItem.name}}

{{r.GsRecruitingItem.description}}

{{s.entry_end_date}} ({{s.entry_end_day_of_week}}) {{s.entry_end_time}} {{s.apply_method_label}}

{{s.name}}

日程: {{s.event_date}}

場所: {{' ' + s.place}}


外資就活ドットコムに会員登録すると、様々な就職支援サービスをご利用いただけます。現在、会員の約7割が東大・京大・慶応・早稲田・東工大・一橋大などの上位校の学生です

新規会員登録
このページを閲覧した人が見ているコラム

会員登録してすべてのコンテンツを見る

1分で会員登録(無料)