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外資系イケメン図鑑☆No.003~元マッキンゼー・アップルの慶應大教授・小杉先生「頼まれたらまずはやってみる」


ハロー!チヒロです。

今回は、マッキンゼーやアップルなどの華やかな経歴に加えて、慶應義塾大学で教授もなさっている、小杉俊哉さんにご登場いただきます。

小杉先生の授業は、慶應SFCで毎回抽選になる大人気授業。私も、大学時代に受講しました。そのため、今回は、文中では「小杉“先生”」とお呼びしています。

MBA留学やマッキンゼーの裏話から、人事の最前線に至る意外な経緯まで、ぜひ自分のキャリアを考える参考にしてみてください。

〈イケメンNo.003〉
小杉俊哉(こすぎ・としや)
分類:外資系コンサル目 戦略コンサル科
生息地域:二子玉川
好きな食べ物:うなぎ、鮨

 
慶應義塾大学大学院理工学研究科 特任教授。合同会社THS経営組織研究所 代表社員。
1958年生まれ。1982年、早稲田大学法学部卒業後、日本電気(NEC)入社。1991年にマサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修士課程修了後、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。ユニデンの人事総務部長を経て、1994年からアップルコンピューター(現アップル)人事総務本部長兼米国本社HR担当ディレクター。1998年に独立。その後、2001年から慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科で助教授・准教授としてとして教鞭を執る。2011年から慶應義塾大学SFC研究所 上席所員。2015年から立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科客員教授。2016年から慶應義塾大学大学院理工学研究科 特任教授を務める。『リーダーシップ3.0 カリスマから支援者へ』、『起業家のように企業で働く』など著書多数。

 

コシノヒロコさんの「ハイスペックボーイフレンド」

チヒロ:小杉先生、ご無沙汰しております。実は、私がツイッターで毎日更新している「1日1外資系イケメン」という企画に、小杉先生を載せたところ、大学生経由で先生ご本人に伝わったという経緯で・・・。そのうえ、「イケメン図鑑」の取材までお引き受けいただき、本当にありがとうございます。

小杉:大学の教え子たちからのリクエストには、なるべく応えてあげたいと思っています。実際に、『慶応大人気講師が教室では教えなかった5つのこと 超訳コスギの言葉』 という本は自主ゼミの学生たちが書き上げ出版化されたものですし、『起業家のように企業で働く』もSFCの卒業生が編集担当した本です。

基本的に、頼まれたことは断らないように、なるべくオープンにしているんです。何かその先に面白いことがあるかもしれないから。

今日も、このインタビューの後、ゴルフのレッスンに行って、経団連のセミナーで講師をした後、夜はパーソナルトレーニングと、ジムのクラスレッスンを2コマ受ける予定。明日は朝5時起きで、始発便で大阪へ行って、社外取締役を務める会社の役員とゴルフした後、会議です。

もう還暦だからゆっくりしようかなと思うんだけど、予定が減るどころか、どんどん増えてしまっています(笑)。

チヒロ:え、今日はトレーニング3回で、明日は朝イチで飛行機移動でゴルフ! すごい体力ですね! トレーニングは定期的になさっているんですか?

小杉:最近は、時間を無駄にせず、身体を痛めないように、スタジオプログラムの他はトレーナーを付けるようにしています。だから、週に何回か「体育」の時間が重なるだけで、毎日必ず運動をしているわけではないです。

ゴルフは好きで、たまたまですが今週のように予定が重なると、週に3~4回することもあります。まったく上手くなりませんが(笑)。ゴルフ仲間に、ファッションデザイナーのコシノヒロコさんがいらっしゃるのですが、僕はコシノさんの「ハイスペックボーイフレンド」として、先日テレビ番組「人生が変わる1分間の深イイ話」で紹介されたんですよ(笑)。

チヒロ:えー!すごいイケメンエピソード!!(笑) やっぱり、カッコイイ人は、何歳になってもカッコイイんですね・・・。

社費留学を断って、MITに自費留学

チヒロ:小杉先生のご経歴は、マッキンゼーやアップルの印象が強いですが、新卒ではNECに入社されたんですよね。

小杉:そうなんです。僕が就職活動していたのは1982年 。当時は就職人気ランキングでは大手メーカーや商社、マスコミが上位にくる時代。外資系に新卒入社するなんてほとんどなく、僕も海外営業がやりたくてNECに入社しました。

僕の担当は通信機器の営業で、インド担当でした。長いときは1カ月以上インド滞在していました。80年代のインドですから、今とは全然違います。ニューデリーには立派なホテルがあったけど、田舎はホテル自体がなくて。

一番強烈だったのは、インド西部のジョドプールという街で、マハラジャの宮殿を一部ツーリストに解放したところに泊まった時です。“マハラジャの宮殿”というと聞こえはいいけど、壁がぬるっとしていたり、部屋の中でコウモリがたくさん飛んでいるような大自然!

そこで夜に部屋から出ようと思ってドアを開けたら大量のサソリが尻尾をもたげていたり、スタッフから「大きな蛇行するムカデに刺されたら死ぬから注意するように」と言われていたのに、部屋にその大きなムカデが出たり(苦笑)。

スタッフを呼ぼうにも、ホテルじゃないから夜間は誰もいなくて。朝まで一睡もできなかったということが何度もありました・・・。インドではそんなことばかりでした。

チヒロ:小杉先生って、そんなハードな営業をなさっていたんですか! 全くイメージにない!(笑)

小杉:環境は1番ハードでしたね(笑)。でも、NECは本当に上司や同僚に恵まれて、とても楽しかった。今でも当時の上司先輩とプライベートの付き合いがあります。

社費のMBA留学候補として推薦してもらいました。ところが、突然海外営業から法務部に移すという話が出て、留学させるということを条件に異動させてもらいました。ところが、MBAではなくロースクールに行かなければならなくなった。

とはいえ、僕は法務をずっとやりたいわけではなく、経営がやりたいから、どうしてもMBAに行きたくて。それで、社費留学を断り、会社に内緒で留学準備をして、幸いにも合格し自費でMIT(米マサチューセッツ工科大学)に留学することにしたんです。

チヒロ:ロースクールなら社費で行けたのに・・・大きな決断ですね。

小杉:実はそれだけではなくて、その頃、第一子が誕生していまして。長男はとにかく泣く子で、常に妻は疲労困憊。そのため、夜は僕がバトンタッチして、長男をおんぶして泣き止ませるために散歩したりして。

当然、昼間は仕事がありますし、長男が泣き止んでいる合間に、留学準備のための勉強もしなければならず・・・心身共に追いつめられて、一度身体を壊しました。

チヒロ:それはそうなりますよね・・・うちの長男もすごく泣いたので、その大変さはよく分かります・・・(涙)。

 

当時のマッキンゼーには大前研一さんや南場智子さんら

小杉:今振り返っても、この留学準備の時が、一番心身共に大変でした。

おかげで、実はMBAの1年目の成績が悪すぎて、MITのディーン(学部長)ではなく、プレジデント(総長)からMBA史上初めて退学勧告のレターが来たのですが(笑)、留学準備中より大変なことはないと思って頑張り、2年目はオールA、卒論はA+の評価をいただけて、かろうじて卒業できました。

帰国後、マッキンゼーに転職しましたが、当時は朝の5~6時まで仕事をして、睡眠時間も2時間くらいの日々。それでも、留学準備中よりは辛くなかったですね。

チヒロ:朝の5~6時! 私が外コンに就職した頃は2〜3時まででしたが、当時はもっとすごかったんですね(笑)。

小杉当時のマッキンゼーは、コンサルタントが70~80人くらいでしたが、今ではレジェンドのような方ばかりです。大前研一さんや横山禎徳さん、若手でもディー・エヌ・エーの南場智子さんやエムスリーの谷村格さん。頭がいいけど普通の会社だと浮いちゃっているような変わり者ばかりで(笑)、すごい時代でした。

そんなエネルギーが多い人たちが、ハードワークでストレスをためるから、無茶な行動を取られる方もいらっしゃって・・・。身体を壊す人も多く、精神的にもこれ以上は無理と感じました。結婚して子供もいたので家族との時間も大事だったし、ここでは働き続けられないと思いましたね。

チヒロ:確かに、入社前には想像できない環境ですよね・・・。お気持ちはよく分かります・・・。


写真左は6年ほど前、娘さんの成人式での一枚。同右は3年ほど前、パネルディスカッション登壇時のもの(共に小杉先生提供)

 

たまたま始めた人事、たまたま始めた大学教授、どちらも向いていた

小杉:それで、1年でマッキンゼーを辞めて、ユニデンの常務をしていたMIT時代の先輩から誘われ、ユニデンの社長直属のマネージャーとして転職しました。

マッキンゼーを1年で辞めてしまったので、何とか挽回しようと、ユニデンでは必死に頑張りました。当時は、返事は 「はい!」「かしこまりました!」「喜んで!」の3つしかしないと心に決めていたくらいです。

最初は訴訟対応のために法務部の立ち上げをしたのですが、急に社長に「小杉ーっ、人事総務部長もやれっ!」と言われまして。人事の経験はありませんでしたが、そこでも「かしこまりました!」と引き受けました。

それで33歳の時に、急遽、ユニデンの人事総務部長になりました。そうしたら、当時の日本企業の人事部長は年配の方ばかりだったので、30代前半だった僕は、とても注目されたんです。たくさん取材の依頼があり、知名度の低い企業の採用にとってはとても有難いので全てお受けしていたら、人事業界では一躍有名になりました。

チヒロ:え、人事にシフトしたのは、自分の意思ではなかったんですか!

小杉:そうなんです、人事なんて全く興味なかった。やっぱり、外資の戦略コンサルをしていると、正直言うと初めは「人事なんてバックオフィスの仕事」みたいな意識もあって、レベルが低い仕事を任された気がしていました。

でも、ヒトに関する仕事は、本当に僕に向いていたようで。特段勉強したわけでもないのに、どうしたらいいかが分かり次々と成果が出るんです。おかげで、ヘッドハンターからもたくさんお声がかかるようになり、アップルの人事本部長として転職することにしました。

実は、その時もまだ、人事じゃなくて営業やマーケティング に戻ることを模索していたのですが、人事のオポチュニティのほうがとても魅力的なオファーでした。

チヒロ:全然知りませんでした。自分の意思とは無関係な偶然の出来事で、成功するキャリアが築けるんですね。

小杉:そうそう、それが西海岸流のキャリアの考え方で「プランドハプンスタンス理論」というんです。スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱した「個人のキャリアの8割は、予想しない偶発的な要素によって決定される」という考え方です。

たまたま知り合った人に誘われるとか、偶然その場にいたとかね。その代わり、偶然が起こる確率を上げて、好奇心を持ち続ける、ということが大切になる。

これは「自己分析して、適性を考えて、自分の意思でキャリアを構築する」という、旧来からの東海岸流の考え方、MITのエドガー・H・シャイン教授が提唱した「キャリアアンカー理論」とは対になる考え方です。

そういう経験があるから、今でも、自分の考えに固執せずに、まずは依頼されたらやってみているのかもしれないですね。

大学で教え始めたのも、たまたまなんです。慶應の三田キャンパスでスタートアップのHRMについて講演を頼まれた時に、慶應SFCの教授が司会をなさっていて。何年か経って、アップルを辞めて独立したことを報告したら、「じゃあSFCに来てよ」とお誘いを受けまして。

そのときも、何か強い意図があって始めたわけではなかったのですが、結果的に、大学で教えることも自分にとても合っていたと思います。

「一回くらいだまされてもいい」そのほうが楽しい

チヒロ:そうだったんですね!

働き始めると、実際のところ少しでも休みたいし、どうしても目先の利益にならない仕事を優先できなくなる人が多いと思います。

特に、コンサルのようなプロフェッショナルファームでは、大型案件にアサインされて早くプロモーションする、無駄な時間をゼロにする、プライベートもなるべく効率的にする、というような価値観があると思います。

小杉効率を重視しすぎると、もったいないですよね。

目的地までの最短距離を探すのは悪いことではないのだけど、寄り道をしないから幅が広がらない。もちろん、何もしないでダラダラしているよりはいいんだけど、余計なことをして学ぶことや出会うヒトがなくなってしまう。

自分の領域から出ない人、食わず嫌いの人って多いんです。でも、もっと自分の好奇心を信じていいと思います。そのほうが、絶対に楽しい結果が訪れるから。僕は一回くらいだまされてもいいかなって思ってるんです。だから、忙しくなっちゃうんだけど(笑)。

チヒロ:最後に、今就職活動中の大学生に、どの会社を勧めますか?

小杉:それは商社ですね。

チヒロ:え、そんなキッパリ職種までおっしゃる人は少ないので、驚きました(笑)。

小杉:実は、僕の息子と娘は2人とも、総合商社に就職して働いています。

今の商社は、輸出入だけじゃなく、クロスボーダーで、ビジネスを興せば何でもいいという環境にある。それも、日本とどこかの国というだけではなく、日本が関係ない国同士のビジネスでもOK。とても自由度が高いと思います。

こんなに自由にビジネスを考えられる環境はなかなかありません。今、“大企業で起業家のように働く”ことを一番実現できるのは、商社なのではないかと思っています。

皆さんも、ぜひ好奇心を持って、自分の可能性を広げていってください。


【「外資系イケメン図鑑☆」バックナンバー】

 ➢ No.001 初代バチェラー・久保さん「戦コンはモテるが起業にはマイナス」
 ➢ No.002 BCG→ベインキャピタル→起業→人気教授! 夢のようなキャリアの西立野さん
 ➢ No.003 元マッキンゼー・アップルの慶應大教授・小杉先生「頼まれたらまずはやってみる」
 
 
【「幸せな『バリキャリ女子』になる方法」バックナンバー】

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 ➢ (2)入社前に知っておきたい外資系の“強烈”恋愛事情!
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◆丈夫なカラダ作り
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◆ハードワークの実態・ストレスの対処
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<筆者プロフィール>
チヒロ
慶應義塾大卒。外資系戦略コンサル(MBB)やファンドで勤務。現在は二児の母。ツイッターアカウントはこちら→@chihiro_gaishi

 

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