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Forbes JAPAN “地球で耀く女性100人”に最年少で選ばれたネスレ出身の天才マーケター・三木アリッサのネクストプラン~幸せな「バリキャリ女子」になる方法(番外編7)

〈Profile〉
三木アリッサ(みき・ありっさ)
イスラエル専門商社にて、新規事業開発責任者として従事。任意団体「イスラエル女子部」代表。
1992年生まれ。早稲田大学法学部在籍中に、プリザーブドフラワー専門ブランド立ち上げに参画し、楽天ナンバーワンブランドに育てる。卒業後ネスレ日本にて史上初、女性学卒マーケターとして採用されCRM担当に。その後、日本酒のベンチャー企業にて新ブランド立ち上げなどを担当し、現職。これまで延べ900名に「イスラエル×教育・起業」などテーマに講演。

 
ハロー! チヒロです。

今回は、ネスレ日本で初めて学部卒の女性でマーケターとして入社した三木アリッサさん。アリッサさんは、世界的な経済誌Forbesの日本版「Forbes JAPAN」に“地球で耀く女性100人”として最年少で掲載されているんです。

まだ20代半ばのアリッサさんの、目まぐるしくも華々しいこれまでの活躍と、野心に満ちたネクストプランを聞いてきました。

内定後の交渉でマーケティングに配属

――初めまして! 早速なのですが・・・アリッサさんは、本名ですか? 私も本名なのですが(笑)。

アリッサ:はい、本名はアリッサ・クリスティーナ・三木です。両親は共に日本人なのですが、父の赴任の関係で、生まれがニューヨークで。母はアーティストで、ミーハーで明るい性格なので、ミドルネームも付けちゃおう!ということになりました(笑)。

でも、日本に帰国してからは、ずっと“ありさ”という名前で生活していました。私なりに、頑張って日本社会に適応しようと、一生懸命やってきて。

とはいえ、私は周囲に合わせるというより、ズバズバとストレートに言ってしまう性格。それが、アリッサという名前だと、「まあ外国人みたいなものだから・・・」と諦めてもらいやすいと、仕事をする中で気付きました(笑)。名前とキャラが一致するんですね。

それで、2018年1月に「イスラエル女子部」という団体を始めてから、戦略的に、仕事で使う名前もアリッサに戻しました。

――つい最近まで、日本社会に適応しようとしていたんですね(笑)。大学時代から、ビジネスコンテストに出たり、実際にビジネスを立ち上げたりという華やかなご経歴だったので、そのような迷いを感じませんでした。

アリッサ:いや、最初からビジネスに興味があったわけではなくて・・・大学は法学部に入学しました。高校時代は、ディベート部で全国大会にも出て、将来は検察官になりたいと思っていたんです。でも、いざ勉強してみたら、法律の勉強は、全くワクワクしなくて・・・。

それで、将来どうしようかなと悩んでいた時に、当時付き合っていた彼に、私の得意なディベートを生かせるほうに振り切ったらいいんじゃないかとアドバイスされました。それがきっかけで、ビジネスコンテストに出てみたら、私には合っていたようで、とんとん拍子にいろんな賞をいただくことができました。

そこから、じゃあ実際のビジネスをやってみたいと思い、オトバンクというオーディオブックのベンチャーでインターンを始めました。でも、全く成果が出せず、自分の考えが甘過ぎたと実感しまして。

その後もアルバイトやインターンも踏まえて、すぐにベンチャーに就職するのではなく、マーケティングの手法が進んでいるグローバル企業で勉強して、ビジネスを極めたいと思うようになりました。そのため、外資系の大手メーカーを中心に就職活動をしました。

業界1位の某消費材メーカーからも内定はいただいていたのですが、そちらは営業部門の採用で。ネスレは、部門採用はしていなかったのですが、交渉したら熱意が伝わり、マーケティング部門に新卒で配属してもらえることになったため、ネスレに新卒で入社しました。

 

ネスレで味わった感動と、人生一番の挫折

――ネスレでの担当商品は何だったんですか?

アリッサ:ネスレでは、コーヒーマシンの担当でした。「♪ネスカフェ アンバサダ〜」というCMでお馴染みのドルチェグストという製品です。

一般的に、外資系のメーカーでは、1つのブランドの中で、商品毎や媒体毎に担当が分かれています。しかし、私が担当したドルチェグストは、1つのブランドチームに、担当が5人しかいませんでした。5人で全てをやらなければならないので、やりがいがあります。

事実、新卒社員の私が1人で使える予算が数億円もありましたし、CMや販売促進企画、需要予測まで、様々な経験が積めました。特に、当時最先端だったCRMのプログラムの立ち上げや、POPやキャッチコピーのデザインのような、細かいビジュアルコミュニケーションまで担当することができたことは、今振り返っても良い経験です。

CMで、自分が考えたキャッチコピーが流れた時には、もうよく分からないくらい感動して、力が抜けてしまいましたね・・・。

――それは感動しますね! でも、やはりハードワークは大変でしたか?

アリッサ:そうですね・・・私の場合は、勤務時間の長さよりも、自分の希望でワガママを言って、新卒でマーケティング部に配属させていただいたので、結果を出さなければならないというプレッシャーが大きかったです。

一つ上に、新卒で初めてマーケティング配属になったとても優秀な先輩がいて、その先輩と自分を比べてしまっていました。今なら得意な領域が違うと思えるのですが、そのときは先輩のように完璧にできないと思い込んでしまっていて。まさに、壁にブチ当たった、鼻がへし折られたという表現がピッタリ。人生で一番の挫折でした。

――身体は壊さなかったんですか?

アリッサ:実は、壊しました(笑)。最後にCMが流れて、一段落したら、原因不明の目眩で倒れてしまい、入院したんです。

それで「ああ、これは向いていないのかもしれない・・・」と思いましたね。大企業は、たくさんの利害関係者がいて、みんなが同じ気持ちで動いているわけではありません。それを、上手に調整するのが、私にはとても大変でした。

あと、ネスレの本社は神戸だったんです。主人と離れて暮らすのも辛かったので、東京に戻ろうと思いました。

 

女性のキャリアを優先してくれる彼と卒業後すぐ結婚

――え、新卒1年目の時点でもう結婚してたの?

アリッサ:そうなんです。大学生だった19歳の時に付き合い始めて、卒業して一週間後に入籍しました。

――わー早いね! 他の人と付き合ってみたいとか、思わなかったの?(笑)

アリッサ:私は変わった人間なので、この旦那さんを逃したら次ないだろうなと分かっていたんです(笑)。それに、主人は、本当に信じられないくらい優しくて、完璧なんです。

実は、来年、私の仕事の都合でLAに引っ越すのですが、彼は私のキャリアを最大限応援しようと、LA行きの準備をしています。

今は大手自動車メーカーでハードウェアのエンジニアをしているのですが、これを機に、もっとフレキシブルに働けるソフトウェアのエンジニアに転向できないかと塾にも通い始めました。そうしたら、自宅勤務もできるし、私が2~3人子供を産んでも、彼が育てられる、と。

――そんな素晴らしいパートナーなら、浮気する気も起きないね(笑)。ずっと働いていると、2人が全力で120%の力で仕事にコミットできる状況ばかりじゃない。転勤や出産育児、介護とかで、いくら外部委託するサービスを使ったところで、結局どちらかがペースダウンしないと家族が崩壊してしまうようなタイミングがやってくる。

我々世代でも、第一線で働き続けている女性は、自分のキャリアを優先してくれるパートナーを選ぶ人が多いと思います。

アリッサ:そうなんです、「専業主夫になりたい」とか「君は好きな仕事を続けていいよ」とか、クチで言うのは簡単だけど、本当に実行してくれる男性は多くない。大学生の時に、結婚相手は彼しかいない! と気付いた私を褒めてあげたいですね(笑)。

 

「素晴らしい技術を持ちながらもビジネスが苦手な人」を助けたい

――盛り上がりすぎちゃった、仕事の話に戻しますよ(笑)。体調崩されていたとのことですが、すぐに復職できたんですか?

アリッサ:はい、その優しい主人と一緒に暮らし始めたら、すぐに元気になりまして(笑)。早速、日本酒のベンチャーにジョインしました。

陶磁器のアーティストをしている母の影響で、職人やアーティストのような、素晴らしい技術を持っているけどビジネスが苦手な人たちを助けたいと思っていたんです。ネスレでは、コーヒー飲料のマーケティングをしていたので、日本酒も同じ飲料だから、戦えそうだと思いまして。

実は、私はお酒は苦手であまり飲めないのですが、そんな私が感動するお酒に、神戸で出会いました。「神戸酒心館」という酒蔵が出している「壱」というブランドです。「神戸酒心館」は、ノーベル賞晩餐会でふるまわれた「福寿」で業界では有名ですが、あまり知られてないのかな・・・と。この感動をいろんな人にも知ってほしい! と思ったんです。

ラッキーなことに、新しくできた果実酒専門店のブランド責任者にアサインされました。一般的に飲食店は3年かけて黒字化するのですが、3カ月で黒字化できました。おかげで、1年間で3店舗出店することができたんです。

それで、もう単価の安いマーケティングのノウハウは分かったから、次は高価格帯の商品を扱ってみたいと思うようになりました。それで、伝統工芸品を扱うベンチャーに転職して、また売上を伸ばすことができました。

また一つできることが増えたので、じゃあ次は何にチャレンジしようかと考えまして。職人さんを救うには、少子高齢化で小さくなる日本のマーケットでの成功だけでは足りないと思ったので、今度はグローバルで成功している国のやり方を勉強したいと思い、現在働いているイスラエルの専門商社に転職したんです。

――そこで「イスラエル女子部」を立ち上げられたんですよね? なぜなのですか?

アリッサ:このイスラエルの専門商社は、小さい会社なので、マーケティングの予算も全くありません。でも、担当商品を売らなければならない。

そこで、自分自身がインフルエンサーになるしかないと考え、「イスラエル女子部」という任意団体を作ることにしました。会社の営業目的だと、誰も話を聞いてくれない。でも、出生率が3.11人で、女性の社会進出がOECDで9位である“働き方の先進国”としてのイスラエルについて、まずは知ってもらおうと思ったんです。

「イスラエル女子部」は大きな反響をいただき、NewsPicksのピッカーになったり、Forbes JAPAN “地球で耀く女性100人”にも選んでいただいたりしました。結果的に、会社で私が担当している商品の宣伝にもなり、過去最高月間売上の12倍を記録しました。

また、「イスラエル女子部」を通して、普通仕事をしているだけでは会えない、最前線で活躍する方々にたくさん出会えたことも財産になっています。コミュニティというのは、仕事で成果を上げるためにとても効率的なシステムだなと思い、今は「ファンぷれ!」というプレゼンテーションのコミュニティや「世界のスゴ教室」という世界中の教育を学ぶ場など、複数のコミュニティを立ち上げています。

――すごいパワーですね! 何かできるようになったら、違うことがしたくなるんですね。コーヒー、日本酒で成功したから、次はワインで儲けようとは思わないタイプなんですね(笑)。

アリッサ:そうですね(笑)。いろいろなことができるようになるのが楽しいんです。ゲームみたいな感覚で、1つステージをコンプリートすると、もっと難しいステージに進めるのが面白いんですよね。

楽に儲けて、贅沢な暮らしがしたいという気持ちはあまりなくて、自分にとって新しいビジネスにチャレンジし続けられる環境が欲しいです。だから、日本にもっと元気になってほしい。それが私の原動力です。

――なるほど、レベルを上げていきたい感じなんですね・・・。最終的には起業したいんですか?

アリッサ:そうですね、将来的には起業もしたいです。今まで、マーケティング、営業と、一つ一つできることを増やしてきました。次の会社では、アメリカ支社の立ち上げを経験したいと思っています。

――最後に、アリッサさんが今の大学生だったら、またネスレのような外資系の大企業に就職すると思いますか? 就職活動中の大学生に、メッセージをお願いします。

アリッサ:大企業に新卒入社した経験は、本当に貴重です。大企業だからこそ出来るやり方が勉強できました。何よりも、今の自分の自信になっています。マーケティングの中でも、カスタマージャーニーの分野なら、私は誰にも負けないということは、いろいろな人材が集まっているネスレだから、見つけられました。

だから、今、ベンチャーと大企業に就職するので迷っている大学生がいたら、まずは一度、大企業に就職するのはアリだと、私は思います。

(撮影場所協力:「世界中の経験・知見が循環する社会を創造」する株式会社サーキュレーション)


【「幸せな『バリキャリ女子』になる方法」バックナンバー】

◆恋愛・結婚事情
 ➢ (1)遊んでいる男性の給料と自分の初任給を比べない
 ➢ (2)入社前に知っておきたい外資系の“強烈”恋愛事情!
 ➢ (5)成功しているバリキャリが選ぶ結婚相手の特徴は?

◆丈夫なカラダ作り
 ➢ (3)外資のハードワークに負けない強いカラダを作る!
 ➢ (番外編2)アメフト部に負けないカラダ作り実践講座

◆美食・ラグジュアリーホテル事情
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 ➢ (9)未来の高額納税者が知らないと大損する“ふるさと納税”のあれこれ
 ➢ (番外編4)ティアラの警備だけで○○万円!? 事情通に聞く、最高のラグジュアリーホテル
 ➢ (15)外資系ワーカーが集うオススメ丸の内ランチ5選! 意外なあの“うどん屋”も?!
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◆ハードワークの実態・ストレスの対処
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 ➢ (8)“ストレス発散”だけじゃない! 外資系ハードワーカーの激務との付き合い方
 ➢ (13)『7つの習慣』に学ぶハードワーカーのストレス“整理”3ステップ

◆オススメの本・映画など
 ➢ (10)【おススメ映画】外コン外銀社員が忙しいと言いつつ皆観ている作品は?
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◆キャリア
 ➢ (番外編7)Forbes JAPAN “地球で耀く女性100人”に最年少で選ばれたネスレ出身の天才マーケター・三木アリッサのネクストプラン
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【「外資系イケメン図鑑☆」バックナンバー】

 ➢ No.001 初代バチェラー・久保さん「戦コンはモテるが起業にはマイナス」
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 ➢ 【外資金融“億プレーヤー”覆面座談会】コンサル・商社とは「桁違い」、カネとモテの裏側


<筆者プロフィール>
チヒロ
慶應義塾大卒。外資系戦略コンサル(MBB)やファンドで勤務。現在は二児の母。ツイッターアカウントはこちら→@chihiro_gaishi

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