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コンサルタントのとある噂
こんにちは。外資就活ドットコム コンサルチームです。
皆さんコンサルティングファームについてどのような印象をお持ちですか。
「激務」「成長できる」「厳しい」「お金が沢山もらえる」「かっこいい」等色々あると思います。
優秀な人々が集まり、高給なイメージのコンサルティングファームですが、就活生の間ではではとある噂がささやかれています。
「コンサルティングファームは年収がそこそこ高いが、それ以上に働きまくるため時給換算をしたらマクドナルドのバイトよりも低い」
それが本当なら、正直辛くないでしょうか?
今回は、その噂の真偽を確かめるため、外資就活ドットコムのコンサルチームがファーム別に検証・計算していきました。
ぜひ息抜きにご覧下さい。
コンサルタント1年目の時給を計算してみた
今回扱うのは、ボストンコンサルティンググループ・ローランドベルガー・A.T.カーニー・デロイトトーマツコンサルティング・EYアドバイザリー・アクセンチュア(ビジネスコンサルタント職・デジタルコンサルタント職)の6社です。
計算に必要なデータを、口コミサイトや社員インタビュー等を通して集め、以下の表に記載しておきました。
※残業時間はプロジェクトによって異なります。残業がほとんどないプロジェクトもありますが、平日は9時出勤深夜タクシー帰り、土日出勤という忙しいプロジェクトも存在しているので、あくまでも編集部での推測を含んだ平均値という位置づけになることをご了承ください。
時給の算出方法は以下の式を使っていきます。
(ベース給+賞与)の手取り額÷残業込みの年間労働時間【残業代が出るファーム】
ベース給の手取り額÷年間所定労働時間
では、それぞれのファームの時給を、表の数値を参考にして計算していきましょう。
戦略系コンサルティングファーム
ボストンコンサルティンググループ/BCG
優秀な人材が集まる憧れのファームであるボストンコンサルティンググループですが、実際の時給はおよそいくらになるのでしょう。計算してみました。
BCGの初年度の年収はおよそ額面で700万円だといわれています。額面で700万円だと手取りがおよそ500万円となります。
そして、およその年間労働時間は一日の所定労働時間が7時間でおよその月の残業時間が120時間程度だといわれているので、月の労働時間が260時間だと推測されます。それを年間に直すと3120時間。
手取り年収の500万円÷3120時間=1602円
となります。
ローランドベルガー
ドイツ系の戦略コンサルティング会社のローランドベルガー。BCGと同様に就活生の憧れの会社ですが、仕事が大変で同業の戦略ファームと比較しても残業が多いといわれています。
上記の表を見て頂くと、額面年収は賞与込みでおよそ550万円、手取りは420万円になります。
月の労働時間は290時間程度になるようなので、年間労働時間は3480時間。
時給に換算すると420万円÷3480時間=1206円です。
A.Tカーニー
マッキンゼーやベインと同様に世界でも日本でも権威のある米系コンサルティングファームであるA.T.カーニー。
額面年収は賞与込みで630万円、手取りが455万円程度になると言われています。
OpenWork等を参照すると、月の労働時間はおよそ250時間になるので、年間労働時間は3000時間であると推測されます。
時給換算をすると、455万円÷3000=1516円となります。
総合系コンサルティングファーム
デロイトトーマツコンサルティング
BIG4の中でも頭一つ抜けた年収のデロイトトーマツコンサルティング。
その年収は、年棒530万円です。ですが、デロイトトーマツコンサルティングは年棒に見込み残業100時間が含まれているので、残業代に期待しない方がいいと言われています。
1年目の年収530万円だと仮定すると手取りは約410万円になります。
所定労働時間は一日7時間、デロイトの若手は比較的忙しいと言われているので残業時間が月100時間だと仮定すると、月に240時間・年2880時間労働していることになります。
4,100,000÷2880=1423円です。
EYアドバイザリーアンドコンサルティング
BIG4の一角として人気のあるEYアドバイザリー。戦略ファームよりも労働時間が少ないイメージがありますが、時給換算をすると実際のところどのくらいの額になるのでしょうか。計算していきたいと思います。
EYアドバイザリーの年棒は4,880,000円(固定残業代30時間分・賞与を含む)であると公表されています。
手取り額はおよそ370万円だと考えて、年間労働時間(35時間/週×4週+30時間)×12
で除すと1813円となります。
アクセンチュア(ビジネスコンサルタント職)
最後に、アクセンチュア(ビジネスコンサルタント職)の時給を計算してみましょう。アクセンチュアのビジネスコンサルタント職の年収は、年棒4,300,000円に残業代が付く形となります。アクセンチュアは、所定労働時間が一日8時間に設定されています。ゆえに、残業をしない場合、年間労働時間は8時間×5日×4週×12ヶ月=2040時間となります。
アクセンチュアはマネージャー以下はボーナスが出ないため、税金が差し引かれ、手取りがおよそ325万円になると仮定すると、325万円÷2040時間=1593円となります。
【検証結果】
コンサルティングファームの時給は飲食バイトよりは高い。
一般的な学生バイトよりは時給が高いと判明したコンサルティングファームですが、それでも飽き足らず、さらに時給を上げて働きたいと考える方もいらっしゃるでしょう。そんなひとのために時給を上げる方法を考えてみました。
【おまけ】コンサルタントが時給を上げるための”ビーチを極める”方法(オススメしません)
社内で無能扱いされてしまい、ビーチであればビーチであるほど時給は高くなります。
ビーチとは、コンサル業界特有の用語であり、プロジェクトに配属されていないフリーな状況ということです。
プロジェクト間のお休みを貰っているケースもありますが、恒常的にプロジェクトにアサインされないということは、その人が社内で”微妙”と噂されているケースが多いです。
ビーチを極め、プロジェクトに配属されないとどうなるかというと、出勤したら本を読んだり勉強したりして時間を潰し、定時できっちり帰るそうです。徹夜でリサーチして必死に資料を作った挙句、その成果物に対して上司にド詰めされるのと比較したらだいぶ楽ですよね。
例えば、見込み残業100時間のデロイトでアベり、定時で帰ると時給の計算式は以下になります
410万円(およその手取り)÷1680時間(年間の所定労働時間)=2440円
プロジェクトに配属され、見込み残業フルで働くとおよそ時給1423円ですので、それらの人たちと比較すると驚愕の時給の高さだといえます。
ですが、この”ビーチ”という方法は絶対にお勧めしません。
なぜかというと、仕事ができずプロジェクトに配属されないでいると噂になり、社内に居るのが気まずくなります。そして自主的に辞めなくてはならなくなることや、実際に会社からクビを言い渡されるリスクが増えるからです。
最終的に職を失ってしまったら、「おれの時給高いぜ」どころの騒ぎではありません。
もちろん、コンサルティングファームにおける時給を上げるための正攻法は、①プロジェクトごとに成果を出し、賞与に反映させること ②昇進をしてベース給をあげることです。
そのような意味でも、プロジェクトにアサインされないことを選ぶのは絶対におススメはしないです。しかもそんなことを故意的にされてしまっては、ファームからしてもクライアントからしても迷惑ですし、プロフェッショナルとして問題しかありませんよね。
そうなってしまわないよう、入社したら全力で働きましょう。(笑)
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