外資・日系トップ企業を目指す学生のための就職活動サイト「外資就活ドットコム」

【お知らせ】 現在Internet Explorerにおいて、一部機能が正常に表示されない不具合が発生しております。
ご利用中の皆様にはご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。現在復旧に向けて対応中でございます。
※他ブラウザ、アプリにおいては正常に表示されております。

資産運用会社とは? アセットマネジメントやヘッジファンドの役割&信託銀行との違いを解説!

こんにちは。外資就活ドットコム 金融チームです。

皆さんは、アセットマネジメント会社や外資系投資銀行内のアセットマネジメント部門をご存知でしょうか。

「まったり、高給」
そこまで激務ではないけども給料はそれなりに高いと話題の業界・部門です。

今回のコラムでは、アセットマネジメント会社やアセットマネジメント部門が具体的に何を行っているのかを紹介していきたいと思います。

プロの投資家としての資産運用会社

資産運用会社またはアセットマネジメント会社とは、プロの投資家として人びとからお金を預かって投資を行っている会社です。

日本国内では投資家というと個人投資家を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、実際に運用されている資産の大部分は「機関投資家」と呼ばれる資産運用会社が保有しています。

資産運用会社というプロの投資家はおおまかに「資金を適切に分配する役割」「投資を代行する役割」の2点を果たしています。
それぞれ確認していきましょう。

資金を適切に分配する役割

「事業を見る目」を持ったプロの投資家の存在は、適切に資金を循環させて経済を発展させるために欠かせない存在です。

最先端のビジネスを行っている会社や専門的な事業内容の会社の場合は、優れたビジネスを行っていたとしても個人投資家からは良さを分かってもらえないかもしれません。

優れた事業と優秀な従業員を持つ会社が資金不足のために事業を行えないとしたら、それは社会全体にとって非常に惜しいことです。

一方で、資産運用会社は専門的な事業調査を行えるアナリストを擁していますから、難解なビジネスを行っている会社であっても優れた事業であれば資金を供給することができます。

直接金融を支援する投資銀行が株式や債券を引き受けることができるのも、合理的に投資をおこなうプロの投資家がいてこそだといえます。

投資を代行する役割

資産運用会社には投資の意思決定ができないために投資を行えていない人たちに対して、投資を代行する役割もあります。

投資することは容易なことではありません。専門的で事業内容がわからないという状況でなくとも、投資先や投資額を決めてスムーズに投資をできる投資家は限られているでしょう。

この役割を担う会社があることによって、投資をためらっていた人びとの余剰資金が市場に流入して、より一層活発に企業活動が行われるようになるのです。

資産運用会社の業務

資産運用会社のフロント・ミドル部門には、主に運用部門・営業部門・調査部門などが存在しています。

運用部門:社員は「ポートフォリオ・マネジャー」と呼ばれる投資責任者として、投資先選定や運用の指示を出します。

営業部門:販売会社(リテール顧客を有する証券会社や銀行など)を相手とする「投資信託営業」と、機関投資家(年金基金)などを相手とする「機関投資家営業」を行っています。

調査部門:社員は投資先選定に繋がる情報を社内レポートにまとめており、一般的に「バイサイド・アナリスト」と呼ばれます。この「バイサイド・アナリスト」には、証券会社調査部門などセルサイドからの転職者も結構多いようです。

信託銀行との違い

資産運用会社にはさまざまあります。

三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、SMBC信託銀行、三井住友信託銀行などの信託銀行も、広義の意味で資産運用業務を営んでいます。

しかし、こうした信託銀行は、以下のような狭義の資産運用会社とは区別されます。
日系資産運用会社:野村アセットマネジメント、三井住友DSアセットマネジメント、アセットマネジメントOne、東京海上アセットマネジメントなど
外資系資産運用会社:ブラックロック、フィデリティ、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント、J.P. モルガン・アセット・マネジメントなど

どのように違うのでしょうか。

資産運用における役割の違い

資産運用会社(アセットマネジメント会社など)の運用部門と、信託銀行の運用関連部門とでは、以下のように担う役割が異なります。

資産運用会社(アセットマネジメント会社など)の運用部門:まず、投資信託の企画・商品開発に他の担当部門と共に関与します。実際に運用を開始してからは、投資信託委託会社(運用会社)という立場で投資先を選定し、受託会社(管理会社)に売買などの運用を指示します。

信託銀行の運用関連部門:基本的には、受託会社(管理会社)という立場で運用資産を管理し、投資信託委託会社(運用会社)の運用指示の基づいた実際の売買を行います。また、一部には信託銀行が運用商品を自社開発するケースもあり、そうした運用商品については自ら運用意思決定を行うこともあるようです。

つまり、信託銀行が自社運用している一部商品を除いては、アセットマネジメント会社などが運用の指示を出し、それに従って信託銀行が実際の売買を執行するという形です。

また、信託銀行は資産運用業務だけでなく、実際にお金を保管する信託業務や通常の銀行と同じような融資事業やカード事業も行っています。

業務スタイル・運用スタイルと社風

信託銀行や資産運用会社(アセットマネジメントやヘッジファンド)の社風を比較すると、ヘッジファンド > アセットマネジメント > 信託銀行といった順でアグレッシブであると言われています。

これには、以下の2つの理由があります。
➀業務スタイルの違い
信託銀行は、一部の自社運用商品を除いて受託会社(管理会社)としての業務が多いです。
そのため、アセットマネジメントとヘッジファンドなど実際に投資意思決定を行う投資信託委託会社(運用会社)と比較すると、穏やかな雰囲気があります。

➁投資スタイルの違い
・信託銀行が実際に運用意思決定を行う自社運用商品では、低リスクでバイアンドホールドに近い長期安定運用が目指されることが多いです。これは、こうした運用商品が顧客(年金基金など)のポートフォリオのうちローリスクの部分を構成することが多いためです。
・一方で、資産運用会社の中でも一般的なアセットマネジメントは、長期安定運用を前提とするものの多少リスクのある運用スタイルです。
・更に、資産運用会社の中でもヘッジファンドなどは、ロングショート戦略などを駆使した比較的リスクの高い運用を行います。これは、ヘッジファンドが顧客(年金基金や富裕層など)のポートフォリオやファンド・オブ・ファンズなどの金融商品のうちハイリスク・ハイリターンの部分を構成することが多いためです。

こうした運用スタイルの違いから、信託銀行やアセットマネジメントには比較的安定志向な人が多いようですが、ハイリスク・ハイリターンを目指すヘッジファンドなどでは運用者自身もリスクをとって稼ぎたいと考える人たちが多くいます。

実際、中間に位置するといえる資産運用会社のあるファンドマネージャーは「ヘッジファンドはアグレッシブな人が多くて、信託銀行はのんびりとした穏やかな人が多い。資産運用会社はその中間かな。」とおっしゃっていました。(一方、近年は業界的に信託銀行も忙しくなっているという話もあります。)

業務内容や運用スタイルによって上記のように社風などは異なりますから、自分に合った環境を志すと良いのかもしれません。

キャリアの違い

資産運用会社(アセットマネジメント会社など)の運用部門
運用部門の社員は、投資先選定や運用の意思決定を行っているため、マーケットに対する専門性が身に付きます。特に、資産運用会社の中には部門別採用を行っている会社もあり、そうした会社で運用部門に入れば運用のプロとしてのキャリア構築を高い確率で目指せます。

信託銀行の運用関連部門
日系大手の信託銀行では、一部専門職を除いてジョブローテーションが一般的です。そのため、資産運用会社の指示に基づき実際の売買を行う資産運用業務から、リテール営業まで、非常に多種多様な部門・業務を経験するチャンスがあります。このようにまるで転職のような異動を、同じ社内にいながら経験できるという魅力もあります。

市場のゆがみを是正するヘッジファンド

資産運用会社の中には、高いリスクをとって機動的に運用する「ヘッジファンド」と呼ばれる機関投資家が存在します。

ヘッジファンドはほかの資産運用会社と比べて売買の間隔が短く、株式や債券を短期間で売買する傾向があります。30年かけて運用する年金基金などと比べると、ヘッジファンドは極めて簡単に投資先を変更することができるといえます。

ヘッジファンドの顧客とリスク

株式や債券を長期保有する狭義の資産運用会社には個人投資家や年金基金もお金を預けていますが、ヘッジファンドの顧客は原則としてプロの投資家です。

同業であるプロの投資家を顧客として資産を運用するファンドということになります。

狭義の資産運用会社は、投資のリスクなどを十分に把握できていない可能性のある個人投資家も対象としているため、過度なリスクをとった運用を行わないように法律で規制を受けています。

金融に関する知識の乏しい個人投資家に対しては、リスクについて説明したからと言ってリスクについて理解してもらえるとはかぎりません。そういった投資家が、本来許容できる以上のリスクをとってしまわないように規制があります。

一方、投資のリスクを十分に把握しているプロの投資家を相手にするヘッジファンドにはそのような規制は課されていません。このため、狭義の資産運用会社と比べて、ヘッジファンドはハイリスク・ハイリターンな投資を行うことができるのです。

ヘッジファンドはなぜハイリスクなのか

空売り
借りた株式の売買をすることを「信用売買」といい、信用売のことを俗に「空売り」と呼びます。
また、株式の売りを「ショート」、買いを「ロング」と言い、空売りしている状態のことを「ショートポジション」、株式を購入して保有している状態のことを「ロングポジション」と言います。

株式会社は有限責任です。有限責任での投資は最悪のケースでも株価がゼロになるだけであるため、事業に失敗しても破産することはないということを含意していました。
株式投資においても同じで、通常の売買では最悪のケースでも株価分の損失しか発生しません。

しかし、空売りしたときに100円だった株価が、返却時に300円まで上昇していたらどうでしょうか。このときの損失は1株あたり200円になりますが、これは空売りした当初の株価である100円よりも大きな損失になっています。

株価には上限がありませんから、空売りによる損失にも上限がないことになるのです。これが空売りがハイリスクである所以です。

「空売り」とは
銀行が現金の貸し出しを行っているのはご存知だと思いますが、証券会社は株式を貸し出しています。

株式の返却の満期は半年です。ただし、満期前であればいつ返済しても構いません。株式の貸し出しは、現金の貸し出しと比べると満期が短いものの、利子を支払えば借りることができるという点では借金によく似ています。

返済は現金ではなく株式で行い、借りたものと同じ会社の株式を借りた株式数だけ返却します。

株式を借りてすぐに売却し、半年後に買いなおしてから返却する場合を考えてみましょう。

・借りた時点での株価が100円で返す時点での株価が110円だったとすると、売却時に得たお金が100円で返却時に購入した代金が110円ですから10円の損失となります。

・一方で、借りた時点での株価が100円で返す時点での株価が90円だったとすると、100円で売却したものをあとから90円で買いなおしたことになるので10円の利益になります。

これが、空売りによる「株価が下がると儲かる」という仕組みです。

レバレッジ
ヘッジファンドはレバレッジ取引を行うことが多いです。
レバレッジ取引とは、実際に口座にあるお金を担保に口座の金額以上の取引を行うというものであり、少ない元本でより大きなリターンを得ることができるため「てこの原理」に例えられます。

「レバレッジ取引」とは
レバレッジ取引では、例えば実際に担保価値10億円を口座に保有している&レバレッジ3倍であれば、30億円の金融商品を購入することが可能です。

・これが33億円に値上がりすれば、投資リターンは30%(= (33-30)/10)となり、レバレッジをかけずに行った場合の10%(=(11-10)/10)よりも良いパフォーマンスとなります。

・逆に27億円に値下がりしてしまった場合は、投資リターンは-30%(=(27-30)/10)となり、レバレッジをかけずに行った場合の-10%(=(9-10)/10)よりも悪いパフォーマンスとなります。

これが、ヘッジファンドがハイリスク・ハイリターンと言われる所以です。

ヘッジファンドによるゆがみの是正

ヘッジファンドは、空売りを利用した運用を行うことで、株式市場が上昇傾向にあっても下落傾向にあっても資産を増やすことができます。

資産運用会社は空売りの規制を受けているため、上昇相場でしか資産を増やせません。

このような運用方針は一見するとただのギャンブルのように見えるかもしれません。

しかしながら、市場で過小評価されている会社の株式を機動的に購入し、過大評価されている会社を積極的に空売りするヘッジファンドが存在しなければ、会社が正当に評価されていない状況が放任されてしまうかもしれないのです。

会社が市場から正当に評価されない状態では、魅力的な事業をもつ会社に十分な資金が供給されなくなるだけでなく、魅力的な事業でなくても資金調達を行えてしまいます。そのような状況が続けば、事業を成功させるために尽力するという企業努力のモチベーションが損なわれてしまう可能性もあります。

おわりに

金融業界がどのような役割を果たしてきたのかについて、少し理解が深まったことだと思います。

例年、ヘッジファンドを含む資産運用会社がどのような役割を果たしているのかを理解しないまま、株式や債券にかかわる仕事をしたいと言っている学生は多くおりました。
しかし、そのような状態では、選考で最もよく聞かれる「なぜ弊社を志望しているのですか?」という質問にすら答えられません。

金融業界について学び、金融機関の業務を理解して真摯な関心を持つことは、とても本質的な選考対策です。

毎年改定されるWebテストの回答を入手してカンニングするのとは違って、本質的な対策はそう簡単に陳腐化しません。

ここまでの講義にきちんと取り組んだみなさんは、すでに周囲の就活生に大きな差をつけている側の人間です。

小手先のテクニックばかり紹介する就活メディアに惑わされることなく、引き続き腰を据えて対策をしていきましょう。

マッキンゼー ゴールドマン 三菱商事
P&G アクセンチュア
内定攻略 会員限定公開

トップ企業内定者が利用する外資就活ドットコム

もっと記事を読む

マッキンゼー BCG ベイン・アンド・カンパニー アクセンチュア 等の内定攻略記事会員限定に公開しています

このページを閲覧した人が見ているページ

募集情報

{{r.GsRecruitingItemType.name}} {{r.GsRecruitingItem.target_year | targetYearLabel}} {{label.short_name}}

{{r.GsRecruitingItem.name}}

{{r.GsRecruitingItem.description}}

{{s.entry_end_date}} ({{s.entry_end_day_of_week}}) {{s.entry_end_time}} {{s.apply_method_label}}

{{s.name}}

日程: {{s.event_date}}

場所: {{' ' + s.place}}


外資就活ドットコムに会員登録すると、様々な就職支援サービスをご利用いただけます。現在、会員の約7割が東大・京大・慶応・早稲田・東工大・一橋大などの上位校の学生です

新規会員登録
このページを閲覧した人が見ているコラム

会員登録してすべてのコンテンツを見る

無料会員登録