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仕事がデキてもリストラされる!? 外資系“Up or Out”の現実~幸せな「バリキャリ女子」になる方法(6)

ハロー! チヒロです。

1月に入ってから、コラムを読んでくれている大学生に何人か会ったの。みんな、超かわいかったわ〜中には、20卒のハタチの子もいて。キャー!お肌ピチピチー!って、思わずセクハラしてしまったわ(笑)。

直接お話したおかげで、今の大学生が何を考えていて、何について知りたいのか、イメージが湧いたので、これからコラムでも取り上げていこうと思います。みんな、わざわざ渋谷まで来てくれて、ありがとう!

今回は、大学生と話していて、一つ、みんなが間違った理解をしているなって思うことがあったので、それについて説明したいなと思っているのだけど。それは、外資系の“Up or Out”は、必ずしも“仕事がデキなかった人”がリストラされているわけではないってことなのよ。

大学生のみんなが間違った理解をしていること

大学生に会うと、「入社前にどんな勉強しておけばいいと思いますか? どんなスキルを身につけておけばいいと思いますか?」って、必ず聞かれたの。まあ、入社後に自分が通用するのかどうか不安になる気持ちは分かるし、どの本を読めばいいとか、英語とか会計とか、そういう答えを期待しているのは理解できるのだけど。

でも、仕事に必要なスキルに、この程度まで身につけておけば大丈夫で、それ以上は勉強しなくていいなんていう線引きはないから(笑)。法律だって会計基準だって変わるから、その時々、みんな足りなかったらインプットしているのよ。ロジカルシンキングの本を読んだらロジカルになるわけでもないし、TOIEC900点あれば何の仕事でも通用するなんて決まっているわけでもない。その時々、目の前の仕事を頑張って、必要なスキルを身につけていくしかないの。

でも、よっぽど合わない仕事じゃない限り、2~3年働けば、誰でもそれなりに基本的なスキルは身について、仕事はデキるようになるものなの。外資系勤務の友人たちにも聞いてみたのだけど、スキルが足りないために、仕事がデキなくてリストラされる人なんて10%くらいじゃないか、っていう見解が多かったわ。

つまり、優秀だからプロモーションして、仕事がデキないからリストラされるみたいな、単純な話ではないの。仕事がデキるかどうかだけで生き残れるなら、こんなに大変じゃない。自分の努力ではどうにもできないことがあるのよ。

自分ではどうにもならないこと1:組織編成や社内政治

コンサルティングファームや証券会社の人たちが、一気に何人も転職したっていう話、学生でも聞いたことない?

特に、コンサルティングファームは、別に部署が決まっているわけじゃないから、いろいろな案件に入ると思いがちなのだけど。でも実際は、師弟制みたいに、同じパートナーの案件に入り続けていることって多いの。同じ業界や同じテーマを担当していれば知見も深まるし、やっぱり同じ人の方が仕事の癖も分かるじゃない。だから、結局、あのスタッフはあのパートナーのチームってなんとなく決まってきて、派閥みたいになってしまうのよね。

だから、そのパートナーが上手く案件取れていて社内で強いときは、下で働いているスタッフもどんどんプロモーションできるのだけど、そのパートナーが辞めてしまうと、誰も引き上げてくれる人がいない状態になってしまう。あと、組織編成のタイミングで、本社から社長が送り込まれてきて、日本人のパートナーが辞めるということも、よくある話。某コンサルティングファームでも、代表パートナーが交代になって辞めた時、そのチームの人たちは半年くらいで全員辞めていったわ。これが、実力主義と言われているUp or Outの現実。

会社にとってバリューを出せていれば、そんな社内政治なんて関係ないって思っているかもしれないけど、オジサンたちは家族がいて守るものが多いから、子供の喧嘩とは比べ物にならないくらい本気で、ウェットなのよ(笑)。どんなに上のポジションだって、自分自身がいつリストラされるか分からない。入社数年の若手社員なんていくらでも替えはいるから、他人の子飼いの面倒まで見てくれる心の余裕がある人なんて、滅多にいないわ。

外資系で働く以上、ある日突然、気心知れた仲のいい上司がいなくなってしまう可能性があることは、想定しながら働かないといけない。当然だけど、転職先が確定するまでは、「もうそろそろ転職活動しようと思っているから、君も準備した方がいいよ」なんて、誰も教えてくれないの。転職活動するときなんて、みんな適当な言い訳を作って、こっそり動くものだから。

仲のいい上司が辞めたとしても、その会社で働き続けたければ社内のいろいろな人とコンタクトを取っておくべきだし、同じタイミングで転職する気ならCV(職務経歴書)をマメに更新して転職に備えておいた方がいいわ。いずれにしても、上司がいなくなってから、慌てることはないようにね。

自分ではどうにもならないこと2:景気

仕事はそれなりにできるようになって、自分のチームも順調だったとしても。まだリストラになる最大の原因が残っているのよ。それは、景気。

私が就職活動をしていた頃は、金融業界はとても景気が良くて。まさに、今の就職活動みたいな感じだったわ(笑)。

でも、入社数年で、リーマンショックが起きたの。2008年、ちょうど10年前だから、今の大学生は、まだ小学生だったのね! お父様が金融業界で働いていたわけでもない限り、みんなもニュースとか映画で見たことがあるくらい、遠い話よね。

リーマンショックは、その名の通り、リーマンブラザーズが倒産したのだけど。リーマンは、当時、六本木ヒルズにオフィスがあって、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーに並ぶ、大人気の就職先だったのよ。そんな超優秀なエリートたちが、一斉に職を失うって、想像できる? 東京オフィスだけで、何千人という人が、無職になったのよ。

倒産したのはリーマンブラザーズだけじゃない。ビッグ5の証券会社だったベアスターンズも破綻したし、不動産関連の会社もたくさん倒産した。メリルリンチなんて、今もあるのが不思議なくらい、もうすぐ倒産するって噂されていたの。

もちろん、アカデミー賞を受賞した映画「マネー・ショート」みたいに、リーマンショックで大儲けした人も一部にはいるけど、それって、映画になってしまうくらい珍しいこと。ほとんどの人は、大変なことになっていたの。本人の仕事がデキるデキないとか、そういうレベルではない。普段プールや海では泳ぐのが得意な人だって、津波が来たら泳げないじゃない。そのくらい、全然違う話なの。

自分がどんなに頑張っても、会社は復活しない。会社は倒産までいかなくても、部署の解散なんてたくさんあったわ。本当に、急に、明日からの仕事がなくなるのよ。その場に居合わせないと、なかなか実感は湧かないだろうけど。

その上、景気がいい時だったら、その会社からリストラされたって、いくらでも転職先があるけど。リーマンショックの時なんて、転職しようと思っても、同じような経歴の、優秀な人材が大量に溢れているし、他の会社だって景気は悪いから、今の社員を雇い続けることで精一杯。自分の仕事はもうなくなっているのに、転職も希望が持てない。ベアスターンズのIBD勤務だった友人は、1年くらい無職だった。最終的には大手のファイナンシャルアドバイザリーに転職していたけど、給料は半分以下になっていたはず。

リーマンショックは、20代だった私たちには、本当に、人生観を変えるような影響を与えたと思う。当時は、次から次へと、あまりにいろいろなことが起こりすぎて、全部は覚えていないくらいよ。毎晩のように遊んでいた友人のヘッジファンドが、運用資産が半分近く減って、日本では仕事を続けられなくなってシンガポールに引っ越したこともあった。別の友人は蒸発して連絡がとれなくなってしまって、携帯の履歴を見た勤務先の証券会社から、行き先を知らないかと連絡がきたこともあった。お父様が某証券会社の社長をしていた友人は、週刊誌に追いかけられていたし。本人じゃなくて、子供まで週刊誌に追いかけられるのよ。思い返すだけで辛いことがたくさんあるわ。

振り返ると、リーマンショックでさえ、本当に酷かった期間は1年くらい。でも、20代の私には、いつあの酷い不景気が終わるかなんて全然見えなかった。

リーマンショックは、今の30代が初めて直面した不況だから、多かれ少なかれ、みんな影響を受けていると思う。金融業界で働いていれば、特に。

だから、10年経った今では、次の不景気が来たら買い時だなって、私もふてぶてしく思えるけど(笑)、映画見ただけの大学生に「マイケル・バーリみたいになりたい〜」とか無邪気に言われると、正直何も話したくなくなるくらい、勘弁してよって思うのよ。リーマンショックを実体験したほとんどの人にとっては、そんな楽しく語れるような話じゃない。お願いだから、OB訪問とか食事会で、古傷をえぐるようなことはやめてちょうだい(笑)。

最後は、祈るしかない!

景気や会社の組織編成、上司の転職等、自分がどんなに頑張っても、どうにもならないことってあるけど。でも、そんなことは、心配しても仕方がなくて。自分が出来ることを全部やって、あとは、自分は強運だと信じて祈るしかない(笑)。

外資系の人たちって、ロジカルさを大事にしているように見えて、実はお参りとか占いとか風水とか、結構好きな人多いのよ。毎朝、出勤前に会社の近くの神社で参拝している先輩もいたし。特にお金に関しては、お財布は毎年取り替えるとか、札の向きを揃えるとか、マイルールを持っている人も多いわ。

結局、一番重要なのは運なのかも、くらいに気楽に考えておいて。当然、努力し続けないとラッキーは舞い降りないけど、Up or Outなんて、深刻に考え始めたら、鬱になっちゃうわよ(笑)。

次回予告

ツイッターの質問箱で、学歴について質問をたくさん受けるから、学歴について書こうかな。あと、リーマンショックがどういうものだったか、具体的に知りたいのであれば、アンドリュー・ロス ソーキンの『リーマン・ショック・コンフィデンシャル』を読むといいと思うわ。またね!



【「幸せな『バリキャリ女子』になる方法」バックナンバー】

【恋愛・結婚事情】
 ➢ (1)遊んでいる男性の給料と自分の初任給を比べない
 ➢ (2)入社前に知っておきたい外資系の“強烈”恋愛事情!
 ➢ (5)成功しているバリキャリが選ぶ結婚相手の特徴は?

【丈夫なカラダ作り】
 ➢ (3)外資のハードワークに負けない強いカラダを作る!
 ➢ (番外編2)アメフト部に負けないカラダ作り実践講座

【美食・ラグジュアリーホテル事情】
 ➢ (4)ドバイの7つ星ホテルで「ぷよぷよ」? 外資系の“贅沢旅行”
 ➢ (9)未来の高額納税者が知らないと大損する“ふるさと納税”のあれこれ
 ➢ (番外編4)ティアラの警備だけで○○万円!? 事情通に聞く、最高のラグジュアリーホテル
 ➢ (15)外資系ワーカーが集うオススメ丸の内ランチ5選! 意外なあの“うどん屋”も?!

【ハードワークの実態・ストレスの対処】
 ➢ (番外編1)「モルガン・スタンレー時代の“バブリー生活”のおかげで今がある」
 ➢ (6)仕事がデキてもリストラされる!? 外資系“Up or Out”の現実
 ➢ (8)“ストレス発散”だけじゃない! 外資系ハードワーカーの激務との付き合い方
 ➢ (13)『7つの習慣』に学ぶハードワーカーのストレス“整理”3ステップ

【オススメの本・映画など】
 ➢ (10)【おススメ映画】外コン外銀社員が忙しいと言いつつ皆観ている作品は?
 ➢ (11)【おススメ本】「読んだ方がいいですか?」と質問しちゃいけない本、していい本
 ➢ (14)【2018夏の新刊3冊】サイン本プレゼントも! 就活オススメ書籍

【ファッション】
 ➢ (番外編3-1)「このスーツ似合ってる?」就活ファッション実践講座【骨格診断編】
 ➢ (番外編3-2)「このスーツ似合ってる?」就活ファッション実践講座【パーソナルカラー診断編】

【就活】
 ➢ (7)東大じゃないと書類通らない? 外資系「学歴フィルター」の実態

【英語】
 ➢ (12)TOEIC900点でも不十分「外資に行くなら海外のど田舎に留学せよ」


<筆者プロフィール>
チヒロ
慶應義塾大卒。外資系戦略コンサル(MBB)やファンドで勤務。現在は二児の母。ツイッターアカウントはこちら→@chihiro_gaishi

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