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「モルガン・スタンレー時代の“バブリー生活”のおかげで今がある」~幸せな「バリキャリ女子」になる方法(番外編1)

ハロー! チヒロです。今日は、私のお友達のユリコを紹介するわ。

彼女は、新卒モルガン・スタンレーだったのだけど、何年か経ったら急にアフリカに行ってボランティアをし始めて。やっと帰国したと思ったら、大学院で勉強し直して、ユニセフで働き始めたの。外銀の仕事が疲れるのは分かるけど、アフリカもユニセフも極端すぎ! と思っていたから、私も一度ゆっくり話を聞いてみたかったのよ。普段は、お互いプライベートの近況報告だけで、あっという間に1時間過ぎちゃって、仕事の話まで行き着かないし(笑)。

では、ユリコの面白いキャリアの話、ぜひ参考にしてね。

〈Profile〉
原佑理子(はら・ゆりこ)
都内にある国際支援団体(認定NPO法人)の広報・啓発担当(取材当時)。
慶應義塾大学総合政策学部卒業。新卒でモルガン・スタンレー証券株式統括本部、資産運用会社ニューバーガー・バーマンを経て、国際協力の分野に転身。UNICEFリベリア事務所、日本ユニセフ協会広報室での勤務を経て現職。パリ政治学院(Sciences Po)及び東京大学大学院総合文化研究科にて修士号取得し、同大学院博士課程在籍中。

 

モルガン・スタンレーは「ガッツ採用」

――私もユリコも、就職したのはもう10年以上前だから、ちゃんと覚えていないのだけど(笑)。ユリコはそもそも、なぜモルガン・スタンレーに就職したの?

原:現職のNPO法人に至るまでの私のキャリア、結構入り組んでいるので時系列に説明しますね。

まず、慶應義塾大学総合政策学部(湘南藤沢キャンパス、SFC)を卒業し、モルガン・スタンレー証券の株式統括本部に入社しました。

その時はいつか起業したいという目標があったんです。高校時代に、将来は自分で会社を持ちたいという気持ちが芽生え、経営やマーケティングが勉強できる大学を受験して、入学したのがSFCだったんです。

実際に大学では、マーケティングなどを学んで関心は高まり、さらに手っ取り早くビジネスを勉強したいと思っていました。また当時、周りの先輩が外資系の投資銀行とかに就職していて、キラキラしていてかっこいいなー私も行きたいなーと。モルガン・スタンレーに入社した理由は、こんな感じです(笑)。

――なんでかっこいいと思ったの?(笑)

原:当時の私は、世界を股にかけてバリバリ働くビジネスウーマンになりたいと考えていて。イメージで言うと、ルブタンのハイヒール履いて、ブランド物のスーツ着て、ビジネスクラスで世界中飛び回って、という生活がしてみたかったんです(笑)。外銀ならそれが実現できそうだと。

――他の業界も受けていたの?

原:受けていましたよ。コンサルも受けましたが、希望していたファームは筆記試験で落ちてしまって。

ただ、モルガン・スタンレーは他の投資銀行より比較的早くに内定をいただいたので、ゴールドマン・サックスなどは受けず、早めに就活を終えました。

――就職活動の時点では、ユリコは金融の知識はなかったと思うのだけど、どうやってほかの学生と差別化した?

原:確かに私は金融工学や経済学の知識はないので、普通にやったら他の就活生に負けると思っていました。それでモルガン・スタンレーの選考時は、3日間のジョブの間にどうにかしなきゃと思って、徹夜で1本のレポート書いたんです。株式ポートフォリオの中にヘッジファンドのアロケーションを一部入れることのメリットとか投資効果などを、素人ながらにまとめたものです。

翌日それを社員に手渡したら、「お前ガッツあるな」と、評価されて。だから私、「ガッツ枠」での採用です(笑)。

「外銀→国際協力」の転身は自然な決断だった

――入社後は? 国際協力分野に転身したのはどういう経緯なんだっけ?

原:3年間モルガン・スタンレーにいたのですが、リーマンショックを機にチームが解散になり、放出されてしまった。その時、外資系の資産運用会社であるニューバーガー・バーマンでポジションをいただき、引き続きファンド営業の仕事をしていました。

モルガン・スタンレーにしろニューバーガー・バーマンにしろ、外資金融の職場って、とにかくタフです。体力的にとてもしんどくて、当時は今より10キロくらい太っていて、常に体調も良くなかった。営業職なので、毎晩のように顧客の接待があったのですが、お酒を飲んで夜中に帰宅して、貧血起こしてそのまま朝まで玄関で寝てしまっていたこともありました。

今、冷静に考えれば、お酒を飲まなくても仕事には支障はないし、一次会だけですぐに帰って、仕事をするなり寝るなりすれば良かったのですが、当時はそんな風に考える余裕はなかった。そういうぎりぎりの生活をこの先10年続けるイメージがわかなくなってきていました。確かに就活中に思い描いた生活はできたけど、達成してみたら結構きついなって(笑)。

そこで今後の人生を考え直していたちょうどその時、アフリカのボツワナ共和国の児童養護施設でボランティアをする話をいただきました。その際、今後も金融でバリバリ働く10年間と、アフリカでの生活を天秤にかけたら、圧倒的にアフリカ行った方が面白いと思ったんです。

――それで、実際にアフリカに行ったんだよね。外資金融からの転身はかなり大きな決断だった?

原:現地アフリカの子どもとかかわる中で、日本と全く違う環境を目の当たりにして、国連職員になりたいと考えるようになりました。帰国後、大学院に入り直し、実際にUNICEFのインターンとなって同じくアフリカのリベリア共和国にある事務所で勤務し、日本ユニセフ協会の広報室でも働いて、ご縁あって現在はこちらのNPO法人にいる、という流れです。

私のキャリアを説明すると、確かにびっくりされることが多いです。「すごい変化ですね」と。

でも、私の中ではそれほど思い切った決断というわけでもなかったんです。みんなと同じことしていても目立たないし、ナンバーワンとかオンリーワンになれない、「人と違うことをしなければだめ」って元々考えていたので、自然な決断でした。

日系大手企業の夫と結婚したのは「大正解」

――話は変わるけど、旦那は確か日系の大手通信会社勤務だよね。日系大手企業の旦那を選んだのは「正解」だよね?

原:本当に私もそう思う、人生における「大正解」ですね。

全てはパートナーに何を求めるかだと思いますが、私が求めていたのは「人としての誠実さ」です。なぜかというと、チヒロのコラム記事にある通り、外銀の男性が派手に遊んでいるあの“惨状”を見ていたし、やはり私はそうじゃない人と結婚したいと思っていたからです。幸い、大学の友人の紹介で、誠実を絵に描いたような夫に出会えて本当にラッキーだったと思う。

――本当に良い人に出会えてよかった。でも、周りの人が派手に遊びまくっている環境で、その誠実で、ある意味“地味”な人を実際に選べるのはすごい意思決定だよね?

原:そうかなあ、あの男性たちを見て本当に結婚したいと思うかな?(笑)

アフリカでリセットされた“贅沢病”

――私は、その“派手さ”とか“華やかさ”も捨てられないのよ(笑)。例えば、遠いところには住みたくないし、軽自動車とか乗りたくないって思っちゃう(笑)。

原:私は全然大丈夫だな(笑)。

でも確かに言っていることは理解できて、外銀時代は言ってみれば「贅沢病」みたいなのにかかっていたとは思います。ただそれは、アフリカに行ったことで一度“リセット”されたんだと思うんですよね。

ボツワナでの2年間は、確かに現地の人と比べればとてもいいエリアの立派なマンションに住まわせてもらいました。ただ、車の運転も自分でするし、お手伝いさんもいないため、日常生活はすべて自分で回していました。

あと、とにかく日本の感覚でいられない現実があるんです。

普通に服を着て体を洗ってご飯を食べてといった基本的な生活がままならない人々を見ると、GucciやPradaなんかは本当にどうでもよくなる。あとそもそも、iPhoneでさえ持っていると盗まれるし、下手すると殺されるかもしれないんです。ヒールなんか履いていたら逃げられない。物欲とかを通り越して、本質的な「平和」とか「幸せ」について考えさせられた。やっぱりそこでリセットされたんですよね。

――なるほど、そのリセットが本当に大事だったんだね。ちなみに外銀時代の同期とかのことは今どう思ってる?

原:まだ外銀業界に残っている人だと、例えば最年少MD(マネージングディレクター)になった同期がいたり、億単位の働きをしている人もいますね。

でもうらやましいといった感情ではなくて、「私は私の分野で頑張るから、将来一緒に大きいことできたらいいね」っていう感覚です。これもアフリカ行ってリセットされたからこその感覚なんでしょうね。

派手で豪華な生活は飽きるまで満喫して

――今外銀で働いている女の子、もしくはこれから外銀に飛び込む女の子に伝えておきたいことある?

原:外銀の男性は本当に気前が良くて、例えばちょっとした打ち上げでオーパス・ワンを開けてくれたし、もちろん一緒にご飯行ったらお金はすべて支払ってくれました。私も外銀勤務の4年間で、都内の有名・高級といわれるレストランは制覇しちゃいました。

でもそういう時代があって私はよかったと思っています。早いうちにそういう世界を見ちゃったから、子どもを持った今となっては、昔行ったような豪華なレストランに行きたいって気持ちはなくなっている。もう安いファミレスでいいやと(笑)。当時遊び尽くしてよかったと思います。

だから、今そういう環境にいる女子には、その生活はとりあえず飽きるまで満喫したほうがいい、と伝えたいですね。

人生をやり直せたとしても、外銀を目指す

――外銀時代のスキルや経験が今でも生きていることってある?

原:ありますね。マーケットは毎日変わるものだし、金融は物事の回り方がスピーディーだから、私自身の仕事のスピードも速くなっていて、それは今の仕事でも生きています。あと何百億というお金を扱うので数字の正確性も要求されていました。当時の上司には、「原さん、完璧じゃなきゃダメなんだよ」といつも言われていました。

具体的な仕事の仕方でいうと、当時も今も、例えば自分に来た業務はポンポンその場で打ち返して、ボールを長いこと自分が持たない状態にしています。例えばメールだと、読んだメールや返信が不要なものは別のフォルダに仕分けちゃって、常に受信ボックスが空になるようにひたすら打ち返す癖がついています。それが快感というか(笑)。

外銀時代にはそういう仕事の基本的なところについて勉強できたという思いが強いので、もし人生をやり直して、もう一回学生に戻って就活をしても、やっぱりもう一度外銀を目指すと思いますね。

競争倍率の高い企業に入れたというのも一つの自信になっているし、その後の転職の度に「モルガン・スタンレー」というファーストキャリアに助けられてる部分はたくさんある。日本国内だけではなく、海外でもモルガン・スタンレーって言うとやっぱり“Wow!”ってなるんですよね。

――今後、若い女子たちに私たちが経験したのと同じしくじりはしてほしくないと思っているの。そういう意味で聞きたんだけど、何かしくじりってあった?

原:2年目くらいの時、超巨大な案件で、契約条件についてちゃんと確認せずに、「それはこういう条件でまとまりました」と上司に報告したんです。そうしたら、その通りに話が進んでしまって、お客さんが改めて条件書を見た時に「いやいや、こんなこと言ってないですよ」と言われて、問題になってしまったことがありました。上司にこっぴどく叱られ、始末書のようなものを書かされた記憶があります・・・。

疲れていて集中できていなかったのもありますが、当時の私は「契約」の重要性が分かっていなかった。知らないことがあれば確認すればいいだけなのに、それが恥ずかしいと思ってしまっていました。

この一件で、とんでもないことをしてしまったということに気付き、それ以降は、あやふやなことはどんなに細かくても確認するというのが私のポリシーになっています。分からないことを分からないと言うことは恥ずかしいことではないから、知ったかぶりは絶対にしないで! 後から大問題になります(笑)。


【「幸せな『バリキャリ女子』になる方法」バックナンバー】

◆恋愛・結婚事情
 ➢ (1)遊んでいる男性の給料と自分の初任給を比べない
 ➢ (2)入社前に知っておきたい外資系の“強烈”恋愛事情!
 ➢ (5)成功しているバリキャリが選ぶ結婚相手の特徴は?

◆丈夫なカラダ作り
 ➢ (3)外資のハードワークに負けない強いカラダを作る!
 ➢ (番外編2)アメフト部に負けないカラダ作り実践講座

◆美食・ラグジュアリーホテル事情
 ➢ (4)ドバイの7つ星ホテルで「ぷよぷよ」? 外資系の“贅沢旅行”
 ➢ (9)未来の高額納税者が知らないと大損する“ふるさと納税”のあれこれ
 ➢ (番外編4)ティアラの警備だけで○○万円!? 事情通に聞く、最高のラグジュアリーホテル
 ➢ (15)外資系ワーカーが集うオススメ丸の内ランチ5選! 意外なあの“うどん屋”も?!
 ➢ (番外編5)元ドイチェ日本代表の“食通”がたどり着いた「美食の向こう側」とは?
 ➢ (16)欲と肉にまみれたオススメの【六本木ランチ】

◆ハードワークの実態・ストレスの対処
 ➢ (番外編1)「モルガン・スタンレー時代の“バブリー生活”のおかげで今がある」
 ➢ (6)仕事がデキてもリストラされる!? 外資系“Up or Out”の現実
 ➢ (8)“ストレス発散”だけじゃない! 外資系ハードワーカーの激務との付き合い方
 ➢ (13)『7つの習慣』に学ぶハードワーカーのストレス“整理”3ステップ

◆オススメの本・映画など
 ➢ (10)【おススメ映画】外コン外銀社員が忙しいと言いつつ皆観ている作品は?
 ➢ (11)【おススメ本】「読んだ方がいいですか?」と質問しちゃいけない本、していい本
 ➢ (14)【2018夏の新刊3冊】サイン本プレゼントも! 就活オススメ書籍

◆ファッション
 ➢ (番外編3-1)「このスーツ似合ってる?」就活ファッション実践講座【骨格診断編】
 ➢ (番外編3-2)「このスーツ似合ってる?」就活ファッション実践講座【パーソナルカラー診断編】

◆就活
 ➢ (7)東大じゃないと書類通らない? 外資系「学歴フィルター」の実態
 ➢ (番外編6)元マイクロソフト・トップセールスが語る「良いバイト・インターン」の条件は超シンプルだった

◆英語
 ➢ (12)TOEIC900点でも不十分「外資に行くなら海外のど田舎に留学せよ」

◆キャリア
 ➢ (番外編7)Forbes JAPAN “地球で耀く女性100人”に最年少で選ばれたネスレ出身の天才マーケター・三木アリッサのネクストプラン
 ➢ (番外編8)東大→ゴールドマン戦略投資部のスーパーエリートが選んだ「結婚相手」と「未来を考える仕事」
 
 
【「外資系イケメン図鑑☆」バックナンバー】

 ➢ No.001 初代バチェラー・久保さん「戦コンはモテるが起業にはマイナス」
 ➢ No.002 BCG→ベインキャピタル→起業→人気教授! 夢のようなキャリアの西立野さん
 ➢ No.003 元マッキンゼー・アップルの慶應大教授・小杉先生「頼まれたらまずはやってみる」
 
 
【スペシャル記事 バックナンバー】

 ➢ 【外資金融“億プレーヤー”覆面座談会】コンサル・商社とは「桁違い」、カネとモテの裏側


<筆者プロフィール>
チヒロ
慶應義塾大卒。外資系戦略コンサル(MBB)やファンドで勤務。現在は二児の母。ツイッターアカウントはこちら→@chihiro_gaishi

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