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テレビ局のインターン選考を攻略するには?
こんにちは、外資就活 マスコミ・広告チームです。
今回は、テレビ局から内定を獲得したAさんへのインタビューです。
刺さる志望動機からテレビ局特有の質問、実際に目にした各局の違いまで、テレビ局志望のみなさんが知りたい話を聞いてきました。
テレビ局のインターン選考を突破して本選考優遇につなげたいという方は、ぜひご覧ください。
テレビ局の志望動機について
「人間の根本的な部分は世界共通だということを伝えたかった」
――早速ですが、選考ではどの部門を志望されていたのでしょうか?
Aさん:番組制作、いわゆる総合職です。
――そもそもどうしてテレビだったのですか?
Aさん:世界で起きていることに関心があって。行ったこともないし言葉もわからないんですけど、何となく自分ごとみたいな意識がありまして。
ですので大学では外国に行けるようなサークルに入りました。東南アジアの発展途上国に行ったんですけど、行く前はすごく暗いイメージを持っていたんです。
でも行ってみたら普通に人が生活していて、感動したんです。生活の水準は違っても、朝起きてご飯を食べて家族を大事に思って、というような、私たちと同じようなありふれた生活がある。人間の根本的な部分は世界共通なんだということを知らせたいと思うようになったんです。
それがきっかけでメディアに惹かれるようになりました。
テレビ局のインターン選考について
「程よい“軽さ”のある真面目さが大切」
――インターンに参加するまでの流れを教えてください。
2年生までは、就活といわれるようなことは何もしていませんでした。
3年生のときは「伝えること」を仕事にしたかったので、新聞社や通信社も視野に入れていました。そんな中で、実際にインターンに参加した企業の社員の方から、「君は民放にいそうな人間だ」と言われたのが気になっていました。
それでとりあえずインターンに行ってみようと思って応募したら、意外に選考がうまく進んで参加できて、すごく楽しくて、民放に入りたくなったのです。
――「民放にいそう」というのはどういうことだと思いますか?
Aさん:生真面目なのよりも、程よい“軽さ”のある真面目さが大切な気がしました。
――なぜ程よい“軽さ”が民放らしさなのでしょうか?
Aさん:テレビ局は何でもやれる人が欲しいじゃないですか。例えば「報道がやりたい」っていうのと「バラエティやりたい」っていうのは、本来あまり共存しない感情だと思うんです。でも民放は総合職一括採用だから、みんないろんな仕事をします。
誰がどこに配属になるか分からないことを考えたら、どの部署でも一緒に働いて楽しい人を欲しくなるんじゃないですかね。良い意味で“軽い人”、すなわちどこにでも飛び込んでいけそうな人は、とにかく真面目な人よりも何でも任せられそう、と思うんじゃないでしょうか。
――印象に残っている面接での質問はありますか?
Aさん:番組をつくる上で大事だと思うことは何ですか?」という質問がありました。どんな取材でも自分が取材してインタビュイーと関係を築いたり、話をしたりしていると、全部大事なことに思えてくるじゃないですか。全部意味のあることに思えるから詰め込みたくなってしまいますが、全部流すわけにはいかない。
興味がない人にも伝わるように、しかも情報の拡散されやすさも考えると、短く核心を突く本当のメッセージを伝えることが大事だと思うんです。いかにエゴに流されずに要らない部分を切り捨ててコンパクトにまとめるかが大事だと思うということを話しました。
質問には必ず、自分にしか言えない内容で答えるのが大切だと思います。自分の経験に基づいたことなどです。それが面接官も一番聞きたいことだと思います。
――「我が社の番組に対して批判的な意見をどうぞ」といった質問はありましたか?
Aさん:なかったです。でも現場の社員さんは、「たまに番組を批判する奴いるだろ? あれは別にいいんだけど、内容にもよる。作り手も思っていること、的を射たことだったらそいつはマルだけど、本当に見ている番組について本当に思っていることを言ったとしても、的を外していたらダメ」と言っていました。
――「テレビの未来」についての質問はどうですか?
Aさん:「テレビは番組のコンテンツだけで利益を上げるのは難しくなってきてるんだけど、どうしたらいいと思う?」という質問はありました。私は日本の映画はほとんどテレビ局が作っているということを知っていたので、「映画がある。日本はテレビ局発案で映画を作っているから、そのコンテンツでやっていけると思います」と答えました。
――そもそもですが、テレビは見ますか?
Aさん:テレビっ子だったので。どんなジャンルの番組もみますよ。
――希望部門以外の配属でもやっていけるか、といった質問もありますよね?
Aさん:ありました、やっぱり自分の志望の仕事しかやりたくないって人は落ちちゃうと思います。テレビ局の面接はどこでも、「希望通らないかもしれないけどいい?」って聞かれるんですよ。そこで「はい」って言わないとたぶん落ちます。一応みんなそう答えるようです。
――面接官を笑わせるのは大事だと思いますか?
Aさん:大事かは分からないですけど、無いよりはあった方がいいかもしれませんね(笑)。面接官とも打ち解けられますし。でも、無理に演じる必要は全くないと思います。
テレビ局のインターン優遇について
――テレビ局のインターンと本選考はどのくらい関係があるんでしょうか?
Aさん:聞いた話ですが、TBSはあるそうです。インターンに初級編と上級編があり、そのあとにステップが2つか3つあって、ドラマ、バラエティ、報道それぞれで内定者が2人ずつくらい出るらしいです。だから本当に行きたい人は行った方がいいです。テレ朝はインターン採用をしていないという噂です。
フジは内定は出さないそうです。ただ、狭き門なので参加するだけで社員は価値を認めてくれるらしいです。一応、インターン中に模擬面接という名の大事な面接があるようです。その中から良いと思われた人には多少優遇があるらしいのですが、内定は出ないそうです。
日テレもやはり、インターンには、初級と上級があるそうです。インターン採用はないという噂です。
――「〇〇の××部門はインターン枠で埋まった」といった噂が流れることもありますよね?
Aさん:全然間違った情報が流れるので、噂は無視した方がいいです。
各テレビ局の社風について
「会社員っぽい日テレ、お堅いTBS、リベラルなテレ朝、フランクなフジ」
――各局のイメージはどうでしょう?
Aさん:日テレは会社員っぽいなと思います。日テレの筆記試験のときに壁に社訓が掲げられているのを見てしまって。その一つに「無駄排除」というのがありました。「会社」っぽいなと思いました(笑)。私は人生に無駄なんてないと思っているので。
それから、ガツガツしているのかなとも思います。社員の方にどういう後輩がいいか聞いたときに、「何食べたいって聞いたとき、何でもいいですじゃなくて焼肉食べたいですみたいな、自己主張してくれる人がいい」と言っていました。
TBSは堅い感じがしました。テレ朝は色んな意味でリベラル、自由な社風なのかなと思いました。
フジはやっぱりテレビ志望の学生の中では目には見えないネームバリューというか価値があって、実際本当にいい人が多くていい会社だと思います。バラエティ番組の楽しさやフランクさそのままの会社なんです。社員さんはみんな学生に対しても近い距離で接してくれます。人柄が一番チャーミングだと思います。
――テレビ業界内定者の交流会、いわゆる「キー局飲み」なども行われているそうですが、内定者の印象はどうですか?
Aさん:どの会社も、話しやすい人が多いです。みんな、いい人そうでした。
――「業界人っぽい」人は多いんですか?
Aさん:うーん、全体的には明るい、世間のイメージ通りな感じです。あえて言うなら「愛されキャラ」な人が多いと思います(笑)。みんな人間味がある人なんです、フランクで。でも普通ですよ。
テレビ局を志望する就活生へのメッセージ
「生き方を変えない、成功を分析して挑む」
――最後に後輩の就活生にメッセージをお願いします。
Aさん:私が就活をして気付いたのは、生き方を変えてはいけないということです。コツコツテスト勉強をするタイプはES(エントリーシート)もコツコツ書く、短期集中型の人は就活でも短期集中なんです。でもそれで成功してきたんだったら、成功を分析して挑まないと。性格は変えられないですから。
信念を持って、人生を曲げないで欲しい。分からない質問には分からないと言っていいし、不快な質問には反論していいと思います。会社に迎合する必要はありません。
自分の人生が伝われば受かるんです、そうすれば面接官も安心して採用できます。
頑張ってください!
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