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日本ロレアル・男性マーケターが語る「マーケティングの本質」~“知らないもの”を仕事にする醍醐味とは


今回お話を伺った入社3年目のマーケティング部 ジュニア プロダクト マネージャー・小林幸平さん。インタビューの前日はご友人とキャンプに行かれていたようで、他にもプライベートではテニススクールに通うなど日々アクティブに過ごしていらっしゃるそうです。

〈Profile〉
小林幸平(こばやし・こうへい)
日本ロレアル株式会社 コンシューマー プロダクツ事業本部 ロレアル パリ事業部 マーケティング部 ジュニア プロダクト マネージャー。
京都大学大学院卒業。2015年4月に新卒で入社。現在、マス向けブランドのロレアル パリにてヘアケア製品を担当。

 
こんにちは、外資就活 メーカーチームです。

今回は、世界を代表する外資系化粧品メーカー・日本ロレアルでマーケティングを担当している社員さんにお話を聴くことができましたので、そのインタビューの内容をお伝えしたいと思います。

マーケティング、という職種の魅力はもちろん、就職活動そのものへの考え方についても勉強になると思います。

医学部から化粧品会社へ、その真意とは?

――大学は医学部とお聞きしましたが、なぜマーケティングという職種を選ばれたのですか。

小林:就活の時の話になりますが、私は多くの人・ものに影響を与えたいと思ってコンサル業界を主に見ていて、実際に内定もいただきました。しかし、「ゼロベースからビジョンや戦略を描き、生み出した製品が棚に並び、お客様が喜んでくれる」という一連の仕事に一貫して携わることが出来るという点で、マーケティングの方が自分のしたいことに当てはまると感じたので、コンサルではなくマーケティングを選びました。

自分が医学部だから医学研究者にならなければ、というような考えはなく「自分が本当にやりたいことってなんだろう」という観点を大事にしていました。

大学で学んでいることはあくまで将来へのステップであり、自分の学部や専門に縛られる必要はないと思いますね。

――マーケティングの中でも日本ロレアルを選ばれた理由についてはいかがでしょうか。

小林:就活中には、会社がどのような商品を扱っているか、ではなく、どのようなビジョンを打ち出し、どのような社風であるかを重視していました。

外資系企業はどこでも「1年目から大きな裁量権がある」という話をします。ですので、それ以外で考えた時に、日本ロレアルは唯一「起業家精神」を前面に打ち出しており、その点に強く惹かれました。

実際、採用ページだけでなく面接で出会う社員からもその精神は感じられましたし、何よりも今働いていて実感できています。

のちほどご説明させていただきます現在の担当製品のプロジェクトを進めるにあたって自身でもそれを意識し、発揮できるよう心掛けました。

化粧品会社で働く男性として

――実際社内を覗かせていただいても女性が多い、という印象を受けましたが、男性が化粧品会社で働くことの難しさや入社時の抵抗などはなかったのでしょうか。

小林:それについては全くなかったですね。日本ロレアルという会社は男性女性で区別をする会社ではないですし、マーケティングのプロフェッショナルになるには化粧品業界で働くのが一番だと思いますよ。

――どうしてですか?

小林:それは、男性にとって化粧品というのは「よくわからない」ものだからです。

実際に自分が使うこともないし商品そのものをじっくり見たこともない。でも、そのような「わからない・知らない」世界でマーケティングのキャリアをスタートし、そのスキルを習得すれば、それ以外の業界や商品のマーケティングはとても容易なものになるはずです。

さらに、自分が中途半端に知っている商品をマーケティングするよりも「ゼロベース」で考えることができる、という点で、男性ならではの新鮮なモノの見方が強みとして発揮できると思っています。

――なるほど。ゼロベースで考えられる、というのは強みになるのですね。

小林:一方で困難なこともあります。

ついつい、「自分なら」と考えてしまうこともありますが、自分がターゲットの商品ではないのでその観点は一度捨て、ヒアリングやアンケート、市場データといった情報を基に動くことが求められます。働いていると、無意識に自分の視点が入り込んで来てしまいがちです。常に消費者視点を忘れないように心がけています。

入社後の研修や配属について

――ここからは実務についてお聞きしたいと思います。まずは入社後の研修や初期配属について教えてください。

小林:はい。1年目は最初の1カ月程度ビジネスマナーはもちろん、業界について、そして当社について深く勉強します。それが終わると、私はセールスに同行して3カ月、現場でOJTという形でトレーニングを受けました。

マーケティング担当は、いざ仕事が始まると、販売店との交渉など現場の最前線に立つ機会は減ります。会社としては、いくら素晴らしい商品が開発できても、その商品を店頭に並べてもらわないと全く意味がありません。なので、まずはセールス担当として商品を棚に並べてもらえるように交渉をする経験をさせてもらいました。

――OJTで学ぶことが多いのですね。その時の経験は今に生きていますか。

小林:もちろんです。マーケティングの社員は商品の開発や商品の打ち出し方の決定など会社全体をリードする仕事だと認識しています。その際、自分よりも年上で、自分よりも多くの経験をしている社員に働きかける必要があります。その時に、最初に現場を知り、少しでも視野を広げることができたのはとても大きかったと思っています。

――ということはやはり1年目の研修期間はとても重要なのですね。研修が終わった後について教えてください。

小林:そうですね、研修後は現在も所属している「ロレアル パリ」のマーケティングチームに配属となりました。

最初はやはりOJTが中心で担当商品を持ち、商品の供給から売上予測・PL管理までを学びました。上司が常に気にかけてくれて適切なタイミングでアドバイスをいただける環境です。

もちろん最初は何もわからない状況なので、打たれ強さが必要です。自分は何か壁があった時にそれを乗り越えることに楽しさを見出していましたので、チャレンジを継続することができました。チャレンジすることに価値を見出せる人は活躍する機会が多いと思います。

――海外での研修などもあるのでしょうか。

小林:私は1年目の終わりに上海でヘアケア(シャンプーやトリートメントなど)に関する研修を受けました。海外で、自分とはまるで違う環境で生きて来た社員と肩を並べて研修を受けた際には、日本で生まれ育った自分としては世界が広がったように思いました。もちろんマーケティングの人間として新たな知見を得ることもできました。

――では、現在担当されているヘアケアのプロジェクトについても教えてください。

小林:私が担当しているのは、「ノーシャンプー」と呼ばれる、いままでのシャンプー習慣に革命を起こし新しいカテゴリーを創った製品です。

製品の特徴としては、(1)シャンプー・コンディショナー・トリートメントを1本で可能にした3in1の製品であること (2)洗髪時に泡を立てないことにより、泡摩擦のダメージを抑えながら洗うことが出来るという製品であること の2点ございます。

この商品が生まれるまでの経緯について4つのステップに分けてお話ししていきましょう。


楽天「総合」ランキングで1位になった「ノーシャンプー」。小林さんが手塩にかけて開発した自信作。

 
最初のステップは消費者のインサイト・ニーズやトレンドの正確な把握です。

シャンプーってなんだっけ、そもそも必要なの、という疑問を持ってゼロに立ち返る段階です。短期的・長期的な流行を把握し、その中で、「時短」や「ダメージケア」というトレンドを掴みました。そこで開発したのがこのノーシャンプーになります。

次のステップでは、その商品のビジョンを決めます。

今回の商品の場合は、「今までのマーケットを変える、この商品を通して消費者の人生を変える」という大きなビジョンを掲げました。実はこの段階がかなり重要になるので慎重に、かつ大胆な姿勢、が求められます。なぜなら、先ほどお話ししたようにマーケの仕事では、多くの社員をまとめて一つの方向を向かせることが求められます。その時に一人一人が違うビジョンを持っていてはいけません。大きなビジョンを共有しておくことで、チーム全体のベクトルが揃うのです。

――社内でのビジョンの共有という段階もあるのですね。次のステップはどうですか。

小林:3番目のステップとしては、どのような戦略で商品を販売していくか、大きな売上につなげていくかを検討する段階です。

ここはみなさんが想像するマーケの仕事に最も近いですね。最近ではイーコマース(ネットを介した販売経路)の伸長もありますが、一方でドラッグストアやバラエティストアなどでお買い求めになるお客様も多いです。

私たちは、流行の最前線を行く消費者はどこにいるのかと調査し、まずはその層に向けて小さな規模で販売することにしました。具体的にはバラエティストアでしたね。それだけでなく、近年のイーコマース(ネットを介した販売経路)の伸長を受け、オンラインでも販売することを決めました。また、コミュニケーションの観点では、トレンドに敏感な消費者に刺さるよう、「ノーシャンプー革命」と大々的に打ち出し、トレンド醸成を狙いました。

その結果、バラエティストアやイーコマースで大成功を収め、その成功を拡大すべく、全国規模での発売に踏み切りました。

そして最後のステップはファイナンスやセールスの社員を巻き込んで、PLの管理や販売店様との商談の進め方を常に最良のものにする、ということです。

――かなりの時間を一つの商品に費やすのですね。

小林:その通りですね。これだけの時間をかけてこの世の中になかったものをゼロから生み出し、その商品が店頭に並び、SNSなどで消費者が発信してくれて、多くの人を笑顔にできる、人生を変えることができる、というのはマーケティングの大きなやりがいになります。

もちろん利益を残すということも会社にとっては重要なことですが、自社商品のポテンシャルを信じて店頭に並べるというやりがいは何にも変え難いものがありますね。

将来について

――小林さんは今後どのようにキャリアを歩んで行きたいとお考えですか?

小林:当社では誰でもキャリアは初めから決まっておらず、上司と相談しながら十人十色のキャリアを歩むことができます。

マーケを担当していて「人を動かすことの難しさ」を認識し、また「デジタルの知見が今後の仕事では必要」と考えているので、それらの力を高められる部署で働ければと考えています。

そしていずれは世界で仕事がしたいですね。全く英語が喋れない状態で入社した自分が海外で外国人と肩を並べて仕事をするなんて、とてもチャレンジングで面白そうじゃないですか。そのためにもまずは日本で実績を残したいですね。

学生へのメッセージ

――最後に学生へメッセージをお願いします。

小林:男性だから化粧品の会社はちょっと・・・とか、英語ができないから外資の会社はちょっと・・・というのは非常にもったいない。大きなビジョンに向けて、チャレンジングで起業家精神を持った多くの社員と共に働けるのは素晴らしいと思いますし、ゼロから商品を生み出し人生を変えられる、という感動は当社でしか得られないものだと思います。少しでも興味を持って、門を叩いてくれると嬉しいですね。

また、就活全般について一つアドバイスを。

「心から行きたいと思った会社に行って欲しい」ということです。

世の中には“就活○○ランキング”みたいなものが溢れかえっています。さらに、親から言われたから、先輩や同期から言われたから、という要素で就職の幅を狭めている学生が多いように感じます。

でもそれはあくまで「他人の意見」であり自分の本当の意見ではない。自分の意見に正直に向き合うのはとても恥ずかしく難しいものかもしれませんが、自分の意見に向き合えるのは自分しかいないのです。

社会に出て自分を助けてくれるのは、他人の意見ではなく、自分で決めた目標を達成する、壁を乗り越えて得られる達成感だと思いますので、ぜひ自分の意見を大切にして欲しいと思います。

自分が仕事にしたいことを「仕事にする」~業界・商材を超えたキャリア選択のあり方

いかがだったでしょうか。

自分が本質的にどんな仕事に携わりたいのか、何を担いたいのか、それを突き詰めれば業界・商材にとらわれないキャリア選択ができます。

小林さんのインタビューを通し、「何を扱っているか、ではなくどんな仕事ができるのか」「身近ではない商材でもその仕事を通じて、どんな学びや経験が得られるのか」という切り口で企業選びをするとキャリア選択の視野を広げることができることが分かったと思います。

本記事がマーケティングの仕事の面白みと、皆さんの会社・仕事選びの視野を広げるヒントになれば嬉しいです。

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