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UBS証券社員インタビュー! 花形部門で活躍する実直なバンカーたちの姿

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※掲載内容や肩書は2017年の取材当時のものです

はじめに

こんにちは、外資就活 外銀チームです。

外資系証券を目指す学生の中でも特に人気が高いのが、投資銀行部門と株式部門です。外資系証券の中でも派手なイメージが先行するいわば「花形」の両部門ですが、そこで働く人たちは日々どのようなことを考えているのでしょうか。

今回はUBS証券株式会社(以下UBS)の投資銀行本部と株式本部で働く2人の社員に、仕事内容や働き方、ビジネスへの想い、そして外資系証券を目指す学生へのメッセージを聞いてきました。
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平井 泰友さん(投資銀行本部)

自己紹介

――まず、簡単に自己紹介をお願いします。

平井 泰友さん(以下敬称略):新卒でUBSの投資銀行本部に入り5年目になります。M&Aアドバイザリーチーム、株式での資金調達に関わる株式資本市場部の部署をこれまでに経験しています。

上村 太郎さん(以下敬称略):中途入社でUBSに入り7年目です。以前は日系の会社や外資系の会社で株式トレーディングやコンサルティングの仕事をしており、その経験を生かせる株式本部に転職してきました。現在はポートフォリオトレーディングというチームに所属し、機関投資家からの注文の受注、売買の執行に携わっています。

「グローバルカンパニー」の強み

――どちらも外資系証券において投資銀行業務を行う花形の部門に所属していますが、それぞれ異なるクライアントをお持ちです。どういうクライアントなのか、詳しく教えてください。

上村:私が所属する株式本部はプロの機関投資家がクライアントです。彼らの投資戦略を支える市場リサーチやIR(投資家向け企業情報)を提供したり、実際に売買を執行したりしています。

平井:投資銀行本部は、主に企業をクライアントとしていますが、資金調達の際には機関投資家が資金の出し手になりますし、M&Aにおいても買い手や売り手となる企業には株主が存在しますから、株式本部と同様に機関投資家とコミュニケーションを行うこともあります。

――日本における「投資銀行部門・株式部門」は、グローバルでみれば日本のビジネスを統括する「海外拠点」ですが、主に日本のクライアントを相手にしたビジネスをしているのでしょうか。

上村:株式本部は国内にとどまらず世界中の機関投資家を相手に業務を行っています。クライアントが世界中にいるわけですから、当然東京のオフィスもグローバルな環境で、スタッフの出身地やバックグラウンドも様々です。そういう意味では、その実態はUBS(スイス)の日本拠点というよりは、日本にベースを置くグローバルな証券会社というイメージのほうが近いかもしれません。

我々外資系証券の強みは、グローバルカンパニーとして国内の機関投資家に世界中の最先端のプロダクトを届けられること、そして同時に海外の機関投資家に日本のプロダクトを届けられることであり、法人のナショナリティは関係ありません。

平井:投資銀行本部におけるクライアントとのコミュニケーションでは、株式本部に比べローカル色が強いと思います。というのも、あくまで我々のクライアントの中心は日本企業であり、彼らと入念にコミュニケーションを図ることが最優先だからです。日本企業は海外のどの地域に関心があるのか、日本ではどの企業・事業が売りに出ているのか、といった情報を、ロンドンの人も香港の人も、日本のことは全て日本のオフィスに聞いてくるわけです。私たちは日本企業と常に対話し、彼らについて最も詳しくなければいけません。

ただ、社内コミュニケーションとなると話は別です。例えばM&Aでは、日本企業同士であれば成立しないような案件でも、海外企業に持ち込めばうまくいくかもしれない。そうしたチャンスをつかむために、常にグローバルでコミュニケーションが行われています。

上村:それはセールスにおいても同じです。社内におけるグローバルなコミュニケーションは想像以上の高いレベルで行われており、そこで導き出されるものはまさに我々の強みと言えると思います。
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上村 太郎さん(株式本部)

「お客様第一主義」

――今おっしゃった「グローバルカンパニーであることの強み」はどの外資系証券にも共通していえることでしょうか。同業界の各社間で何か違いはあるのでしょうか。

上村:グローバルなビジネスモデルを持つという強みは、業界全体に共通しています。
そのうえで他社との定性的な違いを挙げるとすれば、それはお客様第一のビジネスにフォーカスしている点だと思います。

我々のビジネスモデルは、有能なトレーダーが大きな収益を上げるというよりは、会社全体でクライアントと長期的な関係を築いて収益を上げるようなものです。そのためには、あらゆるチームが有機的に結合してビジネスを行っていかなければなりません。実際、UBSでは担当を超えてスタッフ同士が非常に協力的ですが、そうした企業文化もクライアントのことを第一に考えるところから醸成されるものだと思います。

平井:お客様第一という点では、もちろん投資銀行本部でも同様です。特に、先ほども申し上げましたが、投資銀行本部はクライアントである企業に限らず、機関投資家ともコミュニケーションを図ります。

例えば資金調達の案件では、UBSグループ内において、株の売り手たる企業と買い手たる機関投資家の双方がクライアントとなる可能性もあります。このように、一方のクライアントのニーズを満たすことは他のクライアントの利益を害する可能性があるため、バランスの取れた公正な案件執行が求められます。

グローバルに事業を展開する金融機関では、このような競合・対立する複数の利害関係者と同時並行でビジネスを行う可能性が高いわけですが、常にそれぞれのクライアントの利益を第一に考え、信頼関係を築くことが重要だと考えておりますし、そのような姿勢は部門の枠組みを超えて社内全体で共有されていると思います
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やりがいと責任は表裏一体

――会社としてクライアントとどう付き合うかというお話をお聞きしましたが、今度は個々の社員が部門内でどのように働いているかについて教えてください。個人的に感じることですが、セールスやトレーディングは完全に個人プレーで収益を上げているイメージがあります。

上村:そのようなことはありません。個人の裁量に頼り過ぎることはリスクに繋がりますし、会社として効率的ではありません。クライアントの多様なニーズに応えるためには、社員それぞれの技量と知識を合せ集めてUBSとして価値を提供しなければなりません。
常にチームで仕事をすることが大前提です。

平井:投資銀行本部でも同様です。チームで仕事をします。

――となると学生の関心はチームの中で若手社員が担う役割にあると思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。

平井: UBSでは年次によって特定の役割を割り当てるようなことはあまりありません。1年目と20年目の社員が2人で仕事をするときもあれば、1年目と3年目の社員だけで仕事をするときもあります。

上村:株式本部でも同様です。会社として効率的なビジネスを行うという観点からは、もちろんクライアントや状況によってはシニア社員が出て決裁することが必要な場面もありますが、様々な社員を適材適所の形でチームに構成するということが基本になります。
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――なるほど。効率的に業務を行うという観点からも、両部門ともにチームの中で若いうちから大きな仕事を任される環境にあるわけですね。ただ、大きな役割を担うということはそれに伴い責任ものしかかってくるのでしょうか。

平井:その通りです。若手の裁量に関心を持っている学生は多いようですね。確かにUBSには若いうちから広い裁量で仕事をできる環境があるのは事実です。例えば入社数ヶ月後にはクライアントミーティングに出席してクライアントにプレゼンテーションをすることもあり得ます。

しかしそこでディスカッションが始まれば、資料に書いた以上のことをクライアントから尋ねられ、答えを求められるかもしれません。多くのプロジェクトは会社の命運を握る重大なものであり、議論の相手が何十歳も上の人という場合もあるわけです。「大きい案件を担当しているからすごい」のではなく、その裏に責任やプレッシャーがつきまとうことは自覚しないといけないと思います

質・量ともに成長できる環境

――学生の関心分野というと、成長速度の速さもその1つであると思いますが、これに関してはどうお考えでしょうか。

平井:ほかの業種と比較することは出来ませんが、確実に言えるのは、経験の質と量がともに担保されていることです。

量の面でいえば、少数精鋭の部門ですから、担当できる案件の数とその中で与えられる役割は十分にあります。

質というと、先ほどの繰り返しにはなりますが、コミュニケーションを通じてクライアントの反応を直接得られることは非常に重要だと思っています。書いたものは当然伝わるだろうと思って資料を作成しますが、実際に自分でプレゼンテーションをしてみると意外にうまく伝わらなかったり、相手から多くの疑問が出たりします。そうした気づきが次に作成する資料のクオリティをあげてくれますし、自分の成長につながっていると感じます

外資系証券を目指す学生へのメッセージ

――最後に、このコラムを読む学生のためにいくつかお伺いします。お二人は外資系証券の門を叩く学生にどのようなことを求めますか。

上村:我々の仕事は、グローバルな環境で、本当の意味で世界を股にかけて活躍できるような業界です。ですから、そうしたグローバルな環境で活躍したいという志を持った学生に来ていただきたいと思います。知識と違って情熱や熱意はこちらから教えてあげられるものではありませんから。

そのうえで欲を言うと、ビジネスを創出しようという思いでしょうか。我々は、変化の激しい金融市場の中で常に革新的なアイデアを形にし、最先端のものを作り続けなければいけないわけです。そのためには、発想力や新しいものに対する適応力を持ってビジネスを生み出す力が必要です。

平井:投資銀行部門は広範なプロダクト・セクターにわたって活動しているので、まずは投資銀行業務の全体像を理解してほしいです。「M&Aに興味があったから入ったけど資金調達は興味が無いからやめます」では、企業を多面的にサポートするという投資銀行業務を本当に理解したとは言えません。

また働き方や強みは各社様々ですから、色々な証券会社を見て直接社員から話を聞き、比較検討して欲しいと思います。

このようなコラムや就職活動のイベントを通じて様々な角度から企業を詳細に分析して、そのうえで最終的に自分はここで働きたいと言えるまで理解を深めてほしいと思います。
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――一方で、「こういう性格だとこの業界で働くのは厳しいな」というものはありますか。

上村:「セールスマンである」というスピリットは、少なくともUBSにおいては営業に限らずスタッフが持ち合わせていると思いますし、フェアに言えばそれは業界で共通していると思います。社会人としての常識かもしれませんが、卓越したセールスマンシップが必要なのではないでしょうか

平井:投資銀行業務では、1つの案件が成立するまでに1年、2年準備するのが当たり前の世界です。ですから、単純に新聞の一面に載る案件を成功させるとか、そうしたことだけを追い求めるとモチベーションが保てず、辛くなるのではないでしょうか。世の中のイメージと異なるかもしれませんが、クライアントの要望に応えることであったり、仲間とチームで何かをやり遂げることであったり、小さなことにも成果・達成感・喜びを感じられる人であってもらいたいと思います。華やかに見える仕事の裏に地道で泥臭い部分もあるということを、一人のバンカーとして誠実に伝えていきたいと思っています。

おわりに

いかがでしたでしょうか。世界を股にかけ、若いうちから様々な案件に携わり、圧倒的成長を遂げる―「これぞ外資系証券」の両部門は特に華やかなイメージを持たれがちです。

しかしそれを支えているのは、世界で戦うグローバルカンパニーの一員として、会社全体の利益が何であるか、クライアントの利益が何であるかを不断に考え続ける実直さなのではないかとインタビューを通じて感じました。


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