就活中の女子大生にとって、エントリーしようと思っている会社が「女性の働きやすい職場」かどうかは、気になるポイントでしょう。しかし、キャリアアドバイザーの井上真里さんは「どんな要素を働きやすいと感じるかは人によって違うので、女性が働きやすいというキーワードだけにとらわれると可能性が狭まってしまう」とアドバイスします。

東証一部上場企業2社で採用担当者を経験し、現在も複数の会社の採用コンサルタントをしながら、迷える就活生を指南している井上さん。『就活女子のための就活迷宮から抜け出すトビラ』という著書を持つ彼女に、女子学生はどのように就活と向き合ったらよいのかを聞いてみましょう。

今回は、就活女子が「働きやすい職場」を見つけるための5つのポイントを解説してもらいました。（撮影：橋本美花）

【1】自分にとっての「働きやすい職場」を理解しよう

女性の働きやすさについては、近年の働き方改革やダイバーシティ推進の流れの中で、言葉だけが一人歩きしているような印象があります。まず、大事なのは、自分自身にとって「働きやすい」とはどういう状態なのか、具体的に考えてみることです。

一口に女性が働きやすい職場と言っても、実は次の3つの要素に分けることができます。