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私は地方国立大学の理系大学院生(生物系の研究)で、就職活動は都内転勤無し大手メーカーを中心に受けました。大学では体育会系部活動に所属しており、研究活動の兼ね合いから、早期(3月まで)の内定を目指していました。
私は就職活動をする中で自己PRの重要性を大変感じました。この経験から、なぜ自己PRが重要なのか、通過しやすい自己PRについて解説します。
自己PRとは?
自己PRとは、「自分の強みや特長を、相手に効果的に伝えること」です。
自分がどんな人物なのか、どんな価値を相手にもたらせるのかを明確にアピールすることが目的です。自己PRがよくないというのは、他の人にない自分だけの価値になっていないことや自分がどんな人間か伝わっていない状態を指します。
では、他者と差別化して、自分がどんな人間か伝えるにはどのようにしたらよいのでしょうか。これから解説していきます。
自分の強みの探し方
自己PRの書き方を解説するまえに、自分の強みがどこにあるか知る方法について解説します。自己理解は選考を通過するうえで非常に重要になります。自己PRで書類を通過させるためだけでなく、面接の通過率もぐんと上がりますので是非参考にしてください。
①他者に聞く
この方法は最も手っ取り早く、かつ正確であることが多いと思います。客観的な視点から見る自分は就職活動において最も重要な要素の一つです。その証拠に、面接ではしばしな「他の人からどのような人と言われますか?」という質問が聞かれます。実際に聞いておけばこの質問にも簡単に答えることができます。両親や兄弟、友人や先輩など幅広い人に一度聞いてみましょう。自分が気づいていない自分の姿がそこにはあるはずです。
②成功した経験から分析する
成功した経験から分析するのも一つの手法です。例えば、「弱小チームのサッカー部副キャプテンとして地区大会で優勝した」という成功談があるとします。この成功体験を因数分解してください。なぜ優勝できたのか、副キャプテンとして何をしたかです。具体的には、(やる気のないメンバーのモチベーションを上げた)×(チームの弱点を改善する練習を考えた)などです。ここから見えてくるあなたの強みは、”人の気持ちに寄り添い、動機づけできる力”(共感力・巻き込み力)です。このようにあなただけの成功体験から、あなただけの強みが見えてくるはずです。もちろん優勝やキャプテン経験などでなくて構いません。あなたが努力して目標を達成した経験を考え、分析してみましょう
③診断テストを使う
自己分析のツールとして、診断テストがあります。診断テストは複数の質問にこたることであなたの強みを分析、解説してくれます。私は①、②でしっくりこなかった人が使うのをお勧めします。なぜなら最終的に面接するのはAIなどのデジタル技術ではなく”人”だからです。デジタルが感じた印象よりも友人や家族など”人”が感じたあなたの方が、面接官が抱く印象と一致すると思います。診断テストは選択肢の一つとして考えておいてください。
差別化する自己PRの書き方
ここまで強みの見つけ方について話しましたが、ここからは見つけた強みを自己PRにする方法につちえ解説します。一般的に自己PRでは、「私の強みはコミュニケーション力です。~のアルバイトではこの強みを発揮して売り上げを1.5倍にしました」のように強みを書きます。しかし、これではあなたがどのような人か真の意味で伝わっていません。
そこで、今回提案するのは「形容詞+強み」の書き方です。例えば、「”相手に寄り添った”コミュニケーション力」などです。コミュニケーションにも様々な種類があるためできる限り具体化しましょう。これを読んだだけではなかなか思いつかないと思うので下にいくつか例を書きます。
- 文化や立場を超えるコミュニケーション力
- 対立を解消するコミュニケーション力
- メンバーの個性を活かすリーダーシップ
- 潜在的な課題に気づく課題発見力
- 長期的な努力を支える忍耐力
上記のように、コミュニケーション力だけでも複数考えられますし、どんな能力も具体化できる就職後が必ず存在します。「私の強みはリーダーシップです。」よりも「私の強みは”メンバーの個性を活かす”リーダーシップです。」の方があなたという人間の良さが伝わるはずです。ぜひ、強みを具体化した自己PRを作ってみてください。
そして、自己PRの構成は (強み)→(発揮した経験)→(御社でどう活かすか) をお勧めします。企業はあなたがどんな人物なのか、どんな価値をもたらしてくれるのかが知りたいのです。特に、「どう活かすか」の部分は具体化して書くようにしてください。そのためにも、その企業が何をしているのか、その職種はどんな能力が必要なのか理解しておく必要があります。自己分析、企業分析なども並行して進めましょう。
例文
最後にここまでの内容を踏まえて作成した自己PRの例文を紹介します。ここに示す自己PRが正解というわけではありません。あくまでベースとして活用していただき、ESを出していく中で試行錯誤してみてください。
〈例文〉
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