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こんにちは。戦略コンサルに入社予定の内定者です。今回は、私の就活体験談をもとに、コンサル企業のサマージョブの体験談から、その突破戦略についてご紹介します。
多くのコンサルティング企業の選考では、3〜5日間のサマージョブ(サマーインターン)が課されることがあります。私自身、複数の戦略・総合コンサルティング企業のサマージョブに参加させていただきましたが、 事前にサマージョブの全体像を知り、どう振る舞うべきか考えておくことによって、勝率を大きく上げることが可能だと感じました。
これからコンサルティング企業のサマージョブに参加される方・コンサルティング企業を志望されている方はぜひご一読ください。
サマージョブの全体像
サマージョブは各社、8〜9月頃・3days〜5daysと複数日にわたって開催されます。(企業によって開催形式は異なりますので、詳細は各社HP等で確認してください。)まずはその全体像から紹介します。
サマージョブの主なコンテンツとしては、以下です。
- ①企業紹介・部署紹介
- ②レクチャー(ロジカルシンキング・ドキュメンテーションなど)
- ③ワーク ←これがメイン
- ④社員座談会・懇親会
ジョブの序盤では、企業紹介やロジカルシンキング講義などレクチャーが行われます。積極的に質問をするなど、志望度の高さをアピールすると良いです。
一通りレクチャーが終了すると、ワークのお題が発表され、最終発表までチームでお題に取り組みます。
企業によっては、社員座談会や最終日に懇親会が実施されることもあります。
サマージョブの突破戦略
私が実際にサマージョブに参加して感じた、突破戦略を3つの観点で紹介します。ぜひこちらを参考に、サマージョブに臨んでください。
①メンターを使え
多くのジョブでは、各チームに1-2名の社員(=メンター)が割り当てられ、ワークのサポートをしてくれます。メンターは若手社員であることが多く、主にワーク中の学生の発言や行動をメモ・評価しています。
ワークを見られていると思うと、少し緊張してしまうかもしれませんが、 メンターと積極的にコミュニケーションをとり、様々な情報やサポートを引き出すこと が重要です。つまり、「メンターを使え」ということです。
例えば、私が実際にジョブでメンターとどう話していたかというと、
- ・問いに対するロジックツリーを作成し、違和感がないかメンターに確認してもらう
- ・お題に関する業界の先行事例・トレンドがあれば教えてもらう(←メンターがその業界に精通している場合)
- ・ソリューション・最終プレゼンの壁打ち(想定される質問を挙げていただくなど)
- ・発表スライドの添削(構成・論理関係・グラフや図の体裁など)
ワークの内容やメンターの担当セクターにもよりますが、上記のようにメンターをうまく活用することで、論点をきれいに整理できたり、アウトプットの質を格段に高めることができます。
メンターは「自分の担当した学生を優勝させてあげたい」と思っていることも多いので、色々質問してみると思わぬヒントをくれることがあります。
②初動が8割を左右する
ワークのお題が発表された瞬間、頭の中でどれだけ広く・深く思考できるか、はかなり重要だと感じます。素早く論点を洗い出し、重要となるポイントについていかに深く思考できるか、です。
例えば、小売業界の売り上げ向上に関するお題が出されたとき、次のような論点をまず頭の中で思い浮かべられるかです。
- ・売上=来店客数*客単価=来店客数*商品単価*購入点数 の式
- ・サプライチェーン
- ・接客サービス
- ・出店戦略(店舗形態/エリア)
- ・ターゲット/営業時間
- ・マーケティング(広告)
- ・店内DX
- ・新規/既存 など…
お題に関連する論点や変数をいかに多く挙げ、どれが最も本質的であるか判断することが重要です。主要な論点が欠落し、瑣末な論点に終始してしまい、時間切れとなってしまうパターンが非常に多いです。これを防ぐという観点で、初動は非常に重要なのです。
チームでワークに取り掛かる前に、自分の頭の中である程度お題を解いてしまい、全体のストーリーを見通した上で議論に入れると非常にスムーズです。
③常に等身大の自分でいること
メンターや周囲の学生に対して、自分をよく見せようとして「背伸びした議論」をして空回りしてしまうケースがよくあります。常に自分がありのままに考えたアイデアやロジックを話すべきです。
ロジカルシンキングやフレームワークを過度に学びすぎると、なんでもかんでもそれらのツールに頼ってしまい、等身大の自分の思考ができなくなってしまいます。教科書的なツールはあくまで補助的に・場面に応じて使い分けるもので、いつもありのままの自分を見せること。それを意識すると、空回りすることはありません。
勝率を上げるための「サマージョブでの」思考プロセス
サマージョブは、面接やGDと違い、長い時間にわたって深い議論を行うことが求められます。したがって、サマージョブ型の思考プロセスに頭を切り替えて臨むべきです。以下では私が意識していたポイントを3つ挙げます。
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