
【コンサル就活体験談】デロイト就活~DTCとDTVSに内定して〜 私が感じた各社の特徴
2025/04/23
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コンサル志望の皆さんこんにちは!この記事では、デロイトトーマツコンサルティング(以下DTC)とデロイトトーマツベンチャーサポート(以下DTVS)に内定した私の経験を書きたいと思います。
同じデロイトグループの企業ではありますが、選考プロセスや企業文化、業務内容は大きく異なります。今回は、コンサル業界を志した理由から、2社の選考を経て内定に至るまでの流れや考えたことを詳しく書いていきます。
私がコンサル就活を始めたきっかけ
高校時代:社会課題解決に興味を持つ
私がコンサル業界に興味を持ち始めたのは、高校時代にCSR(企業の社会的責任)やCSV(事業を通じた社会課題解決)という概念を知ったことがきっかけでした。社会的な課題に対して企業がどのように貢献できるのか、その仕組みを学ぶうちに、単なる営利活動ではなく、企業が社会の中で果たす役割に興味を持つようになりました。
また、社会課題が増大し続けている中で、ボランティアのような無償のものではなく、収益を得ながらビジネスとして社会課題解決を目指す方法が最も継続性に長けているのではないか、などと考えるようになりました。
実際に私は、高校時代に学校の授業の一環である研究活動の時間で「企業による社会課題解決」をテーマに掲げて1年間研究を行い、CSVの形骸化や収益性との両立の難しさなどを知ることになりました。
大学時代:ゼミでの気づき
大学では、社会課題解決をテーマとしたゼミを志望し、実際にその分野で学びを深める機会を得ました。ゼミのエントリーシートには「将来の展望」を記述する欄があり、自身の興味と就活を結びつける最初のきっかけとなりました。
そこで初めて、「企業のCSVを支援する立場としてコンサルタントというキャリアがあるのではないか」と考えるようになりました。これが、本格的にコンサルを目指すようになったきっかけです。
また、ゼミでは過疎地域の創生活動に携わり、官民連携の地方創生や過疎地域での自動運転事業といったイノベーションにも興味を持つようになりました。この興味も、後々の志望動機に繋がっていきました。
なぜ自身にとってコンサルが魅力的だったか
私にとってコンサルの魅力は、企業の第三者的な立場から支援できる点にあります。コンサル意外の事業会社の場合、自社が持つサービスや商品をいかに用いて課題解決を行うか、という一種制約が生まれてしまうように思います。また、官公庁は社会課題解決に向けた政策策定などに携われる一方で、スピード感の遅さや役所仕事であるがゆえの融通の効かなさがあります。
コンサル会社であれば、第三者の立場から公正な目で、アドバイスをしたり、優れた会社同士をコネクトしてより良い解決方法を提案できたり…と、社会課題解決のために本当に必要なことをしがらみなく実行できるという想いが、OB訪問などを通じて強くなりました。
また、高校時代に知ったCSVが上手くいっていない現状も、コンサルタントが専門家としてアドバイスを提供し、持続可能な解決策を共に考えることで打開できれば、と魅力を感じました。
私がDTCとDTVSを受けた理由
DTCを受けた理由
DTCは戦略・業務コンサルティングを幅広く手掛けており、業界全体に対して深い影響を与えられる点に惹かれました。さらに収益性と社会課題解決の両立を目指す姿勢がコンサル業界の中でも顕著である点も魅力的でした。
特に興味深かったのが公共セクターで、官公庁と連携しながら社会課題解決を扱える点は自身の興味と重なる部分が大きく、「DTCに入社したらこの部署に所属したい」と考えていました。
DTVSを受けた理由
一方で、DTVSはスタートアップ支援に特化しており、より企業の成長フェーズに寄り添った支援ができる点に魅力を感じました。特に、社会課題を解決するイノベーションを持つ新興企業と携われる点も、過疎地域における自動運転技術等に興味がある自分にとって魅力的でした。
また、DTVSは官公庁の案件で動くことも多いため、官公庁と関わりながらより社会に大きなインパクトを与える社会課題解決を行っていきたいという想いもありました。
DTCとDTVS 印象的だった2社の違い
デロイトグループという共通点があるため、当初はDTCとDTVSのカルチャーも似ているのではないかと考えていました。しかし、実際にOB訪問や面接を通じて感じたのは、両者の文化や働き方には大きな違いがあるということです。
DTCは、やはり大手コンサルティングファームらしい洗練された組織体制があり、論理的思考力やプレゼンスキルを非常に重視していると感じました。一方、DTVSはベンチャー支援という性質上、よりフレキシブルで実践的なアプローチが求められ、起業家マインドを持つことが重要視される傾向がありました。
各選考プロセス
2社ともインターンシップ経由の早期選考で、DTCは12月に、DTVSは9月に内定しました。
【DTCの選考フロー】
面接では、論理的思考力や課題解決能力、思考の瞬発力が試される質問が多く、仮説構築と分析を素早く行う力が求められました。私の場合は最終面接でも、入社後にやりたいことから派生させたケース・フェルミ推定のような質問がありました。
【DTVSの選考フロー】
面接では、ケース面接よりも事業に対する理解や、起業家支援への熱意が問われる場面が多かったです。私は、社長が執筆した本を読んだことが効果的でした。自分の持つミッションやビジョンを語りやすくなり、DTVSのカルチャーにフィットしていることをアピールできたように思います。
インターンやOB訪問を通じて生じた志向の変化
就活を通じて、単に「コンサルに行きたい」という漠然とした目標から、「どのような企業を支援したいのか」という視点へと考え方が変わりました。最終的に、「社会課題解決に寄与する企業を支援したい」という気持ちは変わりませんでしたが、特に、DTCとDTVSの選考を経験することで、アプローチの違いや自身にフィットするカルチャーはなにかに気づきました。
大企業の変革を支援するDTCと、スタートアップの成長をサポートするDTVSでは、自分の関わり方や働き方が大きく異なることを実感しました。
どちらに進むか迷ったときの決め手
最終的な決め手は、自分が「より現場に近い立場で支援したい」と考えたことでした。DTCのような大企業支援は非常にやりがいのある仕事ですが、私は企業の成長フェーズに深く関与し、よりダイレクトな影響を与えられる環境を求めました。
また、交流会やOB訪問を通じて感じるDTVSの社員同士の距離の近さも自身にとって魅力的でした。自分のキャリアとして、どちらの環境がよりフィットするのかを明確にし、DTVSに就職することを選びました。
最後に
今回の経験を通じて、就活は単に「内定を取る」ことが目的ではなく、「自分がどのような働き方をしたいのか」を見極めるプロセスであることを再認識しました。そのためには今までの自身の経験から、自分がどんなことでワクワクする人間なのか、どんな時に活躍できるかなどを分析することが効果的です。
これから就活をする皆さんも、ぜひ様々な企業を見て、そして実際に社員さんの話を聞いた上で、自分に合った環境を見極めて選んでください!
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