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《グループディスカッション》評価ポイントや立ち回り方、王道の進め方まで徹底解説!

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グループディスカッションの進め方・対策について知ろう

こんにちは、外資就活ドットコム コラムチームです。

外資・日系問わず、選考フローの初期段階で課されることのあるグループディスカッション(GD)。独学での対策が難しいと感じ、苦手意識を持っている方もおられるかと思います。

グループディスカッションで良い評価を得るためには、どのようなポイントが評価されるのかを頭に入れたうえで、立ち回り方を工夫する必要があります。

そこで本コラムでは、グループディスカッションにおける評価ポイントについて解説したうえで、グループディスカッションの鉄板の進め方を紹介します。グループディスカッションの対策に悩んでいる方は、ぜひご一読ください。

そもそもグループディスカッション(GD)とは?

グループディスカッションでは、 与えられたテーマについて4~6人程度で議論します。場合によっては、議論が終わった後に面接官への発表も行います。議論の時間は30分程度であることが多いですが、それよりも短いケースや、1時間近くになるケースもあります。

お題としてはビジネスケースから抽象ケースまで様々

具体的なお題としては、

・「自動運転を普及させるためにはどうしたらいいか」(アクセンチュア(戦略)22卒 夏インターンレポート
・「東名高速道路・東京名古屋間の売上を最大化させるためにはどうしたらいいか」(ドリームインキュベータ 23卒 本選考レポート
・「日本がユニコーン企業をより排出するためにはどうしたらいいか」(ゴールドマン・サックス 23卒 本選考レポート

……などがあります。

場合によっては資料が配られ、それを読み解く時間が別途与えられたり、参加者一人ひとり異なる資料を渡されたのち「自分だけが内容を把握し周りの学生には伏せておく」ように指示されたりすることもあります。

そのお題は企業によってさまざまです。ケース問題に似ていたり、マーケティングのまね事であったり、なかには客観的な正解が存在しない「幸福とは?」といった抽象的なものもあります。

表面上の対策でなく、しっかりと本質的な対策をするようにしましょう。

「EQ」と「IQ」の両方が重要

グループディスカッションで見られるポイントは、ずばり「コミュニケーション能力(≒EQ)」と「思考力(≒IQ)」の2つです。

コミュニケーション能力とは、「協調性」「リーダーシップ」「傾聴力」といったもので、他の人間と関わった時にどういう態度をとるのか、という部分の能力です。また思考力とは、「論理性」「発想力」といった個人の思考に関する資質のことです。

具体的にどういった行動が評価されるのか分からない!という方も多いと思うので、以下では経済産業省が提唱している「社会人基礎力」を参考に、グループディスカッションでの立ち回り方を評価ポイントと共に解説していきます。

グループディスカッションでの評価ポイントと立ち回り方

経済産業省によると、社会人基礎能力は3つの要素と12の能力要素に分解されます。3つの要素は以下の通りです。

① 前に踏み出す力(Action)
② 考え抜く力(Thinking)
③ チームで働く力(Teamwork)

以下、それぞれの詳細を説明します。

評価ポイント①|前に踏み出す力

一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力のことを指します。
指示待ちにならず、自発的に議論に臨む姿勢が大切です。

能力要素 立ち回り方
主体性 議論に積極的に参加し、発言する。中心になって議論を推進していく。
働きかけ力 議論の参加していない人がいれば、発言を促す。
実行力 時間内にお題に対する答えをだす。

評価ポイント②|考え抜く力

課題を特定し、解決のためのプロセスを考える力のことを指します。
自ら課題を提起し、解決のためのシナリオを描くことを求められています。

能力要素 立ち回り方
課題発見力 現状を分析し、目標や課題の設定を行う。
計画力 課題解決に向けたプロセスを明らかにし、議論の枠組みを決める(≒論点設計)。
創造力 既存の考えにとらわれずに自由に発想する(≒アイディア出し)。

評価ポイント③|チームで働く力

多様な人々とともに、目標に向けて協力する力のことを指します。
グループの人の力を活かし、チームのアウトプットを最大化するような働きが求められます。

能力要素 立ち回り方
発信力 自分の考えや意見を相手に分かりやすく伝える。
傾聴力 相手の考えや意見を丁寧に聴き、理解するように努める。
情況把握力 自分はこのチームの中でどういった役割を果たせるのかを、客観的に捉える。
柔軟性 違う意見が出ても自分の中で一旦受け止め、議論に反映される。自分の仮説に固執する姿勢はNG。
規律性 自分の発言を適切にコントロールする。議論の間、自分ばかり話しすぎないようにする。
ストレスコントロール力 議論の間、意見の食い違いなどのストレスに対してリラックスして対応する。

グループディスカッションの立ち回り方は人それぞれ、正解は存在しない

グループディスカッション(GD)での立ち回り方に関して唯一の正解といったものは存在しません。 人それぞれ、自分の得意な役回りや進め方があります。

ここで皆さんに改めて考えてほしいことは、上記の項目のうち、自分は何が得意で何が不得手かということです。

自分の強み弱みを把握しておくことで、グループディスカッション(GD)における立ち回り方が見えやすくなります。

グループディスカッションの進め方を知っておこう

グループディスカッション(GD)の進め方やフレームワークを知っておくと、いま議論していることが理解しやすくなり、価値のある自然な立ち回りがしやすくなります。

ここでは一般的なグループディスカッションの流れと基本的なフレームワークについて説明します。

以下がグループディスカッションの進め方の一例です。それぞれのステップごとに、ポイントを見ていきましょう。

前提確認|問題の定義、解釈、前提付加

まず、与えられたお題における「言葉」が、どこまでの意味内容をカバーするのか、メンバーの間で決める必要があります。

最初に問題の定義・解釈、前提付加ができていないと、メンバー間でコンセンサスがとれなくなりますし、考慮しなくてはならない領域が膨大になってしまい、生産的な議論が難しくなります。

なお、問いが生まれた背景まで考えてみると、議論の方向性がぶれるのを防ぐことができます。また大体のお題においては、実行主体が定められていないので、決めておくと良いです。
「スタバの売上を上げる」というお題においても、本社のCEOがやるのか、一店舗の店長がやるのかでは大きな差があります。

このような問題の定義や実行主体といった「前提」を勝手に決めてしまって良いのかと不安になる人もいるかもしれませんが、「与えられた前提の下でどう議論を“積み上げて”いくか」ということを問われているのだと考えましょう。

また前提を決めすぎて議論の幅が狭くなりすぎることが想定できれば、その時点で面接官から「そこは○○のままで進めてください」と指摘が入る場合があります。その指摘が入った場合には、それ以上前提に関して詳細を詰めるのをやめましょう。

実際に仕事で行う議論でも、詳細まで情報が洗い出し尽くされていることなんてほとんどありません。ましてやたった数十分の議論で、ありとあらゆる前提と可能性について話し尽くすのは不可能です。適切な前提を置き、話すべき論点をいかに絞っていけるかが重要です。

タイムスケジュールの確認

グループディスカッションは数十分単位の時間制限で行なわれるので、効率よく進めていかないと即タイムオーバーです。 時間配分には気をつけましょう。

例えば30分の制限ならば、最初の10分でお題の解釈と構造化、シンキングタイムと共有を行い、次の10〜15分で論点出しから結論に移行し、最後の数分で発表準備などを行うことが考えられます。発表が予定されていなければ、最後のまとめ等は不要の場合が多いです。

最初に時間を決めることの意義は「議論が迷走したときに時間を理由に次に行ける」ことにあります。
議論が迷走したとき、時間を決めていないと「この議論はひとまず終わらせて次に行きましょう」といっても引き下がらない人が出てきたときに対処が難しいです。しかし、最初にタイムスケジュールを決めておけば「タイムスケジュールにはあなたも同意していましたよね? であれば、次に進むべきです」という風に説得することができます。

論点設計・構造化

議論を進めるうえで、お題に答えるためにどのような事項を考えれば良いか、結論を導く過程を構造化します。

ここではいくつかの論点を挙げた後、重要な論点(結論を導くために必要な項目)を選択し、どのような順で考えていけばよいかを検討します。

例えば、ドラッグストアの利益を上げるための論点について考えてみると

・「売上を上げるべきか、費用を下げるべきか」
・「当該ドラッグストアの強みは何か」
・「競合環境はどうか」
・「市場(消費者のニーズ)はどうなっているか」
・「代替サービスとは何か」
・「成功するためには品揃えが重要か、立地が重要か」

などさまざまな論点があると思います。

この「論点抽出と構造化」は特にコンサルティングファームのグループディスカッションでは、重要なポイントです。このステップを飛ばしてディスカッションし始める学生も多いのですが、議論が発散しやすくなってしまうためNGです。

このステップでは、フレームワークを用いるのも有効です。ロジカルシンキングも役立つでしょう。

ビジネスケースであれば、ひとまず何が課題なのか特定することが重要です。課題を特定するための議論のプロセスをまずは構造化し、その上で課題を解き明かすために論点抽出をもう一度行うといったことになるでしょうか。

こうしたプロセスでは、フレームワークを使うことも有効です。以下、最低限知っておいた方が良いフレームワークを挙げます。

3C:カンパニー(自社)、コンペティター(競合)、カスタマー(消費者、コンシューマー)
企業レベルでの戦略を考えるためのフレームワークです。これら三要素を検討することで、内部環境と外部環境を全て洗い出せるとされています。
4P:プロダクト(製品)、プライス(価格)、プレイス(場所、チャネル)、プロモーション(宣伝)
マーケティングのフレームワークであり、商品レベル、店舗レベルの議論を行うのに適しています。
5W1H:What、Where、When、Who、Why、How
モレなくダブりなく検討することができます。ビジネスケースで言えば、新規事業のビジネスモデルについて考えるときはこういった考え方をします。これにWhom、How many、How much を加えた6W3Hなどの亜型もあります。

他にもフレームワークというか切り口というところで言えば、外部要因/内部要因、目的/手段、バリューチェーン(ビジネスの川上から川下までのプロセスに分解。企画・開発→仕入れ→製造→販売→マーケティング→メンテナンスなど)、戦略/組織など色々あるかと思います。

しかしながら、重要なのは適切な切り口を用いることです。
フレームワークはあくまでツールにすぎないので、具体的な課題に即してどれを選ぶべきかを決めましょう。
ただ覚えたフレームワークを使うだけの学生は「この子は自分では何も考えていないな」と見なされ、選考を突破できません。注意してください。

なお、場合によっては、一緒に議論をする学生が全くフレームワークを身につけていないということもあり得ます。そんなときは、その学生を置き去りにするよりも、30秒で概要を説明してキャッチアップさせる方が賢明でしょう。

設計した論点の元で幅出し→収束を行う

ここまでできたら、立てた論点について議論していきます。それぞれの論点に解を出し、最終的な結論に向かって組み立てていきます。

なお、何らかの打ち手・解決策を議論するのであれば、結論を出すというときに「学生5人で5つ提案があって、それぞれ良い部分があるので全部やりましょう」というのは、まずあってはならない話です。

これでは最も有効な手立てを論理的裏付けとともに検討するのは無理ですと言っているのと変わりませんし、往々にして非現実的な解答となります。

広げた議論を収束させていくところまで済ませて、グループディスカッションは終了です。

◆打ち手の評価方法

市場規模、市場の伸び、どれだけシェア(顧客)をとれるか、コスト、即効性…など様々な評価軸が存在します。
ここで大事なのが「どのような軸で評価すべきか」「どの軸が優先度が高いか」を考えることです。

打ち手の実行者が資本が充実している大手企業だったとすれば、コストが大きく即効性が低くとも、市場規模や顧客をとれるか(強みが活きるか、市場において競合が強いかなど)といった売上面への効果を優先します。
一方、潰れかけの中小企業が実行者の場合は、そもそも手元にキャッシュがないことが想定されるので、コストや即効性といった軸を優先したほうがいいでしょう。

問題によって使うべき評価軸は変わります。安易に本で書いてあった軸に飛びつくのではなく、どんな時も思考することを止めないよう心掛けてください。
余談にはなりますが、いきなり「インパクト」と「実現可能性」と書いて〇×評価するのはNGです。「インパクト」とは何を指すのか、「実現可能性」はどのような観点から測るのかをしっかりと定義した上で使いましょう。

評価ポイントを意識した立ち回りを

このコラムではグループディスカッションで見られる力を中心に解説しました。
ただなんとなく「いっぱい発言してアピールしたら良い」と思っていた方も多いと思いますが、積極性以外にも評価ポイントがいくつかあることが分かったと思います。

グループディスカッションでの立ち回り方は実践をこなしていく中でコツを掴んでいくことをおすすめします。

選考やイベントでできたレベルの近い友人達で集まって「模擬グループディスカッション」を行ったり、GD体験会などのイベントに参加したりして、客観的なフィードバックをもらいましょう。

以下に外資就活に掲載しているグループディスカッション関連のコラムの一部をご紹介します。

グループディスカッションに必要な「議論する力」は社会人になっても役立ちます。選考のためだけの一過性のスキルと考えず、しっかり準備して臨んでください。

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