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【25卒向け】ホワイト業界かつ高給!?アセットマネジメント業界への就活【徹底解説】

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実体が把握しづらいアセットマネジメント業界

みなさん、こんにちは。

就職活動に当たっては様々な業界を見ることになると思いますが、多岐にわたる業界の中でも一体どんな仕事をしているのかイメージがわかない業界も多いのではないでしょうか。特にみなさんの日々の生活とはなかなか接点のない金融業界などの業界については、その業務の実体が把握しづらく、単純な業界へのイメージしかないまま就活に臨んでしまう就活生も少なくないようです。

今回はそのような職種の中の一つであるアセットマネジメント会社(以降資産運用会社)の実際の業務や業界の内情について概要をレポートします。ぜひ就活に向けての企業研究や情報収集に役立ててください。

Asset Management

資産運用会社とは?

何をやっている会社なのか

文字のごとく「資産運用」を専門に行っている会社です。『顧客のバランスシートの左側の“資産”の管理を行い、その対価としてfee(報酬)を受け取る』ビジネスを行っています。資産運用とはいっても、証券会社のプロップトレーダーのように自己資金を運用しているのではなく、顧客から預かった資金を用いて、顧客の代わりに運用を行うことが仕事となります。

勘違いされる方が多いのですが、顧客のお金を用いているので、「運用収益=会社の収益」とはならず、顧客からの「運用委託報酬」が会社の収益になります。投資や資産運用となると、「市場に勝つ」ことが注目されがちですが、新卒採用を行っているような運用会社はフルラインの投資戦略を提供しており、アクティブ運用など必ずしも「超過収益」を提供することが仕事でない点にも注意が必要です。

運用会社は、話の通り顧客の資産を預かり運用しており、毎年預かっている資産ごとに数%という手数料をもらっており、このようなビジネスをストック型ビジネスと言います。預かっているだけで、feeがもらえるなんて楽なのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そうではなく、顧客と長期的に関係を構築するために、確かな運用成績や機関・個人投資家のフォローなどがあってこそのビジネスになっています。

投資信託と投資顧問の2本を業務の柱としている会社が多いです。両者の違いはざっくり言うと金主の違いです。投資信託は「個人」のお金を預かっているのに対し、投資顧問は「機関投資家(主に年金・金融機関)」のお金を預かっています。

どんな仕事があるのか?

ファンドマネジャーや株式アナリストなどの運用フロントに目が行きがちですが、資産運用会社の業務は多岐にわたります。大きく分けると、運用系、営業系、管理系(総務・経理など)に分けることができると思います。

運用系

フロント、ミドルバックに大別されます。フロントは投資判断を行うファンドマネジャー、個別企業の分析を行うアナリスト、内外の経済状況を調査するエコノミスト、数理モデルを用いて資産価格の振舞を調査するクオンツアナリストなどがあります。

チームごとに分析→運用益への結びつけを行うのが仕事となります。各資産クラス、運用手法ごとに専門チームを作って業務にあたるのが一般的です。

フロント

ファンドのパフォーマンスの理由について顧客に説明することも、ファンドマネジャーの重要な仕事の一つです。ファンドマネージャーは最終的な投資判断を行い、顧客の資産を扱うため年次が上の方が多くなっています。

運用会社にいるアナリストは、セルサイド・アナリスト(証券会社にいるアナリスト)との対比で、バイサイド・アナリストと呼ばれます。業務自体は両者とも似通ってはいますが、セルサイド・アナリストが、社外の投資家に調査・分析を提供し、幅広い投資家の収益に貢献することを目的とすることに対し、バイサイド・アナリストは社内のファンドマネジャーに調査・分析を提供し、ポートフォリオの収益に貢献することを目的とする点で異なります。アナリストは、セルサイド・バイサイド関係なく、近年理系学生が増えています。というのも、調査・分析という面では、理系の研究の過程もかなり活きてくるからです。

ミドルバック

ミドルバックはファンドのリスクをコントロールするリスク管理、ファンドマネジャーの発注に従い売買執行を行うトレーダー、ファンドが保有する資産の資金決済・時価の算出、ファンド全体の財務諸表の作成を行う計理業務などがあります。

計理業務は一見地味な事務作業に見えるのですが、運用関連の法令・自主規制ルールに精通する必要があるため、意外と専門性は高いです。また、海外チームとも関わることが多く、英語が堪能な方が多いです。

営業系

営業系は、営業フロント、商品企画、リテール業務などの職種があります。

営業

営業とはいっても、いわゆるリテールへの直接的な営業は無く、営業先は主に、販売代理店(銀行・証券など)、年金・基金系(年金基金・学校法人・一般企業など)、金融法人の自己勘定部分(生損保・銀行など)の3つに大別できます。既存のファンドの売り込みも当然行いますが、顧客の要求に基づいてオーダーメイドの運用ソリューションを考案・提供する運用コンサルティング的な側面も大きいようです。

商品企画

商品企画業務は、新しい商品(ファンド)を作ることが業務となります。あるテーマファンドの成績がいいのは、そのファンドマネジャーが優秀だったわけではなく、テーマを選定した商品企画の人間が優秀だったといわれることも。

リテール

リテール業務は、ファンドのマーケティング、個人投資家への対応が業務となります。具体的には、個人投資家向けの資料作成(販売促進用資料、債券・為替などのウィークリーレポートや、定期運用報告書など)を行っています。また、販売会社向けのセミナーや個人投資家に対するセミナーも行っています。リテールといえど、証券会社にあるリテールとは違っていて、投資信託に関して証券リテールよりも一つ上流にいて、共に販売していくという考えを持っています。

日系の運用会社の場合、基本的にコース別採用ではないので、これらの内のどこかに配属されることとなります。会社によってフロントへの行きやすさは異なるので、OB訪問などして事前に調査しておくことをお勧めします。

上記のように、日系はコースが分かれていない場合が多いですが、近年は総合職という括りではあるものの、コース別の採用という形をとっている企業も多くあります。

余談ですが、運用フロントに限らず転職機会は多いようです(特に計理などの運用バックオフィス、営業フロントは運用フロントよりも転職需要はあると聞きます)。また、運用フロントの人は、PEファンドなどに転職する方も多いようです。どの業種においても専門性が高いことが、この業界の魅力の一つだと感じます。

資産運用会社への就活

ここでは、資産運用会社の選考に関して、自身の経験も交えながら書いていきたいと思います。

情報収集には細心の注意を

運用会社の採用活動は、とにかく「ひっそり」と行われるので、情報収集には特に気を使いましょう。これは特に外資系運用会社によくあるパターンで、マイページなどはなく企業ページから応募する場合や、Linkedinなどのビジネス系SNSで個別に選考を行なっている場合などがありました。

日系に関しては、マイページはあるものの情報が少なかったり、気づいたら選考参加に必須の説明会が終わっていたという場合もあるため、「情報への敏感さ」が結果を大きく左右するでしょう。

業界研究は早め早めに

とにかく業界研究は早めに行いましょう。業界自体が特殊かつ会社説明会の機会も多くはないので、ESや面接で説得力のある返答を行うためには、ある程度独力で業界に関する知識を深めなければなりません。資産運用会社の概要をつかむには、以下の本がおすすめです。


アセットマネジメントの世界

著:宇野 淳 (監修), 日本証券投資顧問業協会 (編集), 投資信託協会 (編集)
東洋経済新報社

外資系運用会社が明かす投資信託の舞台裏

著:ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社 資産運用研究所
ダイヤモンド社

時間に余裕のある方は、学生団体Share-Projectが主催している勉強会に参加してみるのもお勧めです。

また、日経新聞やBloombergなどで運用業界周りのニュースにも目を通しておいた方が良いでしょう。面接で結構聞かれます。

面接官が運用フロントの人であった場合、例えば「どんな企業の株価が上がると思う?」など専門的なことが聞かれることがあります。論理が通っていれば十分だと思うので、基本的な会計・経済の勉強はしておきましょう。

日系の企業

日系企業の場合は、大抵どこかの金融グループに属しているので、資本関係はチェックしておきましょう。外資就活に掲載されているいくつかの企業をご紹介します。

野村アセットマネジメント
日系の中では圧倒的な受託資産残高を誇る会社です。

アセットマネジメントOne
DIAMアセットマネジメント株式会社、みずほ信託銀行株式会社(資産運用部門)などが合併され2016年に誕生しました。

三菱UFJ国際投信
‘グロソブ’で有名な会社。三菱グループに属します。

ニッセイアセット
日本生命グループの資産運用会社です。

三井住友DSアセットマネジメント
三井住友フィナンシャルグループの傘下企業で、海外でも事業展開しています。

外資系の企業

年によって新卒採用を行う会社・部門がかなり変わるので、どの部門が採用を行うのかを注意深くチェックする必要があります(アセットマネジメント部門と一区切りにされている場合が多いため)。大手金融グループに属す会社(ゴールドマン、JPモルガンなど)は、他の部門と共に選考活動が行われます。

また、独立系大手(BlackRock、Fidelityなど)は大々的な新卒採用を行わないので、興味のある方はグローバルのリクルーティング採用をこまめにチェックしましょう。長期のインターンを通しての採用になると思います。

「ホワイト高給」は真実か?

「アセマネ=ホワイト高給」とは、しばしば言われていることです。

「泥臭い営業もなく、定時退社。基本的に東京勤務で金もいい」と2chでは楽園のように描かれることもありましたが、一体どの程度当てはまっているのでしょうか?

給与について

有価証券報告書から、日系運用会社の平均年収を計算してみると、700万円台から1,000万円を超えるところまで、会社によってかなりのばらつきがあります。他の日系企業に比べたら高め……と言ったところでしょうか?おおよそ、30代のうちには年収1,000万を超えるという企業がほとんどのようです。

「ホワイト度」について

肉体的にはそこまできつくないようです。朝は早いですが、残業も多くなく(18時から20時には大抵帰社できる)、組織もフラットなところが多いため、居心地は良いようです。顧客次第というところもあります。基本外資系でも日本法人の顧客は日本の機関・個人投資家になってくるため、自ずと時間も遅くなることがなくなるということです。

時間的に余裕もあることから、早稲田や一橋などの夜間大学院に通っている人も多いようです。しかしながら、巨額の資金を動かす仕事ゆえに、投資判断を行うファンドマネジャーや売買執行を行うトレーダーの精神的な負担は大きいという声も聞こえます。

自分の趣味に費やす時間も多く取ることができ、充実した生活を送っているという社員の方が多いです。

生の情報をキャッチして就活に臨もう!

いかがでしたか?本記事をきっかけにみなさんが資産運用業界に興味を持ってくれたら幸いです。

もちろん、この内容だけでは十分な就活対策とは言えないので、これを機に会社に足を運んだり、OB訪問などをして、「生」の情報をつかんでいってください。資産運用業界は「情報をいかにキャッチするか」がとても重要です。

就職活動は大変だとは思いますが、新しい世界を知る機会でもあるので、食わず嫌いせず楽しんでいろんな世界をのぞいてくださいね。

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