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【25卒】外資系マーケティング職の仕事内容と求められるスキル|マーケティング=市場調査ではない?

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外資系マーケティングを理解している学生は少ない?

こんにちは、外資就活 コラムチームです。

「外資マーケという言葉をよく目にするが、実際に何をしているの?」
「部署別採用である外資系メーカーのセールスやファイナンスとの違いは結局何?」
「外銀のマーケッツ部門も外資マーケじゃないの?」

25卒の学生に限らず、このように思っている人は多いのではないでしょうか。では、実際に「外資マーケター」または「外資系企業マーケティング職」と言われる職種はどのような仕事をしているのでしょう。

今回は、B to C (Business to Consumer) 外資マーケターの仕事内容についてざっくりとご説明したいと思います。B to Cとは商品やサービスを一般消費者向けに販売しているビジネス形態をさします。本コラムでこれ以降「マーケティング」という用語が出てくる際は、特に説明がない限り「B to C(消費者)マーケティング」のことを指しています。

そもそもマーケティング職って何?

辞書の言葉を引用すると、マーケティングとは、「顧客ニーズを的確につかんで製品計画を立て、最も有利な販売経路を選ぶとともに、販売促進努力により需要の増加と新たな市場開発を図る企業の諸活動のこと」です。

と言っても、これだけで理解するのは難しいですよね。この表現にもう少し解説を加えたいと思います。

商品が売れるようにするために顧客に選ばれる必然(理由)を作ること

日本を代表するマーケターである森岡毅さんは、ご自身の著書「USJを劇的に変えたたった1つの考え方」で、

マーケティングの仕事とは「商品が売れるようにするために顧客に選ばれる必然(理由)を作ること」と説明しています。

つまりマーケターは「売れる仕組み」を作ることを仕事上のミッションとしているのです。

ちなみにマーケターの作った「売れる仕組み」を使って、実際に「商品を売る」ことを担当するのが営業(セールス)のミッションです。

売れる仕組みとは 例)X社が新商品を開発・販売する場合

では、売れる仕組みとはどのようなものなのでしょうか。ここで1つの例を挙げてご説明したいと思います。ある会社(X社)が新商品を開発、販売を行うことを決めたとします。このときマーケターは売れる仕組みを作るために何をすべきなのでしょうか。


マーケターが主に行う業務のフローを上の図にまとめてみました。上の図を参照しながら、以下の文を読むとより理解していただけると思います。

①市場調査

まず、マーケターは商品内容を考えるのではなく、消費者が望んでいるものや自社、競合他社を含む市場の分析を行います。これはX社の現状や課題、予算を知るとともに、参入する市場構造の理解を深めるためです。

②目的・顧客ターゲット設定

次に市場調査の結果をもとに、プロジェクトの目的と顧客ターゲットを設定します。ここでいう目的は「~億円の売り上げを達成せよ」というような達成すべき使命のことです。マーケターは市場調査を経て実現可能な目的を設定します。その後、その目的を達成できる顧客ターゲット(誰に売るのか)を決めます。

③新商品の企画・開発

ここで新商品の内容について考えます。マーケターは、設定した目的を達成するためにターゲットに定めた顧客のニーズを分析します。このニーズの理解を深め、ターゲットに与えるべき価値を理解した後で内容を詰め、新商品を決定します。

その後この新商品をどのように開発するのかという段階で、売ると決めた商品の概要・情報をエンジニアに伝え、エンジニアが専門技術を駆使して作成に取り掛かります。

④価格設定・流通経路の設計

売る商品が決まった後、マーケターは新商品の価格設定流通経路の設計を行います。具体的には競合他社や消費者需要などを考慮し、適切な価格を設定します。

同時に、効率的かつ効果的な顧客へのアクセス方法を考え設計します。これらも売れる仕組みの1つとして非常に重要です。

⑤認知率の向上・販売促進

商品開発が終わり販売の段階に入ると、マーケターはTVCMやSNS上の広告などを使い宣伝活動を行います。「新商品の存在を認知させる」「新商品を買いたいと思わせる」の両方が、消費者を実際に購入に繋げるために必要だからです。

その後重要なのは、実際に新商品を購入した顧客が商品に満足するか否かです。満足した顧客は商品の再購入や友人への勧めを行う可能性が高いからです。商品に満足していただけるかどうかは、商品企画における内容の詰めが消費者視点で考えられているかが鍵となります。

このように開発から販売まで「売れる仕組み」を作ることがマーケターの仕事なのです。

マーケターという職種についての理解は深まったでしょうか?

より深く知りたいという学生のために、次は外資マーケターの仕事内容を、外資マーケターに求められるスキルや能力の観点から、深掘りしていきたいと思います。

外資系マーケティング職で働くのに必要なスキル・能力

外資マーケティング職では、特に下記3点のスキル・能力が求められます。

①リーダーシップ(コミュニケーション力、関係構築能力、周りを巻き込む力)
②分析能力
③戦略的思考

①リーダーシップ(コミュニケーション力、関係構築能力、周りを巻き込む力)

外資系企業のマーケティング職は、売れるものを作るために全てのステークホルダーを巻き込み、プロジェクトを進めなければいけません。

そのため、消費者視点でブランドの方向性を明確にした後に、自分起点でそのプロジェクトに関わる全ての方々を説得し人を動かす「リーダーシップ」が必要となります。

②分析能力

優れたマーケターは、ブランドのビジネスの分析を徹底的に行い多角的に現状を把握することができます。その分析方法は「定量分析」「定性分析」の2種類に分けられます。

定量分析とは、数値データをもとに行う分析のことです。この分析は、ウェブサイトのPV(ページビュー)数や消費者が最後の購入まで至った割合を表すCV(コンバージョン)率などの数値を扱い、流入経路や購入までのボトルネックを探し出すことを目的に行います。「マーケティング=クリエイティブ」という印象を持たれがちですが、数値をもとに徹底的に分析することによって課題解決となる施策を生み出しています。

また、定量的な分析とともに定性的な分析も重要です。定性分析では「質的調査」のデータを基にして分析を行います。この質的調査とは、アンケートやインタビュー、行動観察など消費者心理を深く探るために行われる調査のことです。この調査結果をもとにした分析が新たなビジネスチャンス創出に繋がるのです。

このような分析能力は施策を生み出すマーケターにとって非常に重要です。

③戦略的思考

企業の持っている経営資源(ヒト・モノ・カネ・時間など)は限られています。

そのためプロジェクトの目的を考えた上で、達成のために企業の持っている経営資源をどこに集中させるかを選択しなければなりません。この目的を達成するための資源配分の選択のことを戦略といいます。

また、マーケターにはブランドマネジメントを行う役割もあります。ブランド戦略を考えるためにも戦略的思考は必須の能力であると言えるでしょう。

外資系マーケティング職のキャリア、英語力、給与など

ここからは、マーケティング職の概要についてお伝えしたいと思います。

マーケティング職の一般的な労働環境・組織体制

マーケティング職は比較的忙しい職種と言われています。

その一方で、若手から裁量権が大きく、1年目からプロジェクトのリーダーを任せられることもあり、ビジネスパーソンとしての成長度合いが大きいのが特徴です。企業によってばらつきはあるものの、購入の意思決定者に女性が多いことから、男女フラットな組織体系を有する場合が多いです。

また、年功序列の気質は少なく、むしろ1年目、入社1日目から発言を求められることも、新入社員にとっては成長に繋がる要因となっています。

英語力はどれぐらい必要?海外勤務の可能性は?

マーケティング職では、ビジネスレベル以上の英語力が求められます。

ほとんどの外資系消費財メーカーは、アジアの本拠点をシンガポールに置いているため、ミーティングを海外のチームと行うことも多く、適宜に英語を使う機会もあるようです。

また、直属のボスが外国人であることも度々あり、業務によってはビジネスレベルの英語が日常的に必須になるようです。そのため、内定者の中には留学経験者やTOIECやTOEFLなどで高得点を取得している方が多く見られるのも特徴になっています。

外資系企業の特徴として、自分次第でキャリア形成ができることから、海外勤務も自身の力量と能力次第と言えます。外資系であるからこそ、海外の本社や支社にチャレンジすることも可能ですし、それだけのチャンスは多いようです。

また、P&Gのあるマーケターは「エリートマーケターはどこの土地でもマーケティングを行える」と語っています。実際に、優秀な社員は入社2年目からシンガポール本社に異動することも多々あるようです。

気になる給与・昇給は?

初任給はベースで350万から500万円程度と、外資系戦略コンサルティングファーム (以下、外コン) や外資系投資銀行 (以下、外銀) よりは低く、日系メーカーよりは高い傾向にあります。

ただし外コンや外銀と異なる点として、ほぼ全ての会社で残業代の支給や家賃の補助があるため、トータルするとこれらの職種にも決してひけをとらない水準の企業も多いです。

マーケティング職を新卒採用している外資系メーカー企業は多種多様

代表的な募集企業としては、P&GユニリーバUSJロレアルネスレジョンソン・エンド・ジョンソンなどが挙げられます。

P&G、ユニリーバ、USJ、ロレアルなどは職種別採用を行っており、エントリー時に希望職種に応募し職種別の選考を通過すると、晴れてマーケターとなります。

その一方、ネスレやジョンソン・エンド・ジョンソンなどは、全職種共通のエントリーとなっており、自身の適性に応じて内定時に配属が決定します。

また、外資系メーカー企業は、通年採用、サマーインターン、秋選考、春選考を行う傾向があります。しかしマーケティング職の採用枠は、各企業で5~10人の狭き門であるため、秋選考までに全て埋まってしまうこともあります。そのため、早め早めの準備が鍵になってくるでしょう。

マーケティングへの理解を深めて視野を広げよう

いかがだったでしょうか。マーケティング職への理解は深まったでしょうか。

マーケターは消費者理解のスペシャリストとも言われ、商品に消費者の声を反映させることが必要です。そのため満足や感動を商品・サービスを通じて提供することができる職種です。

もしマーケターに少しでも興味があるならば、ぜひセミナーやインターンシップに参加してみましょう!

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