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P&G(セールス)に内定する3つのポイント
こんにちは、外資就活 メーカーチームです。
今回はP&Gジャパン(以下、P&G)のセールス職の本選考の対策について、以下の3つのポイントからお伝えします。
・筆記試験:点数により選考を受けられる職種が決まる
・エントリーシート:設問、字数ともに多い
・面接:行動の深堀りがされる
P&Gは学歴などに関係なく、学生自身をよく見てくれる会社です。
筆記試験の回数、ESの字数も多く、面接での深堀りも徹底して行われますが、対策次第で選考を突破できます。早めに対策を始めましょう。
※ 本コラムの情報は外資就活会員限定コンテンツ「選考体験記」から抽出しています。
選考フロー
筆記試験(Webテストと筆記試験の2回)→説明会→エントリーシート→1次面接→2次面接→ジョブ(インターンシップ)→最終面接→内定
選考フローは上記の通りです。以下で詳しく解説したいと思います。
筆記試験(2回)
P&Gの大きな特徴は一番最初の選考が、ESではなく2回の筆記試験ということです。この筆記試験が高得点の人から選考を受ける職種を選ぶことができます。
また1つ目の試験が通過できないと、2つ目の試験が受けられず、筆記試験の点数で結果が大きく左右される選考となっています。
(1)オリジナルのWebテスト
試験会場:自宅オンライン
時間:1時間程度
企業オリジナル問題ですが、難易度は凄く高いというわけではないようです。GABに近い問題形式なので一冊問題集をやっておきましょう。
・自宅でのテストを通過後、この図形問題を含む筆記試験を会場で受けることになるので分からなかったパターンのものがあれば確認しておくといい。
・性格検査でリーダー経験について回数を書かせる欄があったので、リストアップしておくと良い。
(2)オリジナルの筆記試験 ※上記(1)の通過者
試験会場:貸し会議室
時間:2時間程度
国語は基礎的な読解力があるかを問うもの、算数はwebテストとほぼ同じ内容で、図形の規則性の問題です。
英語ではTOEICとほぼ同じ形式で、700点程度あれば問題ありません。苦手な人は、文法問題対策にTOEICのPart5、リスニング対策に「ry」と「ly」の違いなどの発音を聞き分けられる教材を使って勉強しておくと良いでしょう。
・1次2次共通の計数問題については問題が酷似しているので、1次の解法パターンを暗記していれば2次は問題ない。
・恐らく国語と算数ではそれほど差はつかないのでは。
・英語が苦手な人にとっては時間が短く感じられるため、特に文法はスピードを意識して解いたほうが良い。
説明会
内容:職種別セミナー(会社説明、グループワーク、社員への質問)
筆記試験の結果を基に受けれる職種が決まります。
グループワークでは資料を渡され、ケーススタディを行い、担当の社員さんに発表、フィードバックをもらいます。
・名札をつけるようなこともないので、特に評価されている印象はなかった。
・1テーブルに1人以上の社員がついてくださるため、業務内容と社員の雰囲気を知れる。
・職種ごとに雰囲気が全く異なり、ここで第一希望職種が明確になる。
・この時点でどの程度絞られているかは職種によって異なり、一回に受け入れる学生の数はセールス>マーケティング>人事の順で多かった。
エントリーシート
(1)第1志望職種への志望理由(200字以内)
(2)あなたが、解決したい課題や問題について、重要な関連性のある情報(データや事実など)を見出し、その課題や問題の根源をつきとめ、解決策を提案した結果、望ましい成果を挙げた経験について述べてください。(500字から700字程度)
(3)あなたがグループの中でリーダシップをとって、方向性を示し、グループメンバーから協力を得て優れた結果を出した経験について説明してください。(500字から700字程度)
(4)あなたが、これまでに著しい結果(学校、コミュニティー、仕事などを含む)を出したときのことを教えてください。(500字から700字程度)
(5)あなたの周りで起こった変化によって、いつもより柔軟になる事が必要になった時のことを述べてください。その時の状況を説明し、あなたがどのように対処したのか教えてください。(500字から700字程度)
(6)あなたが、異なる背景、経歴又は考えを持っている人々と、建設的な関係を築き上げ、よりよい結果を得た例をあげてください。(500字から700字程度)
P&GのESの特徴は質問数と字数が多いことです。
そのため結論を先に書き、読み手に分かりやすいようにしましょう。書くときのコツは、事前に自分の人生におけるエピソードをまとめておき、様々な角度から経験の幅広さをアピールすることです。
また数値などを用いることで、より経験を具体的に明示することができます。面接では事前にESを読み込まれ、かなり深掘りされるので、手を抜かずに、事実を素直に書きましょう。
・自分がどんな能力を培い、それをどのように活かせるのかを明確に分かるように書いた。
・分かりやすさ重視で、1つの設問につき1つのキーメッセージに絞って書いた。
・企業が何を軸にどのような人材を欲しているのかということを事前に調べ、ESでアピールした。
1次面接
時間:30分程度
面接官:40代くらいの現役のセールス社員
質問内容:志望理由、ESについて
結果:1週間以内
ESに書いた内容の深掘りです。
具体的にどんな事をしたのか、どのような役割として動いたか等を幅広く聞かれます。答えるときは結論から述べて、簡潔に受け答えすることを意識しましょう。
対策としては、ESが質問の基となっているため、ESに記入したエピソードの状況を分かりやすく、簡潔に説明できる準備しておく良いです。
志望動機はなぜP&Gか? なぜセールスか? を聞かれます。
また逆質問の時間が多くとられるので、事前に準備しておきましょう。最後に確認事項として転勤が大丈夫かも聞かれます。
・事前にかなりESが読み込まれていて、抽象的な書き方をしていたものは徹底して追及された。
・対策のしようがないのでは、と思うほどESのエピソードについてHOWとWHYを中心に深堀りされた。
・5つのエピソード全てについて聞かれた友人や、5つの中でどれについて聞いてほしいかを聞かれた友人もいたので、面接官によってスタイルは違う。
・自分の考えをしっかりまとめておけば、通過は難しくはないだろうと感じた。
2次面接
時間:1時間程度
面接官:入社20~30年目の課長クラス
質問内容:志望業界・企業・職種、ESへの質問、ケーススタディ
結果:1週間以内
志望動機は営業職を志望している理由に関して特に追及されます。P&Gのセールスとしての働き方や、どうしてセールスなのかということを、論理立てて説明し、質問の意図を予測しながら、柔軟に対応しましょう。
さらに将来どのような人になりたいか・会社に入ってどんなことをしたいのかまで考えておいたほうが良いです。
1次面接と同じように、ESに沿った質問がされます。各エピソードについて行動を起こそうと思った理由、起こった変化、失敗経験、それをどう乗り越えたか、目標の達成度など、かなり深堀されるので準備しておきましょう。
また2次面接では「このような状況に陥った場合、あなたならどうする」といったケーススタディを問われます。理不尽な状況に対して、自分ならどう行動するかを見ているようです。
・1次面接に比べて、厳かな雰囲気。面接官の中で、圧迫役の方がいる。
・50分間のうち約40分間は、ESの深掘りをされた。
・逆質問では「どうしてその質問をしようと思ったの?」と聞き返されたので、逆質問の根拠も考えておくと良い。
・どんなに厳しい質問がきても、笑顔で答え、時には自分の間違いや知らなかった点を素直に認めてその場で改善や対応した。
・セールスなので人当たりの良さも見られていることを意識した。
ジョブ
人数:15人程度
内容:
1日目:部門説明、営業同行、グループワーク
2日目:個人ワーク
P&Gのセールスのジョブは2日間に分かれています。
1日目の営業同行では実際の働き方を体感。グループワークでは説明会と同様の営業体感ワークと、2人ペアで相手との交渉能力を学ぶワークを行います。
グループワークでは、あるクライアント(薬局)の売り上げ目標と、P&Gの各製品のマーケティングデータから販売営業戦略を決定し、部長クラスの社員をクライアントと仮定し、発表をします。ここでは社員が1グループに1人つき、ワークや発表を見られています。
ポイントは、資料にある店舗の売上状況から現状分析を行い、適切な提案をすることです。
2日目は個人ワークです。1日目に行った営業の体感ワークと同様の形式ですが、販売戦略が何も示されておらず、資料を読み込み、自分で作りあげます。営業先への提案を作成し、部長クラスの社員に発表。直接フィードバックをもらえます。個人ワークの準備中は、社員との関りはなく、発表の勝敗や特典はつけられません。
評価されているのは主に2日目で、ここで半数くらいが切られています。配布される資料から読み取れる現状の分析を丁寧に行い、定量的な説明と図示を心がけましょう。「目標は何で、現状はこうだから、この施策をとる。また、この施策ではお互いにどのくらいのメリットがあるのか」を最低限提示しなければ通過は厳しいです。
またジョブ中に懇親会が行われるため、会社の雰囲気をつかめます。その他にも移動中や休憩時間に社員の方と話す機会があります。
・難易度が高く、どのグループも苦戦していた。
・販売戦略を一から自分1人で作るので時間がかなり限られている。多少パワーポイントやエクセルは使えた方がやりやすい。
・ワークのプロセスも評価の対象になるものと思って、言動に細心の注意を払った。
・人柄やリーダーシップ性など幅広く見られていたのではないかと思う。
最終面接
時間:30分程度
面接官:営業部長
質問内容:基本的な質問、ジョブの感想
結果:翌日
基本的な質問が多く、内定を出すべき人間かどうかを見ている最終チェックのようなものです。2次ほど深くは突っ込まれませんが、P&Gの志望動機、どうしてセールスを希望するのかをもう一度確認されます。
・ロジカルに、自分の思っている事を簡潔に伝える事が求められた。
・ジョブを通して感じた事はただの感想ではなく、しっかり吸収した内容を発言すると好印象を受けた。
・面接というよりも会話をするような雰囲気であった。
・2次面接まではESに沿って面接が行われていたが、最終面接では営業本部長が聞きたいことを聞く、というスタイルだった。
内定者の情報
内定者数:25人程度
内定者学歴:早慶上智・旧帝大・その他国公立など