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「金融に関心がなかった」京大院生が投資銀行の内定をもらうまで(インタビュー後編)

新井翔太さん

ヨーロッパを代表する金融機関であるドイツ銀行の投資銀行部門に来春入社予定の新井翔太さんは、京都大学大学院で現代思想を研究する学生です。「哲学」と「投資銀行」。一見すると関連がなさそうな2つですが、新井さんの中ではリンクする部分があったようです。それはいったい何なのか。じっくり話を聞きました。(取材・構成:亀松太郎)

インタビュー前編 : 哲学専攻の京大院生はなぜ「投資銀行」を目指したのか

当初は「戦略コンサル」に興味があった

――アメリカでの留学時のインターン先として、投資ファンドを選んだということですが、もともとは興味がなかったという「投資」あるいは「金融」に、なぜ関心を持つようになったのでしょうか?

実はアメリカに留学する直前、つまり、京大大学院のM1(修士課程1年)の夏休みに、外資系企業のサマーインターンに参加したんですね。そのときは、戦略コンサルを中心に考えていました。

――コンサルが良さそうだと思ったのは、なぜですか?

自分の関心としては、幅広い視点でいろんな業界を見てみたいというのがありました。また、経営層に近いところで俯瞰的にビジネスに関わりたいと思っていました。そういう意味では、コンサルがいいのかな、と。そのときは金融に全然関心がなかったんです。

ただ、なんとなく外銀のマーケット部門のインターンも受けてみたら通ったので、行ってみることにしました。そしたら、これが面白かったんですね。金融の知識がなかったので、正直ついていけない感じでしたが・・・

――大学や大学院で「哲学」を専攻していたところからすると、「外銀」というのはだいぶ遠い感じもするんですが、どこが面白いと思ったんでしょう?

そのときは明確に言葉にできていませんでしたが、いま整理してみると、金融の数値やデータという無機的なものの背後に、実は人の営みや動きがあって、金融の数値を通して会社全体や社会全体が見えてくるという感覚ですね。そういう数字を見ながら、金融がいかに社会に影響を与え、いかに社会を回しているのかというのを感じたんだと思います。
新井翔太さん

――そんな感覚を持って、留学に行ったんですね。

そうですね。ただ、留学中も、当初はなんとなく「自分はコンサルかな」と思っていました。でも、ビジネスマネジメントの授業で、実際に会社をコンサルしてみるというクラスがあったとき、ちょっと違うなと思ったんですね。外部のコンサルが「これは良い」と思う提案をしても、会社のほうで既定路線があると、受け入れられない場合もあるんだな、と。

また、おそらく哲学専攻というのもあるんでしょうけど、僕は根本的、構造的に考えるのが好きで、根源的なところから企業にアプローチしたいという希望がありました。そうすると、むしろコンサルよりも金融のほうが、根源的にアプローチできるんじゃないかと思うようになったんですね。

「資源を活かす」仕事がしたい

――金融についての知識は、留学時に身につけていったわけですね。

金融について勉強していくうちに、金融が社会に与える影響の大きさというものを、より強く感じるようになりました。ビジネスの背後には必ず金融があって、企業の資本構成やレバレッジのかけ方によって、ビジネスも変わっていく。金融によって良い方向にも悪い方向にも変化していくということを知って、自分の中での金融のウェイトが大きくなっていきました。それで、米国留学の最後に「Taiyo Pacific Partners」(ワシントン州カークランド)という投資ファンドのインターンを受けることにしたんです。

――そこで、実際に金融や投資に近い業務を体験してみて、投資銀行がより魅力的になったということでしょうか。

そこで、かなり決定的になった感じです。さらに、投資業務というのは、もともと自分が仕事でやりたいと思っていたこととも、つながっていたんですね。

――それは、なんですか?

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、「資源を活かす」ということをやりたいと思っていました。
新井翔太さん

――資源と言っても、いろいろありますよね。

そうですね。天然鉱石とかの資源もあれば、技術や人も資源です。もっと広げると、会社も資源として考えることができると思います。そんな資源の中で、眠っている資源を自分が見出して活かしていくことをしたいと、ずっと思っていたんですね。

というのも、学部の3年生のときに1カ月くらいかけて自転車で西日本一周旅行をしたことがあったんですが、森が放置されていたり、綺麗な道路があってもほとんど使っていなかったりというのを見て、日本は活かし切れていない資源がいっぱいあるんじゃないかと思ったんですよね。広げて考えると、技術や人も含めた様々な資源をもっと活かすことができれば、日本がもっと良くなるんじゃないか、と。

――なるほど。

そんな「資源を活かしたい」という考えと、自分の中でもう一つあった「高い視座で幅広く考えたい」という希望が組み合わされたとき、投資を通じて「会社という経営資源」を活かしていく仕事ができたらいいな、と思うようになったんです。

投資銀行は、M&Aや株・債券などの資金調達を扱う仕事ですが、会社の大きな意思決定に関われますし、会社の経営資源を最大限に活かしていくことが可能な仕事ではないかと思います。そのような理由で、最終的には投資ファンドでのインターン中に「投資銀行に行けたらいいな」と考えました。

関西の学生は「外資就活」のハンデがある

――留学から戻ってきてから、本格的に投資銀行向けの就職活動をしたわけですね。就活のための情報収集はどのようにしていましたか?

主に、「ネット」と「本」と「人」、この3つですね。「ネット」については、外資就活ドットコムのような外資に特化したサイトを活用して、先輩のインタビューやコラムで「外資」や「投資銀行」のイメージを作っていくのと同時に、外資系投資銀行の社員やOBOGの方のブログを見て、雰囲気をつかんでいきました。

2つ目の「本」は、投資銀行業界を概観した本を読んで、業界の歴史や特徴を知ったり、投資銀行を舞台にした小説を読んで、実際に中で働いている人の心理を考えたりしました。3つ目の「人」については、京大では外銀に行った知り合いの先輩はほとんどいなかったんですが、留学中のインターン先の投資ファンドには投資銀行出身の方がたくさんいたので、いろいろアドバイスをいただきました。

――京大では外銀に行った先輩がほとんどいなかったということですが、関西の大学ということで、外資系の就活をするのはハンデがありますか?

それはありますね。僕の場合、経済系の学部でなかったというのもありますが、外資系の投資銀行は東京にしかオフィスがないので、直接的な情報を入手するのが大変です。京大出身の先輩が外銀にいても、京都や大阪にいるわけではないので、フットワーク軽く会いにいくのは難しいですよね。

もう一つ、本格的に就活が始まると、説明会や面接で東京に行かないといけないんですが、そのための交通費や宿泊費をどうするかという問題があります。東京に友達がいれば泊めてもらうことができるかもしれませんが、漫画喫茶でシャワーだけ浴びたりといった工夫が必要な人もいるでしょう。それはやはり、ハンデキャップですね。
新井翔太さん

――それ以外に苦労した点は何かありますか?

外銀の冬のインターンは「ジョブ」と言われ、実質的には選考なんですが、そこでは他の志望者たちとグループワークをすることが求められます。投資銀行部門の採用人数は少なく、非常に高い競争率です。

そんな中で、いかにチームでがんばれるかというところを見られるわけですが、採用人数が少ないので、チームの全員が受かることはまずないんです。そうなると、チーム全体としてがんばらなければいけないにもかかわらず、チームの中でも競争しなければいけないという引き裂かれた状況が必ず生じます。それが個人的にはしんどかったですね。

ドイツ銀行に感じた魅力

――最終的には、第一志望のドイツ銀行の内定がもらえたということですが、ドイツ銀行がいいと思ったのは、なぜでしょうか?

まず、ドイツ銀行は日本では、他社に比べて小規模なんですが、その分、挑戦者の立場といえます。そういう意味で、新しい社会のニーズに応じたファイナンススキームに積極的に挑戦していけるんじゃないかと思いました。

2つ目は、これも規模が比較的小さいことと関連しますが、若手のうちは、細分化された専門分野だけに特化せずに、さまざまな分野を扱えるというのも魅力的でした。M&Aもやりたかったし、株や債券もやりたかったので、最初から固定化されていなくて、いろいろ体験できる制度があるのはいいな、と。

3つ目は、人ですね。会社の雰囲気が、投資銀行の中では比較的穏やかで、自由に感じられて、自分がこの人たちと一緒に働いているイメージが湧きました。僕から見て素敵な人が多かったので、ここで働きたいなと思いました。

――来春からは投資銀行で働き始めるわけですが、最後に、こんなことをやっていきたいという抱負をお願いします。

長期的には、さきほども話したように、資源を活かしていくような仕事をしていきたいです。投資銀行の仕事を通じて日本を引っ張っていくんだいう気持ちでやっていきたいと思います。

ただ、最初はもちろん、知らない知識ばかりで、できないことも多いので、与えられた仕事を当たり前にできるようになりたいです。自分の殻に閉じこもらずに、先輩の話をしっかり聞いて、その技をどんどん盗んでいきたいなと思っています。

インタビュー前編 : 哲学専攻の京大院生はなぜ「投資銀行」を目指したのか


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