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はじめに
最終回の平均視聴率40%越えという記録を叩き出し、決めセリフである「倍返し」とともに社会現象とまでなったTBSの人気ドラマ「半沢直樹」。
同作では、日系の大手銀行を舞台に様々な人間関係が交錯する激しい出世競争がドラマチックに描かれましたが、日系のメガバンクと大きくカルチャーの異なる外資系投資銀行では出世事情はどうなっているのでしょうか。
果たして半沢の「倍返し」は外資でも通用するのか?知られざる外資系投資銀行における出世競争の実態を元外銀バンカーの方に伺いました。
「倍返し」はとても無理・・・!?外資系投資銀行での上司との関係
―外資系投資銀行では一般的に上司と部下との関係はどうなっているのでしょうか。仕事の押しつけなどはありますか?
職場にもよりますが、一般的に言って、外資と日系で比べると外資の方が上司の力は強いです。
金融機関に限らず日系企業には人事部というものが独立して存在しています。
本社直属の人事部が新卒や中途の採用を行い、人事部が人事評価を行い、異動の決定権を持っていますよね。
自分と上司の他に人事部があり、ある意味、人事部が第三者的な立場で公平にジャッジする役目を果たしているわけです。
そうした場合、ドラマであったような上司との間の揉め事が起きても、きちんと証拠を出し客観的に自分の正当性を説明することができれば、上層部としての人事がどちらが正しく、どちらが悪いかということを判断してくれるのです。
それに対して、外資系企業の場合、採用や評価を一義的に担当するのは現場部門の上司です。
人事部も存在はしますが、採用・解雇や報酬決定に決定権限を持っているわけではなく、面接のアレンジを実施したり、雇用契約書の作成を行ったりという事務的なサポートをする程度です。
こうした場合、外資系の人事部に日本企業のようなジャッジの力はなくて、 上司が貴方を好きか嫌いか、評価するかしないかですべて決まる ことになります。
上司に気に入ってもらえなければそもそも採用されないし、気に入ってもらえればその上司と一緒に働くことになり、その後の出世もその上司の気持ちにかかってきます。
―仕事上、上司に媚を売ったり、上司の機嫌をとったりすることも大事になるのでしょうか。
外資系投資銀行では、自分が出世したかったらまずは上司の評価を上げ、上司を出世させざるをえないと思います。
自分のクビは常に上司にかかっていますし、出世についても一般的には自分が上司を追い越して一気に出世するということは現実的にはほとんどありません。
例えば投資銀行部門であれば、
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