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はじめに
就活は情報戦です。自身でインターネットや書籍を利用して調べることも大切ですが、タイムリーな話題や、アクセスの限られた情報を知る際には、やはり人対人の関係が重要になってきます。
そこで重要になってくるのが、対人ネットワークの広さなのですが、普通に学生生活を送っているだけではそこまで多くの人と繋がりを築くのは難しいと思います。そこで今回は、いかにして学内で人脈を構築していくかについて述べていきます。
人の繋がりが全て
学生生活の中で、何かしら繋がりの重要性を実感する出来事に遭ったことがあると思います。例えば、過去の期末試験を思い出して下さい。自分が取ったノートに加えて、優等生のノートやその授業の過去問を入手し、難なく高得点を取っていた友人が一人はいませんでしたか?
また、授業の一環で聞き取り調査などをするときに、先輩後輩繋がりからお目当ての人へのルートを切り開いた経験がある人もいるのではないでしょうか。
このように、さまざまな立場の人たちと繋がりを持っておくことは、行動の自由度を格段に広げてくれます。
こういった 人脈構築には1.繋がりを作るための拠点(ハブ)作り、2.拠点からの拡大といった2つの段階が必要になってきます。 以下詳細を追っていきたいと思います。
STEP.1・・・拠点作り
まず1つ拠点を作りましょう。その際に、繋がりの広がりやすい組織を選ぶことが重要です。 拠点選びのポイントは、裾野の広い組織・知名度の高い組織を見つけ出すことです。
裾野が広いというのは、所属メンバーのバックグラウンドが多彩であるという意味です。こういった団体に所属していると、よりタイプの異なる方と知り合う可能性が高まります。
例えば服飾関連の起業家が出版社の方と知り合えば、それまでアパレル業界に限定された人間関係に「出版」という真新しいジャンルが加わります。さまざまな経験を積めるという点でも、裾野が広い組織の方が有利なのです。
知名度が高い組織を選ぶ理由は、人間は肩書きよって判断される面が多分にあるからです。一般的に、結婚式での紹介の文句は「●●商事にお勤めの〇〇さん」という風にされるでしょう。
このように人物紹介にその人の肩書きは必ず入ってきます。そして、その肩書きの社会的知名度が高いほど第一印象も好意的になりがちであり、それは学生でも変わりません。
アクセスを多く集めるようなブログや著作物といった「個人として目立った成果」がないのであれば、これまでどういった機関に属してきたかが重要な意味を持ちます。
企業と協力してイベントをやることを考えてみます。企業側からしてみれば、全く無名の団体と組むよりは、実績のある名の通った有名団体と組んだ方がリスクが少なくて済みます。
このように、 肩書きは個人が一から信頼や実績を築く手間を省いてくれます。 有用な人物であることをアピールするのに、この肩書きが持つ特性は役に立つでしょう。
次にその組織で「主要なメンバー」になりましょう。分かりやすく言うと、幹部になるということです。特に代表や副代表であれば外部との繋がりを構築することも仕事の一種ですので、自然と対外折衝も増えていきます。
その際に第三者による選考(選挙や面接といったプロセス)を経ていれば、さらに良いでしょう。大学には馴れ合いによる代表選出を行っている組織が非常に多いので、選挙など民主的過程を経ていれば一定の説得力があります。
では、選挙に通る方法ですが、 同じ考えを持っている人と組んで(例えば長と副長という形で)立候補するのがベストです。 そうすることによって、お互いの持っている票を互いに共有することができ、得票数が上がります。
また、複数の候補者が組んで同じような問題点が提起されることになるので、票を入れる人たちも「今それが解決すべき論点なのだ」と思うようになります。
そうすれば、自らの問題の枠内で他の候補者も議論せざるを得なくなり、その場をリードしているかのように見せかけることも出来ます。
STEP.2・・・繋がりを広げる
以上のようなコネクションを構築するための拠点を確保した後は、それを広げていく過程に入ります。
自身の仲間を増やすことで、加速度的に繋がりは拡大していきます。その際に重要だと思われることを、以下順に説明していきます。
どこにでも顔を出す
拠点が出来て、少しずつ繋がりが増えていくと「〇〇(会合・パーティ等)に来ないか?」と誘われることが増えます。迷わず足を運びましょう。
新しいコネクションを獲得するチャンスです。これが拠点を確保した後にそれを拡大出来るか、現状維持で終わってしまうかの分岐点になります。
とにかく、「とりあえずやってみる」の姿勢を大切にして下さい。世界が一気に広がるのは、「よくわからないけど、行ってみた」時が多いように思います。やらない後悔よりやった後悔の方が悔いが少ないと考えます。
権威ある組織とのコネクション
権威ある組織との関係を作ることで、より新しいチャレンジをしやすい環境を作ることができます。例えば学生が大学内で新しいアクションを起こす場合は、学生部などの大学当局がしばしば関わってくることが多く、まれに大学側がアクションの障害となることがあります。
そういった場面で大学側とのコネクションを持っておくと、大きな力になるでしょう。
学生部など、権威ある組織との関係を築く方法は非常に簡単です。権威ある組織にいる人間は、下手に出られることを好みます 。ですから、何かの用事で顔を出すときには必ず挨拶をすることです。
そして、少しでもお世話になったのであれば、その度に挨拶(+雑談)をしにいけばよいのです。そのとき、簡単な頼み事をされたら即決で引き受けましょう。
この、「何度も顔を売りにいく」という手は非常に有効です。 人間誰しも、自らの所に足繁く通ってくる人を無碍には出来ません。
その人が、丁寧な態度で常に下手に出てくるならなおさらです。そして、その口実として就活は大変に適しています。就活に関する相談を何回かすれば、簡単に顔見知りになることができます。
知名度を上げる
知名度が高いと多くの方が近寄ってきます。有名や影響力の強いと思われる方と関係を持ちたくなるのが人の常ですが、多くの方に知ってもらう方法として「人前で話す」ということが挙げられます。
私の経験だと、大学3年の頃、全学部生の前で年に3回話す機会がありました。それ以降、知らない人から話しかけられる頻度が増え、結果それをきっかけにして一気に知り合いを増やすことが出来ました。
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裏表の使い分け
人間ですからどうしても「好き嫌い」はあります。なんとなく嫌だと思った人間に対しては、「ネガティブな発言」やコミュニケーションの回避をしてしまいがちです。しかしそういった表立った「感情の表出」は抑えて、きちんと相手に好まれる対応をしましょう。
どうにも我慢がならないことがあっても、心の中で「こいつは私の掌の上で転がしておこう」と孫悟空を相手にした釈迦気分で呟いていれば、その内気分も落ち着いてきます。
特に組織の代表ともなると、この表裏の使い分けは非常に重要です。運営を円滑にするためには、嫌いな人とでも付き合っていかねばなりません。すぐに感情を表に出すことのないよう気を付けましょう。
人をつなげる
パーティや会合で積極的に人と人を結びつけていきましょう。特に自分が誘ったイベントでは、自らが楽しむよりもより人を繋げていくことに注力していくのがベストな動き方かと思います。
例えば「IT関係で起業したい」と言っている学生に、プログラマーや起業支援家(インキュベータ)を紹介するのは学生レベルでもよくあるお話です。
最後に・・・give&give&give&take
最も大切なことは、 「give&give&give&take」 を心がけることです。とにかくどういった関係であっても自分が相手に与えること・貢献することを意識していれば、いつかは自分に返ってきます。
ただGiveしたからTakeさせろといったマインドではいけませんので、無償のGiveの精神を持ち続けることが重要になります。私は、これを続けることで、どんどん人との繋がりが広がっていきました。
「あいつは何とかしてくれる」「あいつは役に立つ」という印象を持たせることで、どんどん周りに人が集まります。そしてその期待に応えるべく「give&give&give&take」を続ければ、さらに多くの人と繋がることが出来ます。
最初は損得考えず、ある程度の人脈を構築することが重要です。そのうちに、心から信頼できる友が現れ、また新たな世界が広がっていくことでしょう。
どうしても億劫に考えてしまいがちな対人関係ですが、1つひとつが社会人として歩んでおく上で意識すべきことです。頑張って下さい。
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